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第7話(下)

現場は緊迫していた。敵の罠にハメられ、難なく動ける隊員が御堂と晴斗だけになっているのだから。

鼎は火を見たことにより、過去のトラウマが再発し戦意喪失寸前になる。彩音はそんな鼎の側にいることしか出来ない。


「鼎、御堂さんと晴斗くんがやってくれるから…」
「彩音…怖いんだ。今でも火が…」


まだ鼎の声が震えてる。相当怖い思いをしているのがわかる。完全に怯えてしまっていた。
普段は冷淡で冷静な鼎だが、戦意喪失レベルのものが火。これは過去と深く関係している。


彩音は鼎の背中をさすってあげた。
「鼎、よくこの状況で耐えたよね。えらいよ。後は御堂さん達と消火隊に託そうね」
「…うん」


鼎は炎によるトラウマでついに戦意喪失。彩音は鼎をよしよしする。この状況でよく頑張ったねと。


一方の御堂&晴斗。御堂はサバイバルナイフでメギド相手に高度な戦いをしてる。サバイバルナイフは対怪人用ではない。
晴斗もなんとか攻撃するが、御堂の足を引っ張ってしまう。

「晴斗、考えろ!」
「そんなこと言ったってわからないよ!」
「これだからガキはよぉ!」

ナチュラルにまた見下された。晴斗は御堂による特訓を思い出した。
あのスパルタ式の意味をようやくわかった。晴斗は渾身のパンチをお見舞いする。

敵は吹っ飛んだ。御堂は驚いた。室長が晴斗のことを「天然タフ野郎」と揶揄していたが、まんまタフじゃねーかよ!
なんでそんなに頑丈なの、君!?


晴斗もよくわからなかった。まさか素手で怪人をぶん殴れたなんて。
御堂はその隙にナイフと肉弾戦で攻撃を畳み掛ける。


軽装で戦ってるにもかかわらず、ダメージをあまり受けてない。戦闘慣れしてるのもあるが、御堂はストイックな一面もあった。

とにかくラフな格好じゃないと嫌なのだ。正式な場以外では制服を着崩すし、対怪人用の装備が使いにくいからと通常装備を使う。


御堂はローキックを加え、晴斗はパンチで攻撃。いつの間にか連携がとれている。
ほとんど肉弾戦でメギド相手に戦ってる2人はタフなせいか、持久戦に向いていた。


そして御堂はサバイバルナイフで決める。カッコなんてつけてない。そこに怪人がいるから倒す、それだけだ。

やがて消火隊が到着、炎は消された。
鼎はようやく立ち上がることが出来たが戦意喪失してるためか、足取りが重い。

彩音はずっと寄り添っていた。



晴斗は戦意喪失した鼎を見ていられなかった。あんなにも怯えるほどとは何があったのか?
薄々感じていた。鼎さんの仮面の理由と火にかなりのトラウマがあること…結びつきそうな気がしてならない。



その戦闘から数日後。鼎は例の質素な部屋にひとりいた。部屋の鍵はかけてある。
部屋の電気はあえて点けていない。少し薄暗いが、鼎はひとりそっと仮面を外していた。

本部では滅多に仮面を外さないが、この部屋なら外せるのはなんでだろう。
角度の関係で素顔は見えないが、顔の大火傷の跡が見える。

やはり、素顔のままだと目に負荷がかかってしまうな…。私には仮面が必要なのか…。


鼎は再びそっと仮面を着ける。この生活にはとうに慣れたのだが、お洒落の幅が狭いのが難点だ。仮面故に、化粧が出来ないのは致し方ない。

そしてこの部屋を出た。



晴斗は御堂や彩音から鼎が火が苦手だということを改めて聞いた。かなりのトラウマらしく、今でも怯えるほど。
鼎さんが戦意喪失するほどって、一体過去に何があったんだ…。

後で聞いたが泣くほどだったから相当だ。あの時、鼎は仮面の下で泣いていた。



それからまた数日後。鼎さんは音沙汰なし。

俺に言うどころか、制御されたブレードを使いこなす特訓をひとりで淡々としている。
本物のブレードだと身体に負荷がかかってしまうので、ダミーブレードで鼎さんは特訓していた。

毎回思うが鼎さんの背中はどこか寂しげで。



鼎さんに僅かな変化があったのは、それからさらに数日後のことだった。

晴斗にとって衝撃的な事実を鼎本人から知らされることになる。


「受け入れる覚悟はあるのか?」

あの言葉の意味を身をもって、痛感することになるとは…。

第7話(上)

暁晴斗が成り行きで怪人を倒してから約1ヶ月。本部の環境にも慣れ始めた。
鼎さんの仮面の理由・晴斗が知りたいことについては後日話すと本人が言ってたが…音沙汰なしであれから数日経過してる。



ゼルフェノア本部・司令室。鼎は宇崎から調整して貰った日本刀型ブレードを受け取る。

「鼎、ブレードは発動出来ないように制御かけたから。これで負荷が軽減すればいいが。お前はハンデがあるぶん、装備で補わないとならないからね」
「ありがとうございます」

「対怪人用のブーツ、慣れたか?」
宇崎は鼎の足元を見る。一見ただの黒いショートブーツだが、実は対怪人用。鼎は蹴り技が得意なため、ブーツも戦闘仕様に変更してる。
「履き心地もいいですし、ほとんど変わらないですね」
「まぁそのブーツの真価は蹴り技が出た時に発揮されるからね。ここ数日はメギドが出てないもんな…。鼎、お前無理して『あのこと』を晴斗に言わなくてもいいんだぞ?相談にはいつでも乗ってやるからな。彩音もそうだろ?」

室長は鋭い。一見ふざけているようだが、見抜いている。
宇崎は鼎にホットコーヒーを淹れた。

「たまには息抜きした方がいいぞ。グラウンドを見ろ、和希と晴斗がキャッチボールしているな〜。あいつらも束の間の息抜きしてんじゃないか?」



本部・グラウンド。その晴斗と御堂はなぜかキャッチボールしていた。


「なんで御堂さんとキャッチボールなんですか」
「お前が最近もやもやしてっから、運動がてらに話聞いてやんよ」

御堂はボールを投げた。晴斗はあわあわしながらもキャッチ。そして御堂にボールを返す。

「鼎さん、あれから音沙汰ないんだよー」
「あいつだって心の準備があるんだ、すぐにお前に言えるかってーの!」

御堂は振りかぶって投げた。晴斗はボールが捕れず、追いかけた。
「御堂さん、飛ばしすぎー!」
「悪ぃ、手加減しなかったわ」
晴斗も負けじとボールをぶん投げる。
「鼎さん、そのうち言うのかな」
「気長に待て!それだけだ」


端から見たら部活のような光景だが、対怪人組織。



本部・司令室。鼎は仮面をずらし、器用にコーヒーを飲んでいた。

「少しは落ち着いたか?コーヒーに合うお茶菓子もあるから食べな」
「…ありがとうございます」



晴斗と御堂はグラウンドから帰ってきた。休憩所でいきなりこれ。
「御堂さん、この組織って名乗りとか決めポーズとかないんですか!?」

御堂はだるそう。出た…一時隊員にありがちな現象。晴斗、お前もか。お前も型から入るタイプなのか。

「あるわけねぇだろ。晴斗、お前ヒーローに幻想抱きすぎ」
「幻想なんかあるかよ。父さんはヒーローだったから…」

御堂は何かに思い当たり、なんとなく聞いてみる。
「お前の父親って『暁陽一』か?」
「え?そうだよ」


暁陽一って、ゼルフェノア黎明期にいた隊長じゃねぇか!そいつの息子かよ!
…なら、ヒーローに憧れるのも無理はないか…。


「御堂さんは父さんを知ってんの?」
「名前だけは聞いたことはある。今の隊員は名前だけは聞いたことあるやつが多いんじゃねぇの?黎明期にいたメンバーで、今現在残っているやつは数人しかいないらしいからな」


ゼルフェノア黎明期に父さんがいた?



街をパトロールしていた隊員から通信が入った。

「某町郊外にある緑地公園にてメギド及び戦闘員を目撃。戦闘員の数多数。10体以上います!応援を頼みます!!」
「了解した。御堂主導で出動してくれ!晴斗も行ってこい」
「了解」
「行ってきます!」


御堂と晴斗が出て数分後。鼎と彩音も遅れて出動した。戦闘員の数が予想外に多いためだ。



某町郊外・緑地公園。そこにはメギド戦闘員がうじゃうじゃいた。

「なにこれ…」
「晴斗、いいから攻撃しろ!やられるぞ!戦闘員と云えども数の暴力はマズイからな…」
「は、はいぃーっ!」

晴斗は内心パニクっていた。こんな数の戦闘員初めて見た。

数分後、鼎と彩音も到着。
「ごめん、御堂さん遅れた!」
「御堂…すまない」
「いいから殲滅しろ!数がやべーんだ」


鼎はブレードを抜刀。彩音は銃撃と肉弾戦で戦う。
御堂はやけくそに二丁拳銃で戦闘員を蜂の巣にしてる。晴斗は鉈で戦うも、思うように動けてない。


御堂は気づいた。一時隊員が慣れ始めた頃に起きる現象だな…。慣れ始めた頃に起きるケアレスミスに近い。


御堂は戦闘員の数を見て、広範囲攻撃出来るやつはいないかと探していた。

「御堂さん、どうしたの!?」
彩音が聞く。
「広範囲攻撃出来る人間がいねーかと見てるんだが…」
「私のブレードは制御してあるから発動不可能だぞ」

マジかよ…。そんな中、晴斗はひたすら戦闘員を叩き切っている。
今いる面子では広範囲攻撃出来る人間がいない。鼎のブレードは発動を使えば広範囲攻撃可能。だが今は制御してあるので発動不可。


晴斗と彩音のおかげで地味に戦闘員は次々と倒されていくが、罠が待ち構えていた。
火の手がないのに突如、炎に包まれたのである。明らかにゼルフェノア隊員を狙い、サークル状に炎が。

炎を見た瞬間、鼎の様子がおかしくなる。攻撃の手を止め、動けなくなったのだ。まるでフリーズしたかのように固まる鼎。


彩音は気づいた。鼎は火が苦手。それもかなりのトラウマを抱えている。

「御堂さんと晴斗くん、そっちで攻撃よろしくお願いします!私は鼎のところへ行かなくちゃ…」
「よりによって炎とか、鬼畜かよ…」

御堂、苛立ちを見せる。御堂も鼎が火が苦手なのを知っていた。
早く消火したいところだが、メギドの姿が見えない。なんかイラつくなっ!


彩音は鼎の元へと来た。鼎はブレードを落とし、立て膝をついている。
炎のトラウマが蘇ったんだ…。よく見ると鼎は震えてる。

なんとか炎から顔を背けているようだが、サークル状に火が放たれたためどうしても視界に入ってしまう。
「鼎、目…閉じて。それが無理なら私が視界を一時的に閉ざしてあげるから」
「彩音…」

鼎の声が震えてる。かなり怯えている様子。彩音は背後からそっと鼎の仮面の目を手で塞いだ。
鼎の視界は真っ暗になる。
「私がいるから大丈夫だよ」

鼎からはすすり泣く声が聞こえた。炎のトラウマであれを思い出してしまったんだね…。
彩音はそっと抱きしめる。鼎の視界に炎が入らないようにして。


その間、御堂と晴斗は連携して戦闘員を倒してた。
「鼎さん、何があったんだろ…」
「晴斗、鼎は火が苦手なんだよ。それもかなりのトラウマレベルのな。あいつは火を見ると動けなくなってしまう」


今までの戦闘、思い返せば鼎さんは怪人が爆破した時も毎回背を向けていたり顔を背けていた。
あれはカッコつけてたんじゃなくて…炎が苦手だったからだったんだ…。

晴斗は鼎をチラ見する。遠目でも怯えているのがわかる。


「消火ってまだなの!?」
「メギド倒さないと消えないみてーだな」
「今度は炎系?」
「違う気がする。火を放ったやつはあらかじめ罠を仕掛けていた可能性が高い」


晴斗は気が気じゃなかった。鼎さんはあんなにも怯えてる…。
そんな中、メギドがお出ましした。御堂の予想通り、炎系ではなかった。

晴斗は闇雲に攻撃するも、敵の攻撃により対怪人用鉈・東雲が真っ二つに折れてしまう。
「折れたあああああ!!」

御堂は状況を冷静に判断。
晴斗の東雲は刀身折られて使えない・鼎は火のトラウマで戦意喪失寸前まで来てる・彩音はそんな鼎から離れられない状況・戦えるの…俺しかいねぇじゃん!


御堂は先にいた隊員に通信。

「消火隊は来ているか?」
「あと数分かかるそうです」

「了解。じゃあ俺はメギド倒すから。消火隊が来たら消火を頼む。鼎を助けてやりたい」
「了解しました」



御堂は次なる装備を構えた。御堂は銃の扱いに長けている。
カスタム銃以外にも当然、持っている時もあるわけで。


どこからか、サブマシンガンを出してきた。そんなもんどこにあったよ!?
実は御堂は現場急行時、組織の車両に別の銃火器を何種類か積んでいた。二丁拳銃は2つともカスタム銃だったが。


御堂はメギドに狙いを定め、銃撃するが相手は素早い。晴斗はいてもたってもいられなくなり、助走つけてからの飛び蹴りを喰らわせる。

「晴斗、邪魔すんな!」
「俺だってまだ戦えます!」

御堂はチッと舌打ちしたが、気が変わったらしい。


「お前と連携してこいつをぶっ倒す!」
御堂はサブマシンガンからサバイバルナイフへと装備を変えた。サバイバルナイフは近接戦用。


御堂は近接戦で倒すと決めた模様。
「晴斗、行くぞ」
「はい!」





第7話(下)へ続く。

盛大な勘違い


話題:ひとりごと
今日はおかんから理不尽な目にあった…。なんなんだ、この週末は。地味に凹む。


そしてガンダム見てたら盛大に勘違いしていたと、今更ながらに知る。
スレッタのお母さんの名前、ずっとベルメリアだと勘違いしてました。プロスペラだった…。

やっぱりプロローグの事変、話に出てきたか…。関係してんのか。
あれの件がガンダムが呪いのモビルスーツとなったのは確かみたいだが。


今回のガンダム、一気に話が動いたけどミオリネの好感度が上がったな〜。
シャディクとニカ、何かあるんだろうか。すんげー気になる…。


このガンダムの世界では、百合とかいうレベルではないんだな。
プロスペラが当たり前のようにああ言ってたあたり、花婿の性別なんて関係のない世界なんだろうな。


次回、スレッタが乗ってたエアリアルがガンダムだとまさかのプロスペラ本人から知らされた後だから→むちゃくちゃ気になるじゃないかい!
プロスペラ、策士な感じがするな〜。エアリアルの開発者ってのもあるんだろうけど。

企業の思惑がめたくそ絡み合う回すぎたわ…。



CM見てたらガンダムエアリアル×エアリアル、エランパッケージは焼きとうもろこし味だった。焼きとうもろこし味、見ないんだよな〜。
塩味とチーズ味はど定番だが、コンポタ味は店によってはあったりなかったりする…。


そして結果的に定番の塩味かチーズ味を買う自分…。

画像は最近消費が激しいガンダムコラボのエアリアル。塩味はスレッタパッケージなのでキャラが可愛いから買いがち。





なんだかもやもやするんで、7話を上げてから寝ます。没頭しないとなんか無理だー。
序盤のピークが微妙にずれそうだ…。

ニチアサ見た後だから戦闘パート、めっちゃリスペクトしそうでヤバい。

ホオジロザメ

話題:ゲーセンでゲット^^*
いつぞやのゲーセンでゲットしたマスコット。リアルシリーズのホオジロザメちゃん。

2回で取れてしまった。



景品がマスコットサイズの筐体が小さいクレーンゲーム、なんとなくコツが掴めてきた気がする…。
丸いマスコットは絶望的に取れんので(例:すみっコ)、細長いもんばかり狙ってます。



海の生き物や水の生き物が好きなんですが、マスコットでサメはなかったのですよ。
ぬいぐるみやマスコットは海の生き物に支配されております。イルカちゃん多めです。イルカさんとアザラシさんが多いぞ。

水族館の人気者ばかりだ…。


このホオジロザメちゃん、とぼけた顔して可愛い。
陸揚げされたサメみたいな画像でごめん。


ゲーセンのシマエナガちゃんは羽とタグがあるので引っ掛かるのですよ。
シマエナガちゃんと水の生き物が増殖したな、ゲーセン出身の子。

明治シャカシャカチャーム3


話題:ガチャガチャ!
いつぞやにやったガチャガチャ。明治のお菓子のミニチュアガチャ。

1回200円。全8種。


2回やったらヤンヤンつけボーとハイレモンが出ました。
ミニチュア系はどれが出ても当たりなので平和だな〜。それに可愛いですし。



最近、ミニチュアのガチャガチャをやたらと見る気がする…。

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