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詳細設定(主要人物6・元老院と鐡)

自分用メモを兼ねた自己満創作小説の詳細設定。主要人物6は敵サイドの元老院元締め2人と鐡。
敵サイドなので追加更新ちょいちょいあるかも。



・鳶旺(えんおう)


元老院元締めの1人。元老院の長。

元老院のトップなせいか、圧をかけてくる。鐡を敵対視。
話し方や身振りから察するに中高年の男性。


元老院監察官・監察官候補には甘い模様。相手が人間だからか?
異空間に迷いこんできた人間を洗脳して使うあたり、悪どいが。

黒いローブに装飾が施されているのが特徴。装飾のあるローブは長の証。


一人称は「私」。冷たい語り口で冷酷非道なやつ。ゼルフェノアを潰すためなら手段は問わない。
蔦沼長官とは因縁があるらしく、10年程前に彼と交戦→両腕切断の大ダメージを与え敗北に追い込んだ。

蔦沼長官曰く、素顔の見た目年齢は長官と同年代らしいことから50代と推測される。
当時の蔦沼に素顔を見られている。


悪の組織の黒幕感、半端ない。黒い稲妻と赤黒い枝分かれした棘を使い、容赦なく攻撃する。
計画のためなら手段を問わない。



・絲庵(しあん)


元老院元締めの1人。元老院副官。

若い男性で敬語を使うことが多い。長のように圧はかけない。でも鐡に対しては敵対視。


元老院監察官・監察官候補には優しい一面も。白手袋が特徴的。

一人称は「私」。上司には様付けで呼ぶが、幹部は呼び捨て。迷い人には優しいが呼び捨てで名前を呼ぶ。



・鐡(くろがね)


元老院と敵対関係にある。

一人称は「俺」。ねっとりとした話し方をし、横柄な印象がある。相手は呼び捨てか、皮肉を込めて「さん」呼びをすることも。俺様系。

晴斗に因縁を一方的につけたが、意図は不明。


人間態は黒いロングコートを羽織り、フードを被っている。耳にはピアスが目立つ。
左頬から首筋にかけてトライバル柄の黒いタトゥーがある。
黒づくめでガラの悪い怖そうな男、そのまんま。


元老院の長並みか、それ以上の圧をじわじわとかけてくる。
鐡が現れると、場の空気がピリピリとするくらいには圧があるらしい。


元老院の鳶旺を毛嫌いしている節が見え隠れ。元老院を敵対視してる。

長の鳶旺のことを陰では「ジジイ」と呼ぶ。副官の絲庵のことは陰では「腰巾着」「コバンザメ」とか、とにかく元老院の連中を罵っている模様。
監察官・監察官候補の人間は逆に洗脳されて可哀想なせいか、罵ることは一切ない。

意外と人間相手には時折優しさを見せる。元老院に宣戦布告するなど、挑発も厭わない。めちゃくちゃ煽る。

元老院を倒すべく、ゼルフェノアと同盟を組んだ。人間態で戦う時は刀身が紫色の刀を出現させる。
頭が切れるらしく、幹部からは尊敬されてる模様。



・元老院の設定


敵サイドには元老院という組織がある。元老院本拠地は庭つきの豪邸のような立派な洋館。
長と副官で仕切っており、独特のルールや掟が存在する。


元老院の一員は黒いローブにフードを目深に被り、白いベネチアンマスクという共通の出で立ち。
仮面は人前では外してはならない掟がある。

元老院では仮面に装飾を付けたものを着用している者もいる。
だいたい女性は装飾が施された仮面を着けてる。


監察官候補はライトグレーのローブを着ている。他は同じ。
監察官になると黒いローブに昇格。監察官候補は本拠地・東館で生活している模様。候補にはそれぞれ個室を与えられてるあたり、迷い人の扱いはまあまあ丁寧か?
監察官はさらに待遇がいいらしい。


この元老院監察官・監察官候補は、異空間から迷いこんできた人間・通称「迷い人」(マヨイビト)を洗脳し、部下として使っている。

洗脳は厄介な代物で、人間の戦闘力を格段に上げてしまう。素人でも幹部並みか、それ以上の戦闘力を出せる。

迷い人の監察官の戦闘力が異様に高いのは、仮面の掟のせいではないかと推測される。



・元老院と鐡の関係


ラスボスは鐡という線もあるが、元老院の鳶旺も怪しい。
鐡の宣戦布告で元老院と鐡一派の対立が顕著に。元老院は手段を問わない強引なやり方で支配するが、鐡一派はゼルフェノアと同盟を組み打倒元老院を目指す。


鐡の意図をゼルフェノアのトップ・蔦沼長官は感づいている?


詳細設定(主要人物5・敵幹部)

自分用メモを兼ねた自己満創作小説の詳細設定。主要人物5は敵幹部。元老院と鐡の板挟みになってしまった、中間管理職。
敵サイドなので追加更新ちょいちょいあるかも。



・飛焔(ひえん)


敵幹部の1人。

炎を自在に操ることが出来る。赤い炎と蒼い炎(蒼炎)を使い分ける。威力は蒼炎の方が強い。


人間態は長髪の飄々とした雰囲気の青年。


一人称は「俺」。のらりくらりとした話し方が特徴的で、飛焔を監視にきた人間の流葵(るき)にも話し掛けるなど女性には優しい一面?を見せる。
同じ敵サイドの女性相手に時折、ナンパのような言い回しをすることがある。

単独行動を好むが、元老院には逆らえないせいか杞亜羅や釵游と行動することも。


炎使いということで、「炎は美しい」「ならば全て燃やし尽くしてしまおうか」…など、独特の美学やこだわりがある。少しナルシストが入っている模様。

12年前の連続放火事件・今回の一連の放火事件の犯人の怪人。飛焔は悠真が生存しているとは知らなかった。
悠真は名前を変えて生きている&仮面で顔が見えないが、飛焔は怪人ゆえに彼女の正体がすぐわかった模様。



・杞亜羅(きあら)


敵幹部の1人。女幹部。

今のところ能力は不明だが、扇子を武器にしていることしかわからない。扇子は何種類かある模様。
見かけによらず、意外と素早い身のこなしをする。


一人称は「私」。
あらあらまあまあ系の話し方で、妖艶な雰囲気がある。話し方に惑わされる敵も多く、色仕掛けをすることも。

人間態は話し方同様、妖艶な雰囲気漂う女性。右目付近に泣きボクロがある。
チャイナドレス風の衣装か、和服を着崩したような衣装(花魁風だがなんか違うやつ)をよく着ている。チャイナ服風の方が多いかも。


御堂と交戦したことで、御堂がなんとなく気になっている。
3幹部の中ではお姉さん的ポジション。

最終回後は鐡と一緒に異空間へ戻り、荒らされた異空間を立て直すことに。
本人はまだ気づいてないが、鐡に淡い恋心を抱いている。



・釵游(さゆう)→狭山蓮(さやま れん)


敵幹部の1人。

一人称は「俺」。冷めたような話し方をする。
人間態は陰のあるイケメン。幹部の人間態だと釵游が1番若く見える模様。
人間態がイケメンなせいか、人間にはモテるらしいが鬱陶しいと感じてる。


槍使いでその槍さばきは鐡が唸るほど。
終盤に彼は人間となり、「狭山蓮」としてゼルフェノアに。ゼノク隊員として人間ライフを満喫中。

人間でも槍使いは変わらず。




・敵幹部補足


敵幹部のポジションは、鐡と元老院という上司に板挟みな状態。
なので双方の動向を見なければならず、陰では苦労している模様。

前半、幹部達は元老院の命令に従っている状態。


幹部達は元老院を倒した後、それぞれの道を歩んでいる。


第14話(下)

オフィスビルで飛焔と対峙した晴斗達。敵サイドには杞亜羅という幹部まで現れ、晴斗達は歯が立たずに追い込まれてしまう。

そうこうしているうちに、飛焔が放った炎はだんだん広がり始め――。



晴斗達に西園寺から通信が入る。
「消防隊を要請した。君たちも早く逃げるんだ!」

西園寺達、警察零課とビル内部にいた人達の避難は既に完了していた。
「逃げろっつったって、交戦中だから逃げられねぇよー!」

御堂はギリギリ杞亜羅の攻撃を交わしながら通信。
時任も桐谷と一緒に消火に当たってるが、火元は怪人。


もう、どうしたらいいんだよっ!
時任、やけくそ気味。


飛焔は7階「だけ」を綺麗に燃やすことにしたようだ。

始めからターゲットはビル内部にいた人々ではなく、そこに来たゼルフェノア隊員が目的。

「地獄絵図を見せる」というのは飛焔の、ゼルフェノアに向けた言葉だった。



晴斗は飛焔相手に攻撃するが炎が熱くて効いてるのか、効いてるないのかさえもわからない。
7階は修羅場だが、外からは何が起きているかなんてわからない状況。


鼎は炎のトラウマに怯えながらも、彩音と共に上の階へと進んでいく。

「鼎、何も無理して行かなくても…」
彩音は心配する。
「晴斗達を助けたいんだ…。私にだって出来ることはあるはず…」


やがて6階へ到着。熱気が来ているということは…7階に晴斗達が!?
彩音は止めようと必死。

「7階は行くのやめなって。火を見ることになるから…。鼎、火を見ると動けないんでしょ…」
「それどころではないだろうが!通信が入ってこない…何かが起きている」


彩音は鼎の前に立ちはだかる。ものすごく必死。

「それでも行くの!?冷静になって。考えて。私はもう…鼎が苦しむ姿を見たくない…」


――しばしの間。

「私は行くよ。これ以上大切なものを失いたくないからな…」
彩音は「仕方ないなぁ」…という感じで鼎の話に乗ることに。

「…仕方ないなぁ。鼎は我が強いから…。火が怖かったら私の後ろに隠れてね」
「い…いいのか?」
鼎は彩音の意外な返答に戸惑いを見せる。
「当たり前だよ。何言ってるのさ。ほら、一緒に行こ」

彩音は鼎の手を優しく握る。鼎の手…震えてる。



そして7階へ。


7階は異様な空気に包まれていた。御堂は杞亜羅と交戦・晴斗は飛焔と交戦・桐谷と時任は消火作業に当たってる。

「一体何が起きてるんだ…」
鼎と彩音、立ち尽くす。


飛焔は鼎に気がついたらしい。
「なんだ、あの仮面の女。ゼルフェノアに仮面の隊員なんて初めて見たぞ」


鼎は火のトラウマに耐えながらも、飛焔にジリジリと接近する。火が怖い。

「お前がやったのか?」
飛焔は鼎の問いを無視。鼎はさらに続ける。炎のトラウマで声が震えてる。
「…お前が12年前に起こした事件、今でも恨んでいるからな…」


この仮面の女…。あの時の高校生…なのか?


「忘れたとは言わせないぞ…。お前だけは…お前だけは許さないから…」


鼎はトラウマと戦いながらなんとか飛焔に言った。
鼎は火を見ると動けないのに…ギリギリの状態で飛焔に言い切った。


彩音は鼎に話し掛ける。
「よく頑張ったね。ほら、逃げよ」
「…動けない……」


御堂は鼎を横目で見た。なんで鼎がいるんだよっ!


「よそ見はいけませんよ?」

この女、強いし厄介だな…。御堂は避けるので精一杯。


晴斗は恒暁を発動させる。なんとかしないと!

御堂は晴斗に向かって叫んだ。
「トリガーをもう1度引け!浄化を使えば火は消せるはずだ!!」

晴斗はよくわからないままに特殊発動を起動。刃は優しい光を放つ。そして浄化の光は風を巻き起こし、浄化する。
ものの数十秒で飛焔の炎は全て消えた。


消火後も鼎はまだ動けずにいた。彩音は静かに鼎の手を握った。まだ震えてる…。



飛焔と杞亜羅はいつの間にか姿を消していた。


異空間。元老院本拠地ではない、公園のような場所。


「あのゼルフェノアの仮面の女、心当たりあるの?」
杞亜羅が飛焔になんとなく聞いている。

「…あるな。まさか都筑悠真が生きていたなんてな…。わからないものだ…」

「元老院にはどう報告するのよ…。あの仮面の女のこと」
「…黙っておくよ。都筑悠真の生存を。隊員の言動からして、名前は変えているようだからな」



本部へ戻る車中。鼎は彩音に泣きついていた。後から恐怖が来たらしい。

「鼎、よく頑張ったよ。えらいえらい。あーもう無理しちゃってさ…」
彩音は鼎の頭をよしよしする。御堂は複雑そうに鼎を見ていた。


12年前のこと、まだ恨んでいたのか…。鼎の復讐心は僅かに残っていたのかよ…。憎しみだけでは何も変わらないっていうのに。

あいつがゼルフェノアに入った本当の動機が「復讐」だと聞いた時はびっくりした。
全てはあの事件の犯人である、怪人に対する復讐心なんだろうが…。


今の鼎からじゃ考えつかない。鼎はあれからだいぶ落ち着いている。
時任や晴斗は知らないよなぁ。


晴斗は特殊発動の意外な使い方を知り、飛焔撃破を目標にする。
浄化で炎を消せるなんて…。あれはただの風じゃなかった。

御堂は杞亜羅が気になっていた。また戦うことになるのだろうか…。


第14話(上)

解析班の朝倉と矢神は幹部クラスの怪人・飛焔による放火5件目を食い止めるべく、その日は本部に泊まることに。
放火事件は12年前の再来に近づいているだけに、朝倉は気が気じゃなかった。

朝倉と矢神は被害状況と防犯カメラから分析し、飛焔の放火は今のところ「全て」赤い炎を使ったとみた。次に来るとすれば蒼い炎かもしれないと。


12年前の一連の放火事件も5件目から蒼い炎が目撃されているが、蒼い炎はほんの数瞬でその後赤い炎になっていた。その線が濃厚。



本部・解析班の部屋。時間帯は夜。解析班は朝倉と矢神だけ。他の隊員は帰ったはず…だったが神が姿を見せる。

「神さん、帰ったんじゃなかったの!?」
朝倉はびっくりしてる。神は淡々と答えた。
「一旦帰ったけど、また来た。これ以上被害を広げるわけにはいかないだろ。5件目が起きそうな場所はだいたい目星がついてる。あとは具体的にどこか絞りこむだけだ」
「そこまで分析していたの…!」


神は自分の席につくと、PCを起動→分析していたデータを朝倉と矢神に見せる。

「飛焔はこだわりがあるのか、この区域だけに放火してるんだ。12年前は小屋のボヤから始まり都筑家で終わってる。8件目では犠牲者も出た。12年前とは違うエリアだが全て同じ区域で起きてるだろ?
今回は資材置場のボヤから始まり、ターゲットが大きい。3件目で既にビルがターゲットになっているからね。奴のこだわりは推測だが、そろそろ犠牲者を出そうと目論んでるかもな」

朝倉はPCに送られてきた飛焔人間態と怪人態の画像を見る。
「この長髪の男がね〜。姿なっかなか見せないから、被害を防げてないのが悔しいわ!」
「だから俺も今日は泊まるよ、本部に」
「神さん神か!?ありがとー!」

朝倉は喜んだ。神は感情に起伏があまりない男だが、本当は飛焔の所業に許せないでいる。幹部となるとヤバいからだ。強さのレベルも違う。



数時間後・深夜近く。宇崎は解析班の部屋にまだ灯りがついているのを見た。
朝倉達は泊まりなのか…。あいつらもプライド高いからねぇ。俺は一旦寝るか…。

その解析班の部屋では朝倉と矢神が自分の席で疲れたのか、眠っていた。神は優しく毛布をかけてあげている。神は朝倉のPC画面をチラ見。

朝倉…分析かなり進んでるな。…ん?このビルに印がついている…俺と読みは同じか…。


矢神はぐっすり熟睡していた。こちらもかなり分析が進んでいた。
あーもう、仮眠スペースで寝なってば。でも矢神も相当頑張ってるから、毛布かけたげよう。

神は時折仲間に優しさを見せる。神は寝ている2人を見守りつつ、1人で夜通し作業を進めていた。



翌日。朝倉と矢神は目を覚ました。知らない間に毛布がかけられている…。
2人は仮眠スペースを見た。神は寝袋ですやすやと眠っていた。

朝倉は机の上に神からのメモを見た。
『俺のPCに解析結果が出てるからデータは好きに使ってね。 俺は寝るからしばらく起こすなよ。 神』


朝倉は神のPCを見る。そこにはかなり具体的な解析結果が。神さん夜通しやったんだ…。
そこには飛焔の行動範囲・行動パターン・放火エリアの共通点など出ている。さらには飛焔の性格はこうなんじゃないか?…という推測まで。

解析班は警察零課と頻繁にやり取りしてるため、放火犯の心理とはどんなものかも一応聞いていた。それが怪人にも当てはまるかはわからないが。


朝倉は神のデータを使い、資料を作成。そして司令室へ。5件目はなにがなんでも食い止めたい…!



朝の司令室はやけに静かだった。それもそうだ。宇崎は寝ていたのだから。
「司令!解析結果出ました!…あれ?司令がいない…。資料置いておきますね。隊員は待機させた方がいいと思いますよ。警察は最小限で」

朝倉は司令室に監視カメラがついてることを知ってて、こんなことをカメラを向かって言う。司令、見てるんだろ?…的な。



それから数時間後。とある区域の某オフィスビル。
そこには御堂と警察零課が数人待機してる。御堂は宇崎と通信。警察は覆面パトカー・私服で来ていた。御堂は敵に悟られないように覆面パトカーの中で通信中。

「室長、解析班を信じてそのビルに警察と一緒に待機してるが解析班の指示通り、警察は最小限だ。隊員俺しかいないけど、来るんだろうな!?」
「和希、安心しろ。今から桐谷達が合流する。晴斗も一緒だぞ」
「鼎は来るわけ…ないか。あいつ、火にトラウマあるからな」


――少しの間。

「鼎は条件つきなら大丈夫だよ。相手は火を使うから『組織車両から降りるなよ』と伝えてあるからね」
「鼎のやつ、その犯人の怪人倒したいとか思っていそうだな…。相手は幹部クラスだってのによ」



異空間・元老院の本拠地。

黒いローブにフードを目深に被った、白い仮面姿の元老院の元締め2人は飛焔と杞亜羅を呼び出す。


「なんでしょうか、鳶旺(えんおう)様」
鳶旺と呼ばれた中高年らしき男は元老院の長。いわば、長官みたいな元老院のトップ。

「今回は杞亜羅と共に実行せよ」
「それで私も呼ばれたのですね」

元老院の若い男性…副官の絲庵(しあん)が長に付け加える。
「飛焔、蒼炎を使うのですよ」
「承知した」


2人は姿を消した。



某オフィスビル。飛焔と杞亜羅の2人は怪人態へと変貌する。


その頃、桐谷が運転する組織車両は御堂に合流しようとしていた。
車両には晴斗・彩音・時任・桐谷そして鼎。桐谷は運転手として来ているが、一応装備は積んでいる。


「鼎さん、なんで今回同行してるの?火…トラウマなんじゃ…」
晴斗はハラハラしてる。

「私は…奴の顔を見たいだけだ…。許せないんだよ…私の全てを奪ったからな…奴は…!」

彩音は鼎を落ち着かせようとする。時任も彼女なりに鼎を落ち着かせてる。
「きりゅさん…落ち着こうよ…。きりゅさんは車から降りなければ大丈夫だから。あやねえも付いてる。あたし達でそいつを止めるから!」
「…時任…ありがとね」

鼎の声が優しくなった。


やがて件のオフィスビルへと到着。晴斗達は御堂と合流する。車から降りたのは晴斗・時任・桐谷のみ。
鼎と彩音は車に残ってる…というか待機状態。


「鼎のやつ、結局来たのかよ…」
御堂はめんどくさそうな言い方をしてる。

「御堂さん、鼎さん…火にトラウマあるのにどうしてもって来たんだよ…。気になっていたみたいで…」
「鼎からしたら全てを奪った怪人は倒したいはずだが、相手が悪すぎる。幹部クラスな上に炎を使うからな」


組織車両内。鼎は突如、激しい頭痛に見舞われる。

「大丈夫!?」
「またあの頭痛だ…。奴が炎を使う前触れ…」


彩音は御堂達に通信。
「早くビルの中に入って!鼎が激しい頭痛起こしてるの!飛焔はこの中にいるみたい」
「鼎のあの頭痛は飛焔とリンクしてるんだっけ…」


ゼルフェノア隊員4人と零課3人は怪人探しをする。ビルは10階建て。

それぞれ散り散りになり、通信しながら探す。御堂は焦っていた。
あの時点で鼎が激しい頭痛がしたということは敵は既に怪人態になっている…!


晴斗は持ち前の運動神経を生かして次々と探していた。

「どこにいるんだ!出てこいよ!」

反応なんてあるはずもなく。晴斗はいきなり脳内に何者かに声を掛けられた気がした。


《早く探さないとこのビルは火の海よ》


女の声…?犯人の怪人は男のはず。どうなっているんだ!?


《邪魔はさせない。見つけられるかなぁ?》

今度は男の声。脳内に直接語りかけてくる…!ごちゃごちゃしてうっせぇ!



ビルの7階のとある場所。飛焔は蒼い炎を手から出した。
杞亜羅は周囲を見渡す。
「敵はいないようね」

飛焔は怪しげな蒼い炎をメラメラと燃やし始める。
「蒼炎は赤い炎よりも美しいとは思わないかい?」
「貴方にはこだわりがあるのね。それが貴方の美学なの?」

「…俺は炎が美しくて好きなだけさ」
「12年前のあれじゃあ満足出来なかったのね」



たまたま7階にいた御堂は火の手に気づく。奴がいたっ!
飛焔は気づかれたか…というような反応。だが杞亜羅が立ちはだかる。


「飛焔の邪魔はさせないわよ」
なんだこの女!?怪人態ということは…幹部はまだいたのかよ!?

御堂は銃撃するが、杞亜羅は扇子で全て攻撃を弾いてしまう。
銃が効いてない…!このままだとビルの火は大きくなってしまう…!


そこに消火器を抱えた晴斗がやってきた。
「御堂さん!」

晴斗はすぐさま消火器で火を消しにかかるが、蒼い炎は火力が強いためになかなか消えない。怪人由来の炎は消えにくいとは聞いたが、ほとんど効いてねぇじゃんか!


桐谷と時任も到着。桐谷は何やら大きな銃を構える。見たことのないデザインの大型銃だった。
「晴斗さんと時任さんは怪人を頼みますね。私(わたくし)はこの銃で消火を試みます」

消火用の銃なんてあるのかよ!?
桐谷はお構い無しに銃撃。水鉄砲のように何か液体が発射された。威力もある。

御堂は察した。特殊な薬剤を使った消火銃か…。



杞亜羅は扇子で御堂に一方的に攻撃している。

「お前、何者だ!」
「私?杞亜羅(きあら)と言うの。元老院の命で彼(飛焔)についてきたの」


元老院!?


御堂の攻撃は杞亜羅とは相性が悪すぎた。晴斗は割り込もうとする。
「晴斗!お前は飛焔を攻撃しろ!時任は桐谷を援護だ」
「…そう言ってられるのも今だけよ、ゼルフェノアの隊員さん達」


この杞亜羅という女、怪人態だが話し方が妖艶だ。
晴斗は飛焔と戦うが歯が立たない。

幹部って…洗脳された流葵(るき)さん並みか、それ以上じゃん!!
飛焔は炎を自在に操る。蒼い炎と赤い炎、両方使える模様。

「いい感じに燃えてきたねぇ。そんな銃じゃ消えないよ、隊員さん」
飛焔は蒼い炎を赤い炎へと変える。まだビル内部でのことなので、外で待機してる鼎と彩音は気づいていない。



ビルの側、組織車両内。鼎は胸騒ぎしていた。

「鼎、ビルの中に入る気なの!?危ないよ!?…さっきから通信が混線してる…。放火されたんじゃ…」
「さっきからおかしいとは思っていた。まだ頭は痛むが…行くしか…ない…」

「ま、待って。私も行く。鼎をひとりにはしておけないもの」





第14話(下)へ続く。


気になっていたチョコ


話題:ただいま
買い物…午前中だった。昼過ぎから天気悪くなるってか、雨降ってきました。本降りです。


前々から気になっていた、マンガチーズチョコなるものを買ってみた。
チョコのフォルムがカートゥーンに出てきそうな可愛い形。トムとジェリーに出てきそうなあのチーズですな。

試しに1つ食べてみたらめっちゃチーズ。袋を開封した時点でチーズの香りがすごい。
「まるで本物のチーズのようなチョコレート」とパッケージに書いてあったが、マジチーズ。

パイの実の新発売のカマンベールチーズ味もめちゃめちゃ美味しかったな〜、あれ。



画像、暗くてごめんなさいすぎる…。しかも荒いときた。
今日は天気が悪いせいか、自室がちょっと暗いのだよー。

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