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詳細設定(主要人物4・解析班)

自分用メモを兼ねた自己満創作小説の詳細設定。主要人物4は解析班の3人。モブ隊員3人含めた計6人が解析班。

解析班はちょいちょい更新あるかなぁ。解析班は本部にしかない特有の部署。



・朝倉凜(あさくら りん)


ゼルフェノア解析班チーフ。

勝ち気な性格でチャキチャキしてる。しっかり者でバシバシと仕切る。頼れるチーフという感じ。
解析班にプライドを持っている。


一人称は「私」。「〜よ」「だわ」など話し方は女性らしいが、気が強い。
呼び方は解析班においては呼び捨てがほとんど。室長の呼び方は「司令」。神はさん付け。

解析班以外の隊員には呼び方に「さん」付けする人もちらほらといる。


意外とインドア派。なので、激務で本部に泊まりになっても気にならない模様。解析班の部屋を家と勘違いしている節がある。
解析班の部屋の仮眠スペースには彼女の寝袋が常備されてる。


オンラインゲームを利用して情報収集するという高等テクニックも使うが、ガチで遊んでいる時もあり。


矢神とは凸凹コンビと化している。

戦闘に不慣れだが、銃と弓矢は使える模様。



・矢神毅(やがみ つよし)


ゼルフェノア解析班副チーフ。
天然パーマの冴えない眼鏡。見た目はどこか頼りない。


一人称は「僕」。どこか頼りない話し方をする。やる気のないだるそうな話し方が特徴。
さん」呼びが多いが、朝倉に関しては「チーフ」呼び。

普段は頼りない矢神だが、解析モードになるとスイッチが入る。


朝倉とは凸凹コンビと化している。朝倉によくツッコミを入れられる。

朝倉と同じくインドア派。仮眠スペースには彼の寝袋が常備されてる。


戦闘に関してはからっきし。隊員なので一応訓練は受けているが、戦闘は不慣れなので役に立ってない。まだ朝倉の方が戦えてる。



・神 氷雨(じん ひさめ)


ゼルフェノア解析班の1人。

元凄腕ハッカー。民間組織から引き抜きみたいに来た経緯がある。経歴が変わっている隊員。
感情の起伏があまりない模様。だが無表情キャラというわけではない。


一人称は「俺」。淡々とした話し方をする。基本的に呼び捨て。

そんな淡々とした神だが、ゾーンに入ると無意識に小声でぶつぶつと呟いてしまうらしい。


神も仮眠スペースに自分の寝袋を常備してある。朝倉と矢神の凸凹コンビを見て、微笑ましいと感じている。


解析班は戦闘に不慣れな隊員ばかりだが、神は民間組織で培った技術があるためにバリバリ戦える。解析班では貴重な人。チーフの朝倉ですら神に頼る。

肉弾戦を得意とするが、銃の腕も確か。戦闘的な意味で御堂が気になっている様子。





・解析班の詳細設定


解析班はたくさんのPCやモニターが並ぶ部屋が持ち場となっている。
見た目は事務室っぽいが、部屋の一角に簡易的な仮眠スペースもある。


任務は主に怪人絡みの映像・画像の科学的分析、それらの資料の作成など。
解析班→司令室→隊員へ情報が伝達されることもある。

解析班は一見地味に見えるが、戦闘を主にする隊員からしたらないと困る部署。怪人に関する情報はだいたい解析班が把握している。


解析班は警察(零課)ともタッグを組むこともよくある。そして互いに情報共有・交換もしている。
警察と頻繁にやり取りしてるのはゼルフェノアでは解析班くらい。


そのせいか、朝倉は零課の西園寺警部補とは顔見知り。

詳細設定(主要人物3・メイン隊員その他)

自分用メモを兼ねた自己満創作小説の詳細設定。追加更新ちょいちょいするかも。ここからの隊員はサブキャラになるかな…。ちょっと微妙。



・桐谷俊一郎(きりや しゅんいちろう)


本部所属ゼルフェノア隊員。ベテラン隊員。
見た目は紳士的で細目の高身長・スラッとしている。眼鏡はかけてない。いつもニコニコしているせいか、何を考えているのか読めない一面も。

一人称は「私」「私(わたくし)」誰に対しても敬語で話す。呑気な話し方をする。
呼び方は「さん」。室長のみ室長呼び。


普段はニコニコでマイペースな人だが、任務になるとキャラが一変。
マイペースなキャラは消え、大型銃火器をガンガン撃つキャラへと変貌。でも話し方は変わらない。ギャップが激しい人。


組織車両の運転手をよく任されている。鼎の地方任務では運転手として必ず同行する。
任務になるとハリウッド映画ばりのドラテクを駆使する。同行した晴斗を車酔い寸前までナチュラルに振り回した。

隊員になる以前はバスの運転手だった。美大出身で絵がめちゃくちゃ上手い。動物大好き。


大型銃火器の扱いに長けている。よく使う装備は対怪人用ライフルや対怪人用マシンガン。
ロケット砲も稀に使うが、こちらは対怪人用ではない。威力が高いから。
戦闘時、援護につくことが多い。

休憩所でまったりと紅茶を飲む姿を頻繁に目撃されている。紅茶好きでこだわりがある模様。

後輩にゼノク職員の烏丸がいる。



・時任いちか(ときとう いちか)


本部所属ゼルフェノア隊員。晴斗が入る前までは本部所属では最年少だった。
小柄の女性で声がどことなくアニメ声っぽいが、地声。


一人称は「私」「あたし」。タメ口時々敬語で話し方に独特の癖がある。言動においては癖がかなり強い。
語尾に「〜っす」とつけがち。了解を「ラジャー!」と言ってるのは時任くらい。年齢は20代前半。


呼び方はあだ名をつけたがる。呼び捨ても多い。
晴斗は「暁くん」と呼び。室長はそのまま室長呼び。

それ以外はあだ名で呼ぶ。こんな感じ。↓

鼎…きりゅさん
彩音…あやねえ
桐谷…きりやん
霧人…しぶやん
御堂はseason1最終回後に隊長に昇格したのでいちかは「たいちょー」呼び。


武器はなんでも使えるマルチプレーヤーだが、ピアノ線のようなワイヤーで切り刻む・縛るスタイルを好む。

そのワイヤーが必殺事人っぽいせいか、「絃(いと)使いのイチカ」という通称?がある。本人が名乗りたいだけらしい…。
援護につくことが多いが、実は目立ちたがり屋。


フレンドリーな性格でたまに馴れ馴れしい。無邪気な子供みたいな人で元気いっぱい。ちょこまか動く。
特に晴斗相手になると馴れ馴れしいこと、この上ない。晴斗には先輩風をビュービュー吹かせてる。


型から入るタイプなせいか、晴斗とは意気投合。
組織に入った経緯は不明だが、晴斗と同じくヒーローに憧れて入ったっぽい。
必殺技が欲しくてワイヤー使いになった。

組織のギャグ要員で、ボケ担当みたいになってる時がある。ツッコミはだいたい御堂か晴斗。
言動こそはは癖が強いが、性格は意外としっかりしている。リアクション担当。


食いしん坊キャラでもある。いきなり食レポしたりと食べ物絡みは読めない。いろんな人に餌付けされている模様。
彼女はよく動物に例えられている。犬・闘牛の牛・猪とか。

普段はKYなところがあるが、お酒の席では意外と冷静。味覚が子供なのでお酒は飲めない。


意外なことに食べることは好きなのに、料理は壊滅的に苦手。
御堂のシェアハウス住人の逢坂に料理を作る楽しさを教わったせいか、師匠のように慕う。いちか曰く、逢坂はお母さんのようだとか。極端だけど。



・渋谷霧人(しぶや きりと)


本部所属ゼルフェノア隊員。一見冷めてるように見えるが、実は熱い人。

一人称は「俺」。どこか冷めたような話し方をする。呼び方は呼び捨てがほとんど。
目上の人には敬語を使うが、それ以外はだいたいタメ口。


任務でもプライベートでも愛用の赤いバイク(組織のエンブレム入り)に乗っているせいか、組織の制服よりもライダーススーツ姿が多い。
バイクアクションはハリウッド映画かってくらいにかっ飛ばす。任務中、なぜか晴斗をバイクに一緒に乗せることが多い。


変わった武器を好む。標準装備(対怪人用銃と対怪人用短刀)も使うが、トンファーや戦輪(チャクラム)などトリッキーなアイテムを好んで使う。肉弾戦も得意。
戦闘は援護につくことが多い。バイクに乗る隊員は少ないせいか、よくバイク要員で駆り出されてる。


season2では本部バイク隊・隊長に。バイクは小回りが利くため、パトロールに出ていることが多い。

好きなことはツーリング。


第13話(下)

敵サイドでは元老院が幹部3人を召集、飛焔を使い何やら計画を続行させようとしている模様。

飛焔の一言で元老院の長は「監察官候補」なる人間の迷い人(マヨイビト)を見せようとする。飛焔達幹部3人は元老院を長と若い男性と共に館内を移動した。



元老院本拠地・東館。そこは異空間に迷いこんできた人間数人が生活している。


部屋は個室を与えられているが、今の時間帯は監察官候補者として勉強中。この時点で彼らは洗脳されていた。
ある部屋に迷い人は候補者は全員集まっている。


元老院内部ということで、彼らも仮面を装着していた。人前では仮面着用ルールも候補者も同じ。例外は食事だけ。
監察官候補はまっさらな白い仮面だった。服装もライトグレーのローブにフードを目深に被っている。
出で立ちはフードの色以外元老院の元締め2人とほぼ同じ。


長は幹部達にに説明する。


「流葵に代わる候補者がこの5人だ。この中から1人だけ、元老院監察官になれるシステムになっているのだよ」
「なぜ迷い人を…」
飛焔は戸惑いを見せる。

「迷い人は使いやすいのだ。流葵を見たらわかっただろう?彼女はずっとメギドだと思い込んでいた。仮面の掟も効いてるがな。元老院において仮面は重要なのだよ」


なぜ元老院は人前では仮面着用なのだろうか。釵游は引っ掛かっていた。
長とこいつ(若い男性)も、互いの素顔を知らないということか…。

それにどいつもこいつも似たような出で立ちだ、なおさらわからない。
女性用の仮面はラインストーンの装飾など、華やかな装飾があることからすぐに性別だけはわかるが…。



長は候補者の様子を見ると東館を出た。

鐡は元老院とは違う場所にいた。そして不満げに様子を見ている。
「元老院のやつ、本格的に動き出したか…。あのジジイ、人間使って何を企んでやがる…」


鐡の言う「ジジイ」とは、元老院の長のこと。
鐡は今動けば元老院と衝突することはわかっていた。しかし、可愛い部下の釵游と杞亜羅を元老院に取り込まれるとはな…。



ある日。4件目の放火事件が起きてしまう。隊員達は待機していたにもかかわらず、飛焔はわずか約300mずれた場所で怪人態になり、放火した。
ゼルフェノアと消防隊は被害を最小限に食い止め、人的被害もない。



宇崎と解析班は読みから外れ、焦る。このまま行けばマズイぞ…!先回りしていたのにやられるとは…。
解析班の部屋にいる朝倉から通信が入った。

「犯人の怪人、名前が判明したわよ」
「…名前?」
「飛焔(ひえん)、飛焔と言う青年よ。人間態は青年だけど、怪人態になると豹変する」
「よく調べたな…」

宇崎は感心する。


「感謝するなら神さんに言ってよ。あとは飛焔の行動パターンを分析するしかないわ。
12年前の悲劇の再来を再現するとすれば…最後は間違いなく犠牲者が出る。規模も大きいから私達が解析やらなくちゃ」
「朝倉、本気出してるな」

「私達は戦闘に不慣れなぶん、バックアップで戦闘隊員を支えるしかないのよっ!解析班にもプライドはあるからな!」


朝倉は意外と熱い。



解析班のチーフ・朝倉は矢神と凸凹コンビのようになってるが、解析班において矢神は必要な隊員。

2人ともインドア派で引きこもり体質なせいか、激務になっても気にならない。


なぜなら解析班の部屋の中には仮眠室という名のスペースがあるからだ。そこには寝泊まりする率の高い朝倉・矢神・神の寝袋が常備されてる。


朝倉と矢神はよく仕事の合間や休憩中にゲームをしている。
オンラインゲームから情報収集していることもある。遊んでいるわけではない。…たまにがっつりと遊んでいる時もあるけど。


解析班は6人いるが、だいたい朝倉・矢神・神の3人だけで回ってる。
解析班は戦闘隊員のような昼夜交代制ではない。基本的に早番だけみたいなのが解析班。



解析班の部屋。朝倉は次々と指示を出していた。


「零課(警察)との連携で怪人情報が次々と出てきたけど…まだ、まだ情報が足りないわ!
このペースだと5件目は数日後に起きると見てる。警察も同じ見方をしている。いい?皆、飛焔の行動パターンをさらに分析して。人間態もわかったからさらにわかるはず」

「チーフ、熱いっすね」
「矢神も動きなさいよ」
「へーい」
矢神は一見すると冴えない眼鏡だが、解析モードになるとキャラが変わる。元凄腕ハッカーの神は淡々と作業していた。

神はゾーンに入ると、小さい声でぶつぶつと呟いてしまうらしい。
「この区域がターゲットなのは間違いない…。5件目が出るとするなら…」


朝倉は神を横目で見ながら指を動かしてる。
神さん、ゾーンに入ってしまったか。しばらく話しかけないでおこう…。



警察でも零(ゼロ)課があわただしく動いていた。零課は警視庁の怪人案件の部署。
怪人案件はゼルフェノアがやっているためにほとんど機能していなかったが、今はかつてのメンバーが集結している。


刑事の西園寺は仲間と共にゼルフェノア解析班が出した、今現在の解析データと警察が導き出したデータを合わせてる。


「5件目が起きたらいよいよマズイのはわかってるだろ!?飛焔の足取りを追え!」
「西園寺警部補、確かに規模は拡大しています。ゼルフェノアのおかげで、ギリギリ人的被害は出ていませんが。12年前の再来なら、負傷者が出たのは7件目…。規模が大きいとなると…」

「束原、放火犯は怪人も同じ心理だと思うか?」
「わかりかねますが、いてもおかしくないはずです」



飛焔はとある廃ビル内で次なる放火のターゲットをじっくりと決めていた。

美しく燃える様を見たいのに、邪魔される…。地獄絵図を見せてあげようか?人間どもが。


第13話(上)

流葵戦から約1週間経ったが、鼎はあれからずっと塞ぎこんだまま。
鼎は仮面を着けており顔が見えないが、それでも明らかに落ち込んでいるのがわかる。

流葵の元老院による洗脳は、晴斗の浄化により幾分軟化したが完全に元に戻るには時間がかかると聞いていた。
鼎はせっかく打ち解けた流葵としばらく会えそうにないので塞ぎこんでいる。流葵は怪人による後遺症治療のためにゼノクへと行ってしまった…。



蒼い炎を使う怪人はあれからぱたりと姿を見せなくなったが、解析班と警察零課は件の怪人の人間態の情報をついに入手。人間態は長髪の飄々とした青年。

12年前の連続放火事件、そして最近頻発している放火事件の犯人は同一犯。やはりあの怪人。



宇崎は鼎の落ち込みっぷりを見てかなり心配していた。
あいつがあんなにも塞ぎこむなんて…。相当流葵のことで来ているな…。


鼎はぼーっとする日が増えてしまう。これには彩音・御堂・晴斗も心配そう。

晴斗は小声で塞ぎこんだ鼎を見ながら御堂と彩音と話してる。

「鼎さん、明らかに落ち込んでるよ…」
「1週間経ったのに回復してないってよほどだぞ。流葵とは病院で話していたみてーだからな。鼎にしては珍しくペラペラ話していたっつーし」


晴斗は怪訝そうな顔をする。

「鼎さん、流葵さんにシンパシーを感じてたって聞いた…。仮面仲間ってなかなかいないから親近感あったのかも」
「あいつも孤独だったからな。今でこそ俺らがいるし、鼎の居場所もあるけどよ…。事件後、彩音と会う前までは鼎は全てを失って独りぼっちだったから…。頼れる人もいなくてずっともがいてたって聞いてる。そうなんだろ?彩音」
「…うん。鼎は孤独だったの。だから流葵さんに親近感が出たのは自然だと思うけど、2人とも可哀想で…」

「流葵は洗脳が完全に解けたわけじゃないからって、でもあの鼎の塞ぎようは重症レベルだぞ。どうすんのよ?」
御堂も気にしてる。


陰から鼎を見ていた3人に宇崎が割り込む。

「やっぱりお前らも心配していたか。鼎を元気にするにはどうしたらいいかねぇ…」
「そもそも元老院が悪いんでしょ?なんで罪のない人を洗脳するのかわからないよ」
「晴斗の言い分もわかるが、鼎を回復させるにはやっぱり気分転換かな?」


気分転換?


宇崎は何かのチケットを見せた。

「鼎は基本的に桐谷が運転する、組織車両で移動していることはお前ら知っているよな?」
「知ってますよ。鼎さん、列車移動は好まないんだっけ…。密室なのと、自分が仮面姿なのを気にして落ち着かないって聞いたことある。飛行機は組織のなら平気なんですよね」
「晴斗、ご名答。このチケットは新幹線の切符だ。お前ら4人で気分転換しに行きんさい」


御堂はあからさまに嫌そうな顔をした。


「室長、鼎に新幹線はマズイって!あいつ列車全般苦手なのわかってんだろ!!人目を異常に気にする人に列車は鬼かっ!鼎は繊細なんだよっ!!」
「このチケットは先着4名様だが、任務とこれ…どっちがいい?ちなみに行き先は名古屋だ」


なぜに名古屋!?
3人はぽかんとする。室長は出張にでも行く気だったのか?


宇崎はさらにニコニコしながらしれっと付け加えた。

「今ならコースの中にUSJが入るよ〜。大阪経由だよ〜」
「室長…俺達をカモにしないで下さいよ」

御堂はかなりイライラしていた。


あいつが列車に乗れなくなったのは事件以降だと聞く。
あの姿になってからは人目を異常に気にしているともいうが、今の鼎は少しだけ軟化してる。
だが、列車に関しては今現在も乗れないでいる。乗れなくなってしまったのだから。

室長はたまに鬼畜な時があるが、タイミング悪すぎだろ!鼎の心の傷を抉る気かよっ!!



鼎はこれらの会話を聞いていた…というか、聞こえていた。
ずっと椅子に座っていたが、すっと立ち上がると宇崎の手のチケットを踏んだくり、ビリビリに破り捨ててしまう。

鼎は心の傷を抉られたらしく、怒っているようだった。表情はわからないが、空気が張りつめている…。

「室長、余計なことするな…。苦手だと言っているだろうが…。わかっているのか…?」


鼎さんの声、トーンがいつもよりも低い。やっぱり不機嫌になってるよ!

晴斗は御堂と彩音から聞いていた。
鼎は怒る(怒らせる)とかなり怖いことを。仮面補正もあり、余計に怖く見えているんだと思うが…。とにかく圧がすごい。


宇崎はただただ鼎に平謝りした。鼎は宇崎に口を利こうともしない。あー、完全に怒らせたな。


ああなると鼎はしばらく不機嫌だぞ…。御堂は鼎を熟知していた。彩音も鼎との付き合いが長いのでわかっている。

鼎は再び椅子に座る。そして机に突っ伏した。流葵の件と室長に心の傷を抉られたことが来たらしい。
室長は悪気はないのはわかってはいるが、それでも…。



御堂と彩音は宇崎にギャーギャー言う。
「室長、ふざけんのも大概にしやがれ!」とか「鼎が繊細なの本当にわかってんの!?」…とか。

滅多に怒らない彩音が怒ってる。



鼎はよろよろと席を立つと司令室を出た。足取りが重い…。晴斗は鼎を必死に追った。
鼎さん、どこに向かってるんだ?あれ…この方向、研究室!?研究室だ。


鼎は研究室へとすうっと入って行った。晴斗も研究室に入るが鼎がいない。
あれ…確かに研究室に入ったはずだよな…。

晴斗は研究室を見渡す。研究室、数回しか入ったことがない。それにしても広い部屋だな研究室は…。室長が趣味感覚で装備を作っているんだっけ。


研究室の一角に小部屋を見つけた。なんなんだこの部屋は?


晴斗はなんとなく思い出す。いつぞやに御堂さんが言ってたな。

「研究室には鼎用のスペースがあるんだわ。そこには仮面の予備とか、あいつにとって必要なものが置いてあるわけ。そのスペースで鼎の改良型仮面が作られた。
試着は大変だったと聞いてるがな。鼎が拒絶反応起こして暴れたから。なんとか彩音の説得に応じたけどよ」


この小さい部屋か?まさか鼎さん、この中にいるの…?


鼎さんはゼルフェノアに入った当初、騒動を度々起こしていたらしい。
今では考えられないが、改良型仮面試着の件は鼎さんからしたら相当嫌だったんだろう。

任命式の時は極度の緊張と酸欠で倒れたっていうし…。



晴斗は恐る恐るノックする。緊張する…!
「…か、鼎さん。俺だよ」

扉の向こうから声がした。
「…晴斗か?」
「…そうだよ。俺だよ、晴斗だよ…。鼎さん…開けてよ…」
「悪いが今はそっとして欲しい…。1人になりたいんだ」


晴斗はなんとか話し続ける。なんだか辛くなってきた…。

「流葵さんだって、今頃不安で不安でたまらないはずだよ。鼎さんだけじゃないよ…」
「晴斗、泣いてるのか?」
「泣いてなんか…ない……」

晴斗はだんだん涙目になっていった。なんなんだ、この感情は…。


小部屋からガタンと音がし、扉が開いた。鼎は晴斗を無言で小部屋の中へ引き入れた。

鼎は扉の鍵をかける。


「鼎さん、この部屋は…」
「私用のスペースだよ。部屋は異様かもしれないが我慢してくれ」

確かに異様だ。鼎さんの仮面の予備らしき仮面がいくつか置いてある。それとおそらく鼎さんのライフマスクなんだろうか?
顔型の石膏像が異質な存在感を放っていた。端から見れば異様で不気味だが、鼎からしたらそうではない。


「この石膏像…鼎さんのライフマスク?」
「あぁ、この仮面を作る時に型を取られたよ。完全なるオーダーメイドだ」

だから鼎さんの仮面、あんなもフィットしているんだ…。自然なのは本人の型から作っているからで。


「…鼎さん、この部屋来るの?」
「たまに来るよ。落ち着くんだ。基本的に誰も入ってこないからね。この部屋は私の秘密基地みたいなものだよ」

あれ?鼎さんちょっとだけ落ち着いてきた?
初めて鼎さんの仮面事情について聞いた…。そうなんだ。ここで作られたのか…。



司令室。宇崎は土下座して御堂と彩音に謝ってる。

「室長、ふざける加減を考えろよな。あんなに傷ついてる鼎にさらに傷を抉るとかサイテーだ」
「そうだよ。何のために移動手段を限定してるか意味なくなってしまうよ。鼎は鼎なりの事情があるのに…。室長、以前鼎が地方任務に行った時に列車でパニック障害になったの、忘れたんですか?それ以降彼女の列車移動はやめましたよね?」

宇崎は完全に忘れていた。重要なことを。鼎が列車移動出来なくなったのは数年前の地方任務が発端。



異空間・元老院の本拠地。


元老院は幹部3人を呼んでいた。元老院の長の男性が何かを命じてる。長の側には若い男性。彼も元老院の1人。
2人は黒いローブに装飾が施された白い仮面姿。元老院の一員である証だ。2人は男性なので男性用の仮面を着けている。


「君たちでゼルフェノアを潰して貰いたい。鐡が大人しい今がチャンスなのだよ」

杞亜羅が長に呟く。
「ですが私と釵游は鐡様の元で動いております」
「今の決定権は『元老院』にある。逆らうのか?杞亜羅よ」

杞亜羅は長の気迫に圧されそうになる。仮面で顔が見えないのに、なんて圧なの…。
「い…いいえ…。元老院に従います」
若い男性は釵游に問う。
「釵游、貴方も元老院に従いますね?」
「…あぁ」

釵游は冷めた返事をする。長は飛焔にも話しかけた。

「飛焔、止まった計画を続行させるのだ」
「…長、あの監察官は?」
「流葵のことかね。彼女は所詮、人間だ。監察官候補はまだいるから安心しなさい。迷い人(マヨイビト)はこの異空間に来るからな…。彼らを見てみるか?」


新たな人柱を立てるつもりだ、元老院は…。
長は一体何を考えている!?





第13話(下)へ続く。


洋館脱出ゲーム

話題:今日見た夢
変な時間に小説を書いたせいか、ダイレクトに反映された…。


異空間にある静かな洋館が出てきた。周りは山林。

この洋館、仮面ライダーギーツの迷宮脱出ゲームに出てきた洋館と外観がほぼ同じでした。外観だけな!


洋館は敵組織・元老院の館らしくて、広い。
洋館は本館と別館があった。別館も洋館だが、建物は一回り小さい。


元老院の者達は異空間に迷いこんできた人間を別館に集めていた。迷いこんだ人間は怪人の戦闘員が連れてくる。

そんで迷いこんできた人間達にこれから「脱出ゲームをして貰う」と告げ、人間達に白い仮面を装着させる。意味不明。


元老院の元締めみたいな人が→「元老院において、仮面は人前では外さない掟になっている。君たちプレーヤーも従って貰うからね。ここは元老院の館だからな」…とかなんとか言ってんの。
無理やり仮面を装着されたプレーヤーは6人。もっといたかもしれない。中には小学生もいた。


元老院の元締めは…
「仮面に関しては食事は例外だ。外してもいい。料理人も素顔のままだ。この脱出ゲームには制限時間はないのだからね」とか、意味深なことを言い放った。

この元老院の館は「料理人以外」は全員、仮面を着けている。異様としか思えない。
そんなこんなで脱出ゲームは始まった。脱出ゲームは門を出たらクリアになる。


脱出ゲーム開始から2時間経過。仮面に慣れないプレーヤーは次々と脱落。脱出の鍵もわからない。
そこになぜかてれび戦士が乱入(3人くらいいたが中学生組か?)→電キャと連携し、電力(デンリキ)で元老院と戦うカオス展開に。


中学生達が戦ってる間に、隙を突いて残りのプレーヤーは脱出に成功する。…が、門の外には同じ館が。
どうやっても館の外には出られなくなっていた。空間はループしていたのだ。

絶望するプレーヤーに元締めがパチパチと拍手をする。そして一言。
「おめでとう。君たちは晴れて元老院の一員だ」



なんだこのカオス。途中からカオス展開になるわ、いきなりプレーヤーを突き落とす展開で終わるわで。

ゲームクリアの報奨が「元老院の一員」とか、理不尽すぎるだろ!?
悪の組織感、めちゃめちゃ強かったです…。元老院の元締めは仮面で一切顔が見えてないのに、話し方のせいか悪どいな〜と…。


なぜにてれび戦士が乱入したのかは謎すぎる…。意味不明すぎるわ。

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