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一つ歳を重ねて

最近は詩とかショートストーリーとか、それもなんか不安定な感じのばかりを書いておりましたが、今日もなんとか生きています。改めまして、どうも坂本です。こんにちは。

不安定になっているのは、まぁ、個人的な理由なのですが。
要は、恋に破れて、その残骸を引きずっておるわけです。今日、二十七になったというのに、まさかこんな気持ちでいようとは…なんか、10年くらい間違えている気がします。

しかして、さようならば、仕方はないのです。
忘れられない想いというのは、誰しも抱えるものでしょう。痛みは忘れてしまっても。
いいえ、本当は痛みすら忘れたくないのです。私は強欲です。などという話は、この辺でやめましょう。

一つ歳を重ねて、まぁ、焦りもありますが、なるようになるさ、と思っています。
正直に言えば、今は頑張る元気が足りません。が、幸いにして仕事の方は職場の皆様にご配慮いただいて、週に一度、時間を短縮してもらうことになりました。少しずつでも、回復したいと思います。

自分の身体と心をいたわりながら、生きていきます。

それでは、また。

「アザミの幻想」

気がつくと、広い野原に立っていた。辺り一面、毒々しいまでのピンク色の花が咲いている。
ああ、この花は、私だ。
茎も葉も刺々としていて、他者を拒むようなのに、咲き誇る花は目を引く鮮やかさで。昔から、好きな花だった。

どうして、アザミの花畑の真ん中に、立っているのだろう?見渡しても、道らしい道はない。私が立っている場所以外は、競うようにアザミが生えている。それなのに、両足に傷もない。まさか、宙に浮いてここまで来たのか?

そこでふと、思いつく。これは、夢だと。

遠くに目をやれば、丘が見えた。真っ白な百合の花が咲いている。ああ、あちらだったのかもしれない。と私は思う。いや、あるいは、どちらでもないのか。

わからないけれど、私はきっともう飛べない。
だから、ここから抜け出すことも、もう出来ないだろう。空はこんなにも広いのに、私はうずくまって、膝を抱える。眼前の花が、風に揺られていた。
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