理解されなくても良い。けれど、頭の隅にでも置いておいてほしい。
「
生理で休むのは怠慢だ」とか「生理ごときで?」とか。
経験された事が無い方からすれば「生理痛」は「その程度」のものとしか認識されていないのだろうな、と思います。
だだお腹が痛いだけ。だだ貧血気味になるだけ。その程度の認識なのかなと。
長くなりそうなので畳みます。
まず、男性は生理が来ないので(例外があるかもしれませんが)【生理痛】に関しての理解は無いものと考えます。
同性でも【生理痛】は個人差があるので、痛みが「
ある人」と「
ない人」に分かれます。
「
ない人」には矢張り理解はしていただけません。残念ながら。
次に、【生理痛】が「
ある人」の中でも更に症状が「
軽い人重い人」に分かれます。
前者は、薬を飲む程ではなかったり、薬を飲めば気にならなかったり。軽さの態度も様々です。ここでは分かりやすく「
日常生活に於いて特に支障は無い」方々が「
軽い人」だと定義付けしておきますね。
ただ、痛みは無くとも
元々貧血持ちの方は立ち眩みなどが起こり得ます。その為、いくら軽いといえども、気を付けなければ怪我に繋がります。
後者は、先程とは逆で「
日常生活に於いて多かれ少なかれ支障がある」と定義付けしておきます。
「
重い人」の場合、【生理痛】ではメジャーな痛みである腹痛・腰痛は何方か一方、若しくは両方ある方が殆どではないでしょうか。特に下腹部痛。
何とも筆舌尽くし難いですが、痛みを例えるならば
子宮を握り潰される感じ。
男性で例えるならば、睾丸を握り潰される状態……でしょうか? すみません。そこは想像でしかないので「それくらい痛い」という事だけでも伝われば幸いです。
しかしまあ厄介な事に、この痛みに加えて吐き気や目眩、ふらつきなどの症状も表れてくるわけです。貧血の症状が出たりします。
激しい痛みで動けなくなる事もあります。その場で蹲るしか無くて冷や汗がどっと出てくる。手足も痺れる。痛みに耐えながら呼吸をするのがやっと。そんな状態になったりもします。
時間が経てば徐々に動けるようにはなるのですが、如何せんそこに至るまでの状態が言葉を発するのも必死なくらいなのです。
ですから、「
生理痛ごときで救急車呼ぶな」と言う方の意見も分かります。私も過去に一度、スーパーで動けなくなって救急車で運ばれた事があります。真っ先に声を掛けてくださったその場にいたお客様や対応してくださった店員さん、そして救急隊員の方々には申し訳なく思っております。そして同じくらい感謝しております。
ただ、【生理痛】もランダムだったりするのです。
「薬を飲んでも痛みは取れないけど、動けない事はない」時と「薬を飲んだけどダメだ動けない」時と「薬を飲みたいけれどそれすら今は無理」
【生理痛】が酷い、経血の量が多い・少ないで病気の疑いもある場合だってあります。
(因みに私は病気によるものではなく、異常は無いが「【生理痛】が重い人」です)
病院に行って処方箋を出してもらっても効いたり効かなかったり。効かないなら別の薬。しかし基本的に月経は月に一度で終わり頃は体調も良くなっていたり、いなかったり。
本当に【生理痛】は細かい所まで
個人差のある痛みなのです。
便利な言葉ですよね。個人差。
痛みを、理解してほしいとは思っておりません。ただ、【生理痛】と言うのは、自分の意思ではどうすることもできないのです。薬だって「絶対」ではありません。
今でも無理矢理体を動かして仕事をしている人がいらっしゃる事でしょう。
此方からも正直な所、言い出し難いのです!
「生理痛が酷くて、体を動かすのも辛いです」
なんて。
周囲の理解度が高くないと知っているからです。
周囲の反応が怖いからです。
会社によっては
生理休暇が設けられている所もあるみたいですので、それが活用し易い社会になっていただけたらなと思います。
生理が来る度に思います。
「また来た」って。
生理なんて来なければ良いのにって。
股から大量に血が出るだけ。
それだけでも不快なのに。
だけど来なければ来ないで不安になる。
病気を疑ったり、来月は酷いものになるかもしれないと思うと一種の恐怖です。
何の脈絡もなく唐突に始まり、取り留めもなく終わりますが、ほんの少しでも構いませんので、どうか【生理痛】で苦しむ人を、【生理痛】で辛い思いをしている人を、「たかが生理痛で」と一蹴しないでください。
好きで苦しんでいる訳ではないのです。
好きで【生理痛】に悩んでいる訳ではないのです。
病院に行くなり薬を飲むなり何かしら行動しても、それらを無に帰す酷い波が襲ってくる時があるのです。そうなってしまってはもうどうしようもないのです。
理解はできなくても構いませんので、どうか頭の隅にでも置いてくだされば幸いです。