最近はやってるらしいのでちょっと考えてみた。笑
ユーティンが高校3年生、リラが2年生、クレアが1年生を基準にしてみる。
クライドとダリウス、キースが同じクラス。リラ、ベラ、シキが同じクラス。クレアとイヴ、トレイズくんも同じクラスだといい。クラス分けに意味は無い。←
ラシェル、ルーン、ロザーリエは先生かな?
ミスティアは高校3年生くらいだと思われる。
しかしいまいち盛り上がらない。
ついでにリクフェスティ’sが兄弟とかじゃなくても面白そう。
2011-5-23 16:54
「やあ、ダリウス。元気かい?」
週末で賑わう酒場の一番隅に、彼の姿は在った。簡素だが質の良い黒服に身を包んだ彼は、ダリウスの数少ない親友だった。ディムは第三皇子の側近、兼お守りを勤めている。もしもダリウスが彼の立場だったならば、確実に皇子を刺しているだろう。
密偵として敵国の騎士団へ潜入していると知っていながら、わざわざ母国へ呼び戻すのだから、彼も人が悪い。念のため、目深にかぶったフードは外さないまま、ダリウスはディムの向かいに座る。
「ああ。お前はどうだ」
「本当、殿下の逃走癖には困ったものだよ。早く王位を継いでもらいたいね」
「思ってもいないくせに」
ジョッキに並々注がれたビールがどんと置かれる。互いに何も言わないままジョッキを手に取ると、軽く打ち鳴らす。中身を半分ほど飲み干した後、ダリウスは神妙な面持ちで口を開いた。
「セシル家の皇女を知っているか」
「当たり前だろう。東の姫君、ティーゼ皇女と西の姫君、フィン皇女。才色兼備の麗しい姫君たち」
「灰色の長い髪の姫は、西の姫君だろうか」
「さあ」
「…俺はどうしたらいいと思う」
「何。そんな気持ち悪い君を初めて見たよ」
まさか恋でもしたの、と笑いながら言うディムを今にも呪いそうな目で見ながら、ダリウスは項垂れた。
2011-5-6 20:34
まとめ。ナチュラルにイザヤがセシル家の騎士団にいたので引き戻しました。←
増えたり消したり加えたりするかも!
2011-5-6 13:54
第二皇女が忽然と姿を消すのは日常茶飯事だった。第三皇子は騒動に紛れて逃げ出すし、第四皇子は皇女を探しに行ったまま迷って帰ってこない。第三皇女は泣きそうな顔でおろおろする。もちろん侍女のイザベラは彼女と共犯なのだが、口を噤む他ない。そうして、彼女は毎日のように城下街へ出掛けているのだ。
広場で子どもたちと遊び、道に並んだ店を見ながら楽しむ。勉強や作法の稽古付けの毎日に飽きていたのも、王家に生まれただけで道が決められているのも、すべてに嫌気が差していたのも事実だ。リラールは些か無鉄砲だった。
領地を越え、リクフェスティ家と争っているセシル家の領地へ踏み入ったのを、彼女は知っていた。
「ここが、」
城下町の入り口から見上げた敵国の領地は、彼女の見知ったものと似て非なるものだった。少しだけ街を見て帰ろう、そんなことを思っていた矢先に、大きな声が響く。
「第一皇子がお帰りになった!」
次々と頭を下げ、腰を落とし、皇子が通るために道を空けていく。リラールもそれに倣うが、どうしても敵国の皇子を一目見たかった。そして、彼が通る瞬間、顔を上げる。
とてもきれいな人だと思った。黒髪に左右で異なる色の瞳。
そして、彼もまた、リラールを見ていた。
逃げるように走り、自国の領地へ入ったとき、リラールは泣いていた。止めることが出来なかった。一目で恋に落ちてしまったことが分かっていたから。
2011-5-5 23:39