今朝は目覚めた時から
穏やかな日差しに迎えられました。
仕度も順調極まりなく整いました。
もっと 慌ただしいものを想像していました。
もっと 実感がわくのは
後だと思っていました。
粛粛たる式典に踏み出す直前
その手にこの手を重ねると
「顔を上げてもらえぬか」
といつもの貴方の落ち着いた声
「何故、また俯くのだ」
と 貴方は当たり前のようにおっしゃりますが
綺麗だとお褒めいただいただけで十分ですのに
「私にふさわしき花嫁は其方しかおらぬ」
と三三九度の前から赤らんだ頬に触れられては
俯く以外に どう隠せるとお思いですか……。
朽木隊長は貴女におっしゃっております。
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