白黒世界-ﾓﾉｸﾛﾜｰﾙﾄﾞ-

「あなたもわたしも、みんな空の下」

少しずつ、離れるための、呪文。

好きな人(だ)から。
好き(が)すぎて傷つけ(られ)てしまうから。

忘れないけど、薄れるための、おまじない。


(もう、戻ることはできないのだから)
(気持ちがないって、わかっているのだから)
(言わなくなったら、私はきっと、救われる)

ごめんなさい。
勝手に愛してるだけなら
迷惑をかけないのにね。

伝えたいと思ったこと、
きっと伝わってないな。

私は……まだ、あきらめられない。

貴方がこの先ずっと一人でいる覚悟があるなら、とやかく言わないよ。
あるいは、誰かを愛するなら。心からとはいかないけれど、形の上では祝福しよう。

私である必要はない。
でも、私がダメな理由もない。
ならば、もう一度、と願う。
3度目を、望んでいる。

興味も何も無い、なんて言葉はさ。
本心なのかもしれないけれど。
それでは、興味を持たせれば良い。
と、考えたり、しちゃうよ？

こんな考えが正しくないことくらいわかっている。
子供じみた真似をして、貴方に迷惑をかけている。
だけど、あきらめられない。

貴方の幸せを、祈りながら。
貴方を手に入れたいと願う。

貴方と再会したあの日から
ちょうど一年が経ちました
私から会いたいと言って
お互いに思うところもあって

私は貴方と一緒に
今日を迎えたかったけど
それは叶わなかった

けれどもね
まだ諦めてないの
というか
諦めることなど出来ないと
わかってしまった

だから
私はわたしの思う最善を
尽させていただきます

愛する者よ
私は貴方への想いを諦めることは出来ません
何度も試みたのですが
どうしても出来ないのです
というわけで誠に勝手ながら
｢一生貴方を愛し抜く｣と決めました
この決意が覆ることはありません


例え今は独りよがりな決意だとしても
いつか貴方に伝わりますように

紅蓮の花が咲き乱れ
涼やかな風が吹き抜ける
愛しい人よ お願いです
どうかその花を手折らないで

この身はきっとあなたには
もう毒にしかならないと
分かりながらも心では
｢おもうはあなたひとり｣です

葉のない花は風に揺れ
恋の焔より赤く
深い想いを秘めましょう
ただ 相思華の夢を見て

あなたの薬になれたなら
どれほど素晴らしいことでしょう
真っ直ぐに愛せなくてごめんなさい
今は祈ることしかできません

いつかまた巡り会えるなら
三度目の正直をと願う
もはや縁は断ち切れて
繋ぐ術などわからない

空に伸ばした左手は
あなたの右手に触れたくて
思い返しては虚しさに
その掌にくちづける

この身が毒であるならば
傍には行けぬと知りつつも
目覚めるたびに想うのも
貴方一人のことなのです

どうか貴方(の心)が健やかで
幸福(を感じられる状態)でありますように
祈りの言の葉を呟き
今日も眠りにつくのです