2年6組11番 坂本蜜名

あと1日経つと、新しい元号が発表されます。
だからといって、自分自身が大きく変わるわけではないのですが。それでも、時代の変わり目なのだろうと思うのです。

今回の改元は、陛下のお気持ちを受けて、生前に退位されることが決定したことに伴い、色々と調整などもありつつ、準備をして臨むことができるものとなりました。まあ、私なんぞが出来るのは、心の準備くらいのものですが。

私が生まれた年は、ちょうどバブル崩壊のころでした。つまりは平成大不況の始まりでした。生まれてこのかた、不況だったもので、しっかり倹約が身について……いるようないないような。まあ、そんなことを言いつつも、平和な時代だったと思います。

そう。平成という時代は、本当に平和な時代でした。戦争というものが、どこか遠くの出来事で、そういう意味では、のほほんと生きてきたように思います。

ただ、震災などの災害が多かった印象もあります。阪神大震災、東日本大震災という2つの大きな震災があり、その他にも豪雨や台風でも大変な被害が出たこともありました。その度に、被災地を訪れ、励ましてらっしゃったのが、天皇皇后両陛下でした。テレビニュースでそのお姿を目にするたび、なんとお心の深い方々だろうかと、年々、思うようになりました。

個人的には、就職活動の時が一番しんどい時期でした。東日本大震災の次の年で、企業も新規採用の方式を色々と模索している時期だったのもありつつ、自分自身のアピールが下手くそなのもあって、なかなか苦労しました。
結局、最初の会社はまあまあブラックなのを引いてしまい、1年と持たず、辞めてしまいました。それからフリーターになり、3年くらいで転職して、今は契約社員です。非正規ですが、仕事としては自分にあっているので、まずまずというところ。なんだかんだ、生きています。

ところで、私の子どものころというのは、アニメの黄金期でした。毎日6時代にアニメが放映されていて、お陰様ですっかり立派なアニオタに成長しました。アニメは良いぞ!

そういう文化が育ったのも、この平成という時代の特徴のように思います。ゲームやマンガも、たくさんの名作が生まれ、進化を繰り返してきました。もちろん、昭和から続くものではありますが、ここまで世界的に広がったのは、平成に入ってからでしょう。

また、コンピュータの進化とインターネットの発展を受けて、コミュニケーションの多様化がとんでもなく早いスピードで進んだのも、平成の大きな特徴ではないでしょうか。私たちの世代はその恩恵を大いに受けていて、その進化を体感してきた、と言っても過言ではないと思います。

振り返ってみれば、良い時代を生きてきたなぁと思います。そして、次の時代も良い時代になれば良いなぁと思うのです。

そんな祈りを込めて、長々と作文などしてみた次第です。

平成31年3月30日 春の日差しのもとで桜を眺めつつ