「漸く
貴方に辿り着いた」


ふと、そんな言葉を零した私を
貴方は否定した。




「辿り着いたんじゃない

これから

始まるんだ。

二人は


ここから―――」




そうね…



これから、なんだね


二人の旅路は―――