あぁ。ダメになりそう。
心の中の悪魔のささやき。
「傾いてしまいなさい。」
そんな誘惑を無視できないでいる。
「裏切りは甘いですよ?」
そんな嘘に騙されそうになっている。
どうしてあなたを裏切れよう?
こんなに愛されていると言うのに。
どうして悪魔を無視できよう?
こんなに求められていると言うのに。
私は無責任だ。私は自分に甘い。私は他人にも甘い。
私は愚かだ。こんな見え透いた手を使って、こんな回りくどいやり方しかできない。
どうしてあなたを裏切れよう?
こんなに愛していると言うのに。
どうして悪魔を無視できよう?
こんなに揺らいでいると言うのに。
私はもう謝罪という逃げ道も封じて、ひたすら自分を虐めようか。
…というのも、罰にすらならない。私は愚かだ。
「嘘つきな私が嫌い」なんて嘘をついて、罪悪感と背徳感の間で揺れてる。
誰か、愚かな私を救ってください。自分じゃ自分を救えそうにないんで。