出会ったのは桜も見頃。



漸く言葉を交わせた頃には
お前の背に葉桜。

窓を開け放したとて花びら一枚舞い込むことはなかった。



だが俺は見た。
桜が再び咲いていた。

微笑んだお前に花を見た。






今年の桜は散ろうとも

季節が移ろおうとも


お前は美しく咲き誇るだろう。





願わくば、俺の腕の中で……。





風の護廷十三隊
浮竹隊長「一.出逢い」より