フジテレビ系の10月期月9ドラマ『タイトル未定・毎週月曜午後9時〜9時54分』で篠原涼子が主演を務めることが決定した。40代のママさん市議会議員の奮闘を描く痛快エンターテインメントで、篠原サンは2010年の月9[月の恋人〜Moon Lovers〜]でヒロインを演じているが、単独初主演はこれが初。また、フジテレビ連続ドラマで女性メインで政界を描くのも、今回が初となる。共演に高橋一生、石田ゆり子が決定している。
佐藤智子(さとう・ともこ)は、夫と保育園に通う子ども1人の家族3人、ごく平凡な生活を送ってきた。両親が次々と失踪し、自暴自棄になり高校を中退するも、その後、職を転々としながら、決して両親のようにはなるまいと真面目に生きてきた。そして、バイト先で知り合った夫と結婚。それまでフリーターだった夫は転職を繰り返し、結局、智子がパートで家計を助けていた。しかし、そんな智子も会社のルールに納得がいかず、逆らった末、クビになってしまう。
40代、高校中退、資格なしで職が見つかるのか…。意気消沈する智子だったが、あるとき、ワイドショーで取り上げていた市議会議員の汚職事件が気になり調べてみることに。そこで目にしたのは、市議会議員の高額報酬。さらに調べていくと、なんと実際に市区町村議員の当選確率は80%超(2010年NPO法人ドットジェイピー調べ)という驚くべき事実を知る。学歴も教養もなく、全く政治経験のない新人にとっても、どうやら無謀な挑戦ではなさそう…。猪突猛進する性格の智子は、“高額報酬=家族の幸せ”を求め、市議会議員に立候補することを早くも決意する!
“ママさん議員”を目指し、“就職活動”をスタートさせた智子。最初はポスター製作や演説原稿作成など悪戦苦闘しながらも、夫やママ友の協力のもと市民目線で選挙戦を戦う。キャッチコピーは「しあわせになろうね!」。果たして、政治の素人が番狂わせを起こすことができるのか!? 私利私欲にまみれた海千山千の候補者たちに翻弄されながらも、一か八かの大勝負、“無所属の新人・佐藤智子候補”にとって運命の開票が始まる…。
現在、日本は「待機児童」、「介護」、「生活保護」など多くの社会問題に直面している… 本作は、新米ママさん市議会議員を主人公に、市政にはびこる悪や社会で起きている問題を素人目線・女性目線でぶった斬っていく、痛快で爽快な市政エンターテインメント。
これまでテレビドラマ&映画[アンフェア]シリーズの刑事、[ハケンの品格]のキャリアウーマンなどでタフ&クールなイメージで人気を博してきた篠原サンが、女性目線で描かれる政界モノに挑戦。ドラマの中で“無所属新人・佐藤智子候補”のキャッチコピーは「しあわせになろうよ!」だが、篠原サンとしては「“楽しくやろうよ!”」をモットーにすると語る。
プロデューサーの草ヶ谷大輔は篠原の起用理由を「家族の幸せと市民の幸せのために、市議会議員として奮闘し、たくましく明るい主人公・智子には、女優としてそして母として常にエネルギッシュに全力で頑張っておられ、幅広い層の女性からカッコいい憧れの存在となっている篠原涼子さんしかいないと思い、オファーさせていただきました」としている。
共演には、篠原サンとは互いに初共演となる高橋一生。一生サンが月9枠に出演するのは2016年1月期の[いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう]以来となる。
高橋一生演じる藤堂誠(とうどう・まこと)は、智子とは選挙戦で議席を争うライバル関係。誠は代々続く政治家一家の次男として「恵まれた」環境で育った。ゆくゆくは総理大臣も夢ではない。まさに智子とは相対する市政のプリンスだ。そんな誠も政治家になんかなりたくないと思った時期もあったが、敷かれたレールの上から外れることができなかった。そんな自分にずっと葛藤し悩んできたが、次第にゆがんでいき、誰も知らない裏の顔(!)も持つようになった。
一方、月9枠出演は2004年[プライド]以来、13年ぶりとなる、同じく篠原サンと初共演の石田ゆり子演じる平田和美(ひらた・かずみ)は、一流大学を卒業し新聞社の花形・政治部記者になり、まさしく「できる女」だった。しかし40歳を迎えたあるとき一人娘を出産してから環境が変わってしまう。育児休暇後、記者の仕事ができるにも関わらず事務職へ配属されてしまうのだった。でもここで仕事をやめたらキャリアが終わってしまうため、和美は「できる女」を演じ続ける。そんな時、保育園のママ友である智子が立候補すると聞き、智子の行動力と求心力を見るうちに応援するようになる。
クランクインは7月上旬を予定。また、本作はオリジナル作品。脚本は、WOWOWドラマ[荒地の恋]、映画[お父さんと伊藤さん][キャタピラー]などの映画作品や、ネット配信ドラマを数多く手がけ、リアルな女性像の描写に定評がある黒沢久子が地上波連ドラを初めて担当。演出は、[PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜][ガリレオ2][信長協奏曲][ナオミとカナコ][貴族探偵]など数々の月9ヒットドラマを手がけてきたフジテレビの金井紘が務める。
▽篠原涼子コメント
――本作の企画を聞いたご感想を教えてください。
政治の事とか難しくて私には演じられないのではないかと思っておりました。ですがプロデューサーさんから分からない主婦がどう変わっていくのか、変えていくのかを演じながら見せて行けたらとのことでしたので、私もこの作品を通して学んで行きたいなと思っております。
――意外にも月9初主演ですが…
プレッシャーでいっぱいですが、周りの皆様に力をお借りして、楽しい作品にしたいなと思っております。
――シーン選挙演説などが予定されていますが、役作りについて現在の心境をお聞かせください。
現在、ワイドショーやニュース番組でも選挙の映像が流れていたりするので、意識して見るようにして勉強しております。
――共演者の印象は?
石田ゆり子さんとはこの間もCMでご一緒させていただいたのですが、気さくな方なので「また一緒に仕事ができる!」って感じです。高橋一生さんは初めましてなのですが、ご一緒させていただくのが楽しみです。
――ドラマの中でのキャッチコピーは「しあわせになろうよ!」ですが、篠原さん自身が掲げるとしたら? またその理由をお聞かせください。
「楽しくやろうよ!」ですかね。キャストやスタッフが楽しみながら作って行ける作品になってほしいので。
――ファンの方々へメッセージをお願いします。
私自身も初めての役どころではありますが、この役を通して皆さまの代弁者になれたらいいなと思っております。
▽高橋一生コメント
――本作の企画を聞いたご感想を教えてください。
どう役に向き合っていけるか、楽しみにしています。打ち合わせをさせていただいて、ますます期待が膨らみました。
――役作りについて現在の心境をお聞かせください。
台本に書かれていることを土台に、監督や共演者の方々、スタッフさん方と一人の人間を作っていきたいと思っています。
――共演者の印象は?
皆さん、ステキな方々なので、ご一緒できることを楽しみにしています。
――ファンの方々へメッセージをお願いします
見てくださる皆さんが、希望を持てる作品になるように、撮影に臨みたいと思っています。
▽石田ゆり子コメント
――台本を読んだご感想は?
社会的な問題をうまく絡めており、とても興味深いと思いました。軽快でテンポ良く登場人物たちがみんな生き生きとしていて、映像になるのがとても楽しみです。
――役作りについて現在の心境をお聞かせください。
私の役の平田和美という女性は、かつては新聞社の花形政治記者で、現在は閑職に追いやられたシングルマザー。母としての自分と一人の人間としての自分の狭間でもんもんとしているような人です。和美が篠原さん演じる佐藤智子という女性と出会うことでどんどん変わって行く…人が人と出会うことで起こる化学変化を生き生きと演じたいと思っています。
――共演者の印象は?
篠原涼子さんとは、ずっと、いつかご一緒できたらと願っていたので、今回とても幸せです。どんな役もするりと、そしてチャーミングに自分自身にしてしまう方だなと。今回、篠原さんがどのように智子を演じられるのか、すごく楽しみです。たくさんパワーをいただきたいともくろんでます。
高橋一生さんは、役者として本当にすごい方だと常に思っております。お会いするのも初めてです。撮影が今から楽しみです。
――ファンの方々へメッセージをお願いします。
素晴らしいキャスト、スタッフ全員で誠心誠意つくりあげますのでぜひお楽しみに。
この二人を中心とするスタッフと、今まで刑事、会計検査官、頼れるOLと強くて格好良くて存在感のあるキャラクターを演じてきた篠原サンが、政界のエリートに対してどんな下克上を見せてくれるのか!? また、篠原サンと、一生サン、石田サンら共演陣との演技合戦がどのような化学反応を起こすのか注目が集まる。