スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

《一年》

貴方と再会したあの日から
ちょうど一年が経ちました
私から会いたいと言って
お互いに思うところもあって

私は貴方と一緒に
今日を迎えたかったけど
それは叶わなかった

けれどもね
まだ諦めてないの
というか
諦めることなど出来ないと
わかってしまった

だから
私はわたしの思う最善を
尽させていただきます

《決意》

愛する者よ
私は貴方への想いを諦めることは出来ません
何度も試みたのですが
どうしても出来ないのです
というわけで誠に勝手ながら
「一生貴方を愛し抜く」と決めました
この決意が覆ることはありません


例え今は独りよがりな決意だとしても
いつか貴方に伝わりますように

「彼岸花」

……貴方を、忘れられません。
私は、どうしても、貴方が良い……。

貴方が好きな、赤い花。
あの花には、毒があります。
私は、きっと貴方にとっては毒なのでしょう。
それでも、あの花のように、貴方に…愛されたい……。


「私を、利用すれば良い」
そう口にした彼女は、強い決意をその目に漲らせていた。
「『状況』は確かに良くないが、それはどうにでもできる。というか、してみせる」
力強く、彼女はそう宣言する。
「君の『感情』が、それを拒むというのなら、無理強いは出来ないが」
「いや、だから、それは」
「『わからない』のだろう?」
彼女と交わした会話のなかで、確かにそう言った。自分の感情がわからない。というか、麻痺している、と。
「なら、『感情』のことはひとまず置いておいて、選択肢としては、どうだ?」
「選択肢……?」
って、何のだよ?
「もちろん、生存戦略として、だ」
「?!」
……お前、自分で、何を言っているのか、わかっているのか?
「本能に従うことは、何ら罪ではないさ。それを正直に言わなかったことに、少し腹が立っただけだ」
しれっとそう言って、彼女はこちらを見る。
「……触っても、いいかな?」
いきなり、そういう顔をするのは、ずるい。
上目遣いでおずおずと手を伸ばす彼女。先ほどまでの強気な姿勢と打って変わって、とても不安そうだ。それでも口元を笑みにしようとしている。そんな様子の彼女を、跳ね除けることは、出来なかった。
「良く考えたら、君に『そういう対象』として見てもらえただけで、この上なく嬉しいことなんだよなーって、気づいたの」
だけど、それは、『感情』で選んだわけじゃない。
「本当はね、私のこと、『好き』になって欲しかったよ。でもね。今の君には、そんな余裕がないってことも、わかってる。だったら、私のこの『君を好き』な気持ちを『利用』して?」
都合良く、利用していいから。と彼女は微笑んだ。
「私も、こんなに君のことを求めてしまうのは、きっと本能的な部分も、あると思う」
重ねた手が、優しく包み込むように、ゆっくりと指先を撫でる。
「あー、でも、もう私じゃ、『そういう対象』にも、ならないかな?」
ただ、握った手をそっとなぞるだけの行為を、彼女は繰り返した。そうしながら、こちらの反応をうかがっている。
「そうだよね。私、貴方のこと、散々傷つけちゃったし、もう貴方にとっては、『毒』でしか、ないよね」
そう言って俯き、彼女は静かに手を離した。その手が、微かに震えている。
……また、泣かせるのか?
そんな声が、聞こえた気がした。



続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2017年10月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
取り扱い説明(?)
プロフィール
坂本蜜名さんのプロフィール
系 統 普通系
職 業 夢追人
血液型 O型