クリスマスドラマスペシャル『わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた;関西テレビ・フジテレビ系』が12/20(火)の21時から放送予定。ヒロインを演じる多部未華子と相手役の高橋一生が報道陣の取材に応じ、クリスマスの思い出や恋愛観について明かした。
恋愛シミュレーションゲームプランナーの白野莉子(27/多部未華子)は、「現実の男がふがいないから、こっちが自家栽培しているんだろうが!」と理想と妄想を恋愛シナリオに落とし込むのが仕事。
そんな中、莉子は、黒川壮一郎(35/高橋一生)が社長を務めるアプリ会社から新しい恋愛ゲームを依頼される。黒川はルックス、キャリア、全てにおいてハイスペックながら、女心が致命的に理解できない“残念男子”だった。
企画会議の段階からしばしば衝突する2人だが、部下に片思いする黒川はある日、莉子に「恋愛のレクチャーをしてくれ」と恋愛指南を頼む。勢いで引き受けた莉子は、恋愛ゲームそっくりのキャラクターになるよう、黒川に指示を出す。
莉子の恋愛指南が効き、黒川は意中の部下と急接近することに成功する。しかし、莉子はいつしか黒川に引かれている自分に気付く…という物語だ。
1年半ぶりにドラマ主演を務める多部サンは、「リハーサルから完璧」と絶賛する一生サンについて、「安心して戦える人だなと思って、共演はすごく刺激的ですね!」とコメントしている。
脚本を読んで「気の合わない男女がお互いの言い分を言い合いながら、それでもどんどん引かれていく、王道のラブコメだなと思いました。こういうラブストーリーは私も好きです!」という多部サンは、白野のキャラクターについて尋ねられると、「(白野は)女の子が本当に求める理想の明確なビジョンを持っているので、恋愛ゲームのシナリオを書ける人ですが、(私自身は)そんなに夢を見るものかなと思いました。ですが、現実にいないような人を求める気持ちは分かります」と素直は心境を明かした。「(白野は)内心は乙女で、恋愛に対する夢は大きいです。恋愛と自分の生活は別と考えているのですが、ふたを開けてみると、ピュアに恋愛をしたいと思っている子」とも。
多部サンは、現実にいないような男性ばかり求めてしまう莉子について「恋愛したい願望はあるのに、恋愛と自分の人生や生活は別物と考えているタイプ」と語る。
白野と黒川は当初は気が合わず思いついたことを遠慮なしに言い合うが、莉子を演じるに当たり、「でも、ふたを開けると、内心はオトメ(乙女)で、本当にピュアに恋愛をしたいと思っている。高橋一生サンが演じる黒川に対しても、初めはズケズケ言っていたのに途中で黒川さんのことを『あれ、好きかも?』と気づいてからのメリハリがうまく付けられたらいいなと思います」と目を輝かせた。「何とも思っていない異性を恋愛する気持ちで見るという“変わり目”って、自分の感覚ではあるのですが、それが映像になったときに、どう映ればいいかなと考えています」と演じる上で意識しているポイントを言葉にした。
また、王道のラブストーリー作品は初めてだという共演の一生サンは「黒川とは似ているんじゃないですかね。鈍感なところとか、デリカシーがないところとか(笑)。男女問わず結構失礼なこと言っちゃったりして、後で『こういう意味にも捉えられるのか』みたいなことに気付いたりするんです。だから、黒川の気持ちは分からなくもないです。僕も“残念系男子”にカテゴライズされると思います(笑)」と語る。
また、一生サンは「黒川ばかだなあとか、白野は健気だなあとか、自分にあてはめながら、こんなクリスマスあったらいいなと思ってもらえたらうれしいです。ぜひ、楽しんで見ていただければ」と呼びかけている。
一生サンは共演した多部サンに対し「以前一度だけご一緒したことがあるんですが、直接的な演技の絡みはなくて。イメージ的には、“クールビューティー”だったんですが、実際はかわいらしい方だったので、イメージが変わりました。素敵な方だなと。とても女性的な方だと思います」と絶賛。
多部サンは「クリスマスなので、恋愛をしたいという気持ちがある人や、その気持ちを忘れてしまっている人も“キュンキュン”できる王道の恋愛ストーリーです。主人公の気持ちに共感しながら、コメディなので楽しく笑いながら観てほしいなと思います」とメッセージを送った。
脚本は[リアル・クローズ][1リットルの涙]NHK大河ドラマ[花燃ゆ]の大島里美氏、演出は[SP]シリーズ、[BORDER][安堂ロイド]の波多野貴文氏が担当する。
取材では、多部サンや一生サンがクリスマスの思い出や恋愛観を語る一幕もあった。
多部サンはクリスマスは1年で最も好きな日だそうで、「ハロウィンが終わったらすぐにクリスマスソングを聴くくらい超楽しみです。やることは、家でチキンを食べるくらいしかないのですが」と笑顔を弾けさせた。
多部サンは小さなころからサンタクロースの存在を信じていたそうだ。しかし、小学5年生のクリスマスの際、「すごく欲しいものをサンタさんにお願いしていたら、売り切れだったのかな、サンタさんから手紙が来ました。私がすごく気に入っていた便箋に、思いっきり父親の字で『(後日に)お父さんに買ってもらってね』みたいな、ものすごく現実的なことが書いてあったのです」という苦い(?)思い出も明かした。
一生サンは「クリスマスの終わる直前が好きなんです。盛り上がった後の静けさみたいな。サンタは小学校4年生くらいまで信じていました。母親が(サンタは)職業で免許制なんでいっぱいいると言っていて(笑)」と、それぞれエピソードを明かす。
多部サンは子恋愛に関心のない男女が増えているとも言われていることについては、「自分のやりたいことがあってそっちに没頭していて、という以外なら恋愛はした方がいいと思うのに」と首をかしげた。
そんな多部サンは「キュンとする瞬間」を質問されると、「しぐさはあまりなくて、たまたま近くにいたとか、たまたま同じ本を読んでいたとか、好きな映画が一緒だったとか、そういう偶然が重なるときの方がキュンとします」とにっこり。
ヒロインの白野は高校時代に好きな男の子にポエムを送り続けたという過去を持つが、多部サンは「手紙を書くのは好きです。ラブレターっていいと思います」と笑顔。続けて、「次に恋愛をするとき、告白しようと思う瞬間があったら手紙を書いてみようかな」と。照れ隠しからか「すごく気持ち悪いですよね(笑)」と自分で自分にツッコミを入れたが、“夜に書いた手紙は出すな”、“手紙は朝に書いた方がよい”などといわれていることが話題にあがると、「夜に手紙を書いて、朝に見直して、もう一回、朝に書き直して、渡す!」と、すっかり“ラブレターでの告白”に乗り気だった。