「雨だね…」

しとしとと降る長雨に
休日を邪魔された


昨夜のうちから降り始め
あなたの寝息よりも近く感じて 耳障り


聞こえてくるのは
あなたの声だけでいい
あなたの鼓動だけでいい

衣擦れの音さえ煩わしい



「寒くないかい?」

かけ直してくれる上掛けよりも


あなたの腕の中
昨夜の続きを夢に見る