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空の探険隊二週目!


二週目始めました。
その内このデータで擬人化部屋にコンテンツ作ります。
主人公は粘りまくってピカチュウ♂です。名前はユキト。
パートナーはアチャモ♀のチャモ。

短い文を書いたのでちょろりと載せてみる。



目が覚めるとそこには一匹のアチャモがいた。
しかも自分がポケモンになっていて、かつ記憶喪失というオマケ付き。
今時流行らないぞそんな設定。
と言うことで自分は、ユキトはピカチュウになっていた。

「探険隊?めんどくさい」

「ええー!きっと楽しいよ、やろうよ」

先程からアチャモ、ことチャモは頻りに探険隊に参加することを進めてくる。
いやそんなことしている場合じゃないんだって。
大体自分でいうのもなんだがこんな素性のしれない人間(ポケモンだが)を誘うなんて狂気の沙汰だ。
と、言ったのだが聞き入れられない。
一時間ほどそうやって勧誘され続けて、ユキトは折れた。

「はあ…しょうがないな」

「入ってくれるの?やったあ!」

笑顔が眩しい。
ユキトは目を細めた。
そしてショートカットするがやんやかんやでチンピラのようなズバットとドガース――雑魚だった。信じられないほど弱かった――を一発殴ることで沈め、ギルドについた。
足形チェックという名のなんだかぞわぞわする洗礼を受け、プクリンの元に行く。
するとプクリンはアイテムをくれた。
そこまでは良かった。
食べたかったので無意識にあんぱんと呟いたら探険隊の名前があんぱんになったのもまあ許そう。
あんぱんをポケモンが知らないのも理解できるからいい名前だと言い切ったキテレツセンスのチャモもOKだ。
だが「たあー」と叫んで登録したのは許さん。
なんだよそれ。ふざけてるのか。
記憶喪失ではあるが一応元人間としての常識が一切通用しない世界に、精神的なものをごりごりと削られながら、ユキトは濁った目で空を仰いだ。

カラオケに行きました。(poke学!)

涼しいと言うには少々寒すぎる冬のとある日。
期末テストの打ち上げと称して、サトシ、ヒロシ、ゴールド、シルバー、ソウルの大所帯はカラオケに来ていた。
一応言っておくが彼らは受験生である。
いくら中高一貫校とは言え、実力主義の私立ポケモン学園では高等部に上がるに際して受験がある。
その勉強をほっぽりだしての今回であるが、ただでさえ自由のない今年、テストという一種の呪縛から逃れた解放感が漂うこの時期ならそれも致し方ないのかもしれない。
と、今回そんな背景はスルーするとして、ともかくもカラオケに来た面子は歌いに歌っていた。
いや、面子というと語弊がある。
ゴールドが歌い、マイクを離そうとしないゴールドにヒロシが苦笑。シルバーがそれにため息をつき、ソウルは全員分の飲み物を注文し、サトシは歌っていないとは言えノリノリでゴールドに合いの手を入れる。
実はこの五人、バラバラに見えるが同じクラスで――ソウルは違うクラスだが――とても仲が良く、よくこうしてつるむのだ。
因みに普段ならここにシンジとシゲルも含まれるのだがシゲルは生徒会、シンジは剣道部の活動があると言うことで今回は涙を飲むことに相成った。
さておき、ずっと歌い続けるゴールドに痺れを切らしたシルバーは、ゴールドからマイクを奪い、のたまった。

「ゴールド、いい加減マイクを他の奴に譲れ!何曲歌い続ける気だ!」

「え、どういう」

「部屋にはいるなり十曲歌い続けてどう言うことだとか聞いたら殴るぞ」

――いっけね。
ゴールドは冷や汗をかきながら頭をかいた。

「悪ィ、すっかり忘れてた」

「いや…ゴールドは歌うまいから、それほど苦じゃなかったよ。僕は音痴だから歌わないし…」

ヒロシが苦笑いを浮かべて言う。
シルバーはふんと鼻を鳴らした。

「ヒロシ。甘やかすな」

実は実は。
この五人でカラオケに来たのは初めてなのだ。
シルバーとソウルはゴールドと。
サトシはヒロシと、それぞれ来たことは有るが、五人できたことはない。
いつもは金のかからない場所で集まるが、ではなぜ今回に限りカラオケにしたかというと、前述の通り、テスト明けの解放感がそうさせたとしか言えない。
ともかく、うんざりした様子のシルバーに次にマイクを渡されたのはゴールドの隣に座っていたサトシだった。

「悪かったな、サトシ。次歌え」

「おう!」

シルバーからマイクを受け取ったサトシはモニターに次に表示された曲名を見た。予約した曲を消すかと問うソウルを制して、知っている曲だから、とマイクを構える。
曲名は、『スパート!』。サトシの十八番だった。
イントロが流れてくると、ヒロシは目を輝かせた。
それを不思議に思いながら、シルバーとソウル、そしてゴールドはサトシが口を開くのに耳を傾ける用意をした。
サトシが歌い始める。
思い出今はしまっておこう。あの場所目指しスパートかけようぜ。
――戦慄した。
ヒロシの態度の理由を三人は悟った。
上手い。上手すぎるのだ。
ゴールドやシルバー、そしてソウルは下手ではない。
音痴のヒロシはともかく、上手い部類に入るだろう。
だがサトシの歌声は常軌を逸していた。
少年らしい元気な歌声であるが溌剌としながらもどこかしっとりと歌い上げている。
曲が終わるまで。否。
曲が終わっても三人はしばらく言葉を発することが出来ないでいた。

「どうしたんだ!?シルバー、ソウル!それにゴールドまで!」

「びっくりしたんだよ。サトシの歌声は一級品だから」

未だ声を出せない三人に変わってヒロシが答える。
サトシは照れたように頬をかいた。

「え。そんなことないだろ…」

「いやうめぇ!」

「なんだその歌唱力は!」

ようやく我を取り戻したゴールドとシルバーが叫んだ。
ソウルはそれに大袈裟とも言えるほど頷いて拍手をしていた。

「そ、そうかな」

「そうだぜ!サトシ、天職歌手なんじゃねえ!?」

ゴールドが鼻息荒く叫ぶ。
常ならば近所迷惑なその行為も、カラオケ店内なら流される。
それをわかっているからシルバーは何も言わずにゴールドに賛同してうんうんと頷いた。
だが、物事がいつもそんなに予想可能な方向へ進むだろうか。
答えは否だ。

「いや、俺ポケモンマスターになりたいから、パス」

ヒロシに関しては以前体験したことがあるものだが、ゴールド、シルバー、ソウルに至っては例えようもない感情だ。
その名は『がっかり』。
惜しすぎる才能に、サトシ以外の四人はそろって肩を落とした。






――――――――

先日の日記のメモより。
キミ想い〜より早く書き終わってしまったのであげてみる。
ヒロシ音痴ネタは中の人繋がりで某小さい探偵より。
書いててすっごい楽しかったです!(*^o^*)
あとスパート!は神曲。(主張)

俺のダチ公は末期

久々の夫婦レブル+愛息子シルバーです。








太陽は東西どちらから昇るでしょう?とは日曜日の早朝、子供向け番組で出された問題だ。
私用でレッドに会いに来たゴールドは今何故かリーフとファイアの双子のお守りをしている。
レッドに頼まれたから、と言えばそれまでなのだが。
因みにブルーはというと、今日はコガネでバーゲンだとかでゴールドと入れ違いになった。
隣にはリーフを抱くシルバー。ファイアを膝にのせたゴールドは、先程お茶をいれに台所へ向かったレッドを瞼にのせ、わりとほのぼのした気分でいた。

「なあファイア、お前これ分かるか?」
「…とうざいって、なに」

「そこからかよ」

「ばかねファイア!とうざいはジムリーダーのなまえよ!」
「トウガンじゃねーよ」

ボケ倒す双子への突っ込みもそこそこに、ゴールドは東西は方角のことだと教えた。

「あと太陽は東から西。覚えとけ」

「「はーい」」

かわいい。
まじでかわいい。
流石レッド先輩の子供だとゴールドは嘆息した。
隣を見ると俺の弟妹だ、うらやましいだろう?とばかりにシルバーがドヤ顔でこちらを見てくる。
いや、血繋がってないじゃん。
と、そんな些細なことはさておき。
背後から降ってきた一声に、ゴールドは絶句した。

「あれ、太陽って西から東じゃないのか?」

レッドだ。
一応年齢を確認しておくと、レッドは19で二児のパパになっているから今22だ。
それが。

「レッドせんぱ、それ、冗談っスか!?」

腹を抱えてゴールドは笑った。
可愛い。
何この可愛い生き物。
ファイアとリーフへ感じるそれとはまた違うベクトルの可愛さと、あとは単純にツボに入ったことでゴールドは笑い転げた。

「え…そうだったんだ…」

だからゴールドは気付かなかった。
カイリューも真っ青の神速で自分の腹にめり込んだ拳に。
一拍の間を置いてゴールドは、むせた。
レッドが驚いた顔でこちらを見てくる。

「ゴールド!大丈夫か!?」

「な、にしやがるシル、」

バー。
そう続けようとしたところでもう一発。
ご丁寧に双子とレッドからは見えない角度で撃ち込まれた拳にゴールドは悶絶した。

「ゴールド大丈夫か?レッド兄さん、ちょっと薬箱を取ってきてくれないかな。リーフ、ファイアも、行っておいで」

うん、分かった!
前半素晴らしく棒読みだった台詞に気付いているのかいないのか。心配そうにゴールドを見やる三人は本当に天使だ。
――それにひきかえ。

「おいコラシルバーてめえ何しやがる!」

「お前がレッド兄さんに変なこと言うからだろうが」

「変なことってなんだ変なことって」


真実だろうが。
そう言おうとしたところでさらに一発食らった。
慣れてしまったのが悲しい。
涙目でシルバーを睨み付けるゴールドに、シルバーはのたまった。
それはもう神々しく。

「馬鹿か。レッド兄さんが太陽は西から昇ると言うならそれが正しいんだ。むしろ東から上がる太陽が間違っている」

お前こそ馬鹿か。
ゴールドは今度こそ盛大な溜め息をついた。
この家族のことになると途端頭の弱くなるライバルが本当に心配だ。
シルバーは家族と言うものを知らずに育った。
だからといってこれはない。
レッドと双子が薬箱を持って走ってくる音をBGMに、ゴールドはつう、と涙を流した。


(だれかこいつをなんとかしてくれ!)




――――――――――

こんな家族が理想。
リーファ3歳ごろ。
シルバー好きさんまじですみませんでした。

ぐろぴうす…だと…?



N黒







「キミに、知っていてほしいんだ」

爽やかな初夏の風に吹かれ、Nは若草色の長い髪をなびかせてそう言った。

「何を?」

ブラックは尋ねる。
1年をかけた長い旅の末、ようやくNを見つけたブラック。
そんな二人は、今はヤグルマの森で、手を繋いで歩いていた。
デートというには甘さのないそれは、Nがブラックを突然連れ出したことで始まった。
最初温度差のあった二人の手のひらは、今は溶け合った温もりを孕んでいる。
葉の擦れる音だけが辺りに広がって、とても静かだ。
そうしてポケモンの気配のないうっそうとした森の奥深く。
それまで会話のひとつもなくただ黙って手を引かれていたブラックに、Nは唐突にそう放ったのだ。
不思議そうに首を傾けたブラックを、Nはいとおしいものを見るような目で見つめ、繋いだ手をそのままに、空いている手でブラックの肩を抱いた。
それに驚いて身動ぎするブラックだが、すぐに抵抗をやめた。
何故ならNはいつもの飄々としたそれではなく、真面目な顔をしていたからだ。
Nが何かを言おうと口を動かすのを、ブラックは静かに見ていた。
そうしてどれだけたっただろう。
一瞬かもしれない。一時間かもしれない。
長くも短くも感じる時間の終わりに、Nは小さく呟いた。

「ボクの、本当の名前」

「名前…」

「そう」

ブラックが復唱するのを、Nは肯定する。Nって、名前じゃなかったの?そう聞こうとして、ブラックはやめた。
そうだ。良く考えれば分かることだ。
Nなど記号だ。人の名前ではない。
ブラックはNの頭をそっと撫でた。

「教えて、N。俺…僕はそれを知りたい」

「ブラック…」

一人称が素の僕に変わって、Nはブラックの本気を知ったのだろう。
小さく息を飲んで、それからほっとしたように息をする。
数秒の間をあけて、Nは囁くように言った。

「ボクの名前は…ナチュラル・ハルモニア・グロピウス。ナチュラル。母がつけたボクの名前」

「お母さん…?」

「うん。どうやらボクにも母と言う存在はいたらしいから。それよりブラック、」

言葉に僅かな哀愁を残して、Nはブラックをまっすぐに見つめた。
もう一度口を開く。

「呼んで、ボクの名前。本当の、名前。ブラックに呼んでほしい」

真剣な表情をしているのに、どこか寂しそうな口調。
たまらずブラックはNを抱き締めた。

「ブラック、」

「ナチュラル」「え」

「ナチュラル」

ブラックは幾度も繰り返した。
違和感のあったそれは次第に口に馴染み、気付けば自然な響きをもってNに届くようになっていた。

「ブラック…」

「呼んでやる」

ブラックはNを抱く腕に力を込めて言った。

「何度でも呼ぶ。N、いや、ナチュラル。お前が呼んでほしいだけ、僕は呼ぶよ」
Nがブラックに回した腕は、その言葉がブラックの口から発せられたと同時に力を強めた。
密着する体。それが1つになるんじゃないかとブラックは思った。
それほど強く二人は抱き合っていた。

「好きだ、ナチュラル」

だから、消えないで。ここにいて。
言葉にしないそれは果たしてNに届いただろうか。
満ち足りたように笑うNを見て、ブラックはそれをどうでもよく思った。
そうだ。
消えたら探せばいい。
寂しいと泣くなら抱き締めて名を呼べばいいのだ。

「ボクも、大好きだよ。ブラック…」

木漏れ日に照らされているのは幸せそうな二人の笑顔。
太陽だけが、それを見ていた。




――――――――――――――――――

というのを瞬間的に妄想しました。

雨宿りドリーム(銀琴)


(銀琴)









それは何も特別なことなどない、ある普通の日のことだった。
その日は突然雨が降ってきて、コトネは旅の途中、しかも町と町との丁度中間にいたから、葉の生い茂る大木の陰で雨宿りをしていた。
雨に打たれた葉からぱらぱらと、滴がお気に入りの帽子に灰色のしみを作るが、大粒の雨にひっきりなしに打たれるよりましだ。
風邪をひいてはいけないからと、ポケモン達をボールに入れて、ぼんやり空を見上げる。
雨の止む気配はない。
その時だった。
ばしゃばしゃとぬかるんだ道を走る足音が聞こえ、そちらを振り向くと、そこには見慣れた赤色があった。
コトネに気付いていないのか、それとも気づいているのか。
まっすぐにコトネのいる木へやってきた。
どうやら気付いていなかったらしい。
ぐっしょりと濡れたジャケットを脱いで絞り、長い前髪をかき上げたその手がぴたりと動きを止め、銀色の目が見開かれて、コトネはそれを知った。

「お前…」

「シルバー君…」

名前を呼ぶと、シルバーは機嫌悪そうにそっぽを向いた。
出会った時からシルバーのコトネに対する態度はこうだから、コトネはさして気にしない。
だけど、どうしてか。
もしかしたら雨のせいでセンチメンタルな気分になっているのかもしれない。
今日はそれがとても寂しいような気がした。





*




「ねえ、シルバー君」

どれだけ時間がたっただろう。
会話することもなく、ただ雨が止むのをまつ。
互いを見ることはない。
それは、知り合い同士では不自然なことではないかとコトネは思った。
だから声をかけた。
シルバーはこちらを見ない。

「どうして、わたしにいつもバトルを挑むの?」

「……………………別に」

長い沈黙の後、シルバーは素っ気なく答えた。
だが、コトネにはそれがシルバーの困惑した気持ちをまとって発せられたように感じられた。
そのポーカーフェイスからはなにも感じとることができないのに。

「この間、」

今度はシルバーが口火を切った。

「お前にまた負けたな。……お前は、見るからに弱そうな奴なのに」

俺のポケモンが弱いせいか、それとも……。
シルバーは自嘲するように言った。
それとも、の後は雨にかき消された。
その姿は、とても寂しそうに、コトネには見えた。
主観的になっているのだろうか。
もしかしたらコトネの思い込みかもしれない。
けれど、今はその思い込みをコトネは信じた。
ゆっくりと息を吸って、吐く。
そうして口を開いた。

「ねえ、シルバー君。私のおじいちゃんと、おばあちゃん、何をしてるか知ってる?」

「知るか」

「あのね、育てやをしてるの」

シルバーは相づちさえ打たない。
だがコトネは構わず続けた。

「ポケモンの赤ちゃんってね、とっても可愛いんだよ。ちいちゃくって、暖かくて…」

シルバーは少しだけうつむいた。

「俺に説教するつもりか。ポケモンを大切にしろと」

重たいものを吐き出すような声だった。

「違うよ」

コトネはそれに短く返す。

「あのね、人もポケモンも、おんなじなんだよ。きっと、誰かがいるから生きてる。私も、この子達も」

そこで一旦言葉を切って、コトネはそっとボールを撫でた。
それからまっすぐにシルバーを見つめて、もう一度言葉を紡いだ。

「もちろん、あなたも。シルバー君」

それを聞くと、シルバーは目を見開き、そして耐えきれないとでもいうように、片手を高く掲げた。
しかし拳を握ったその手は数秒後、力なく下ろされる。
殴られるかもしれない、そう思っていたコトネは、目をぱちぱちとしばたたいた。

「何も知らないくせに」

シルバーが苦々しく、しかしどこかあきれたような声で言った。
コトネは無意識にその下ろされた拳に手を添えた。
握られた手は、もともと力が入っていなかったのか、すんなりほどけてコトネの両手に包まれた。
その時不意に、コトネの中にある考えが浮かんだ。
それはとても素敵な事に思えて、コトネは笑顔を浮かべる。

「シルバー君、私、大人になったらシルバー君と育てやをやりたい」

その突飛な考えは、シルバーにも驚きだったようだ。
しかし、ほんのり染まった頬はコトネの想像していた反応とは違う。

「な…何を…!」

「え、私、何か変な事……あ!」

その理由に思いいたって、コトネは耳まで赤く染め上げた。

「違うからね!そういう意味じゃないからね!」

「……しるか!」

シルバーは突然すっくと立ち上がり、駆け出した。
止める暇もないその行動に、コトネは一瞬唖然としたが、すぐに自分の言った言葉に羞恥が募った。
あんなこと、まるで自分とシルバーがけ、結婚するようではないか!
しゃがんだまま頬に手を当てる。
頭に浮かんだ一生添い遂げるという意味の言葉に困惑こそすれ、嫌だという気持ちがわいてこないのが不思議だ。
それどころか。

(そうなったら、いいなって、今、わたし…)

実はシルバーも同じことを思っていたのは、コトネの知るところではない。
駆ける少年も、座り込む少女も、いつの間にか晴れた空にはまだ、気づかない。
想像した未来が現実になるのは、そう遠くない話のようだ。




――――――――

衝動的に銀琴!
まだ旅の途中、デレる前のシルバーでお送りしました。
無意識の事を自覚して恥ずかしがる二人は可愛いです。
コトネちゃんの精神年齢が高いのは…気づいたらそうなってました。
子供っぽいしゃべり方とのアンバランスさが気に入ったので結果オーライ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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