泉堂レント(45)男性
アイリとエリカの父親。娘達にパパと呼んでもらいたいが一回も呼ばれたことがないので悲しい。
アリカを快く受け入れ実子のごとく溺愛している。市長。


レント:アリカくん、少し待ってください。
アリカ:はい、レントさん。
レント:…………ありがとうございます。
アリカ:……へ?
レント:初めてだったんですよ。アイリとエリカが、お互いのこと以外で、僕らに電話するの。しかも連れてくるなんてね。あの子達の友人と言えば、梶の泥棒猫が居やがりましたけど、それでも梶の泥棒猫のクソヤロウが何かしら働きかけないと話題にすらしませんでしたし。
アリカ:…………カジ、は、信頼されてるんです。僕は、アイリとエリカが大好きですけど、ここまでしてもらえるようなことをした覚えがないんです。
レント:へえ。
アリカ:同情かもしれない…。そう思うと、少し怖い。わがままだって、わかってるんですけど。
レント:それだけ君が気に入ったってことじゃいだめなんですか?理由がいる?
アリカ:……?
レント:同情だろうがかまいません。庇護欲だっていいんですよ。二人が君に好意をもってて、僕もアーちゃんも君が気に入った。それで充分なんです。君は僕の息子で、あの子達の大事な兄です。異論は認めませーん。
アリカ:レントさん…!
レント:違うでしょう?アリカ。
アリカ:え?えっと…お父、さん?
レント:ノー!
アリカ:えっ?えっ?
レント:パパ!パパです!リピートアフタミー!パパ!
アリカ:パ…パ…?
レント:そうです。いいですね?パパですよ?アリカ。
アリカ:…はい、パパ!