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モノクロ16

この日のメニューは、肉じゃがとワカメの味噌汁、ブリの塩焼きだった。
肉じゃがの中に、いびつな形の人参が入っている。
先程白石が切ったものだ。
黒田は思い出し笑いをしたのか、口に手を当てて背中を震わせている。
『…おい、言いたいことがあるならハッキリ言えよ。』
白石が言うと、黒田が堪え切れないというように、笑い出した。
『すっ、すみませ…、だって普段とのギャップがありすぎて…。』
笑いすぎて涙目になっている。
白石はハァ…とため息をついた。


人参の皮むきにかかった白石は、とりあえずピーラーを人参の表面に当て、渾身の力を込めた。
なかなか進まない刃に苛立ち、更に力を込める。
しかしピーラーは思うように動かない。
プルプルと手を震わせながら、刃を動かそうとしていた時、別の作業をしていた黒田が声をかけてきた。
『先輩、剥けましたか…って、えっ!?』
今黒田の方を向けば、勢いあまって刃があらぬ方向へ行きそうだったので、そのままの態勢で
『何だよ、これでいいんだろ?』
と必死の形相で、人参に向き合っていると、黒田が噴き出した。
『ずっと同じ態勢のまま動かないから何事かと思ったら…先輩、そんなに力入れなくて大丈夫ですよ。』
先程と同じように、白石の右手に自分の手を添え、ピーラーを軽くスッと動かした。
人参の皮がスルリと剥けていく。
『ね?これくらいの力で大丈夫なんですよ。』
ニコリと笑う黒田に、何か無性に恥ずかしくなって、
『…俺にもそれくらい出来る。』
と小声で呟いた。
それからは、先程よりはスムーズに人参の皮が剥けたが、所々力が入っていたのか、少しデコボコになってしまった。

『じゃあ、次は、人参切ってもらえますか?
こうやって人参転がしながら、斜めに包丁を入れてみてください。』
黒田の指示に、
『よ…よし、分かった。』
と答える。
意を決して包丁を振りかざし、人参に突き立てる。
と、切った人参がスポーンと勢い良く飛び出して、黒田の顔に命中した。
まさかの展開に一瞬固まったが、すぐにハッとして黒田を見た。
『ご、ごめん!怪我はないか!?』
慌てて黒田の顔を覗き込むと、黒田は手で顔を抑えて下を俯いて震えていた。
白石は更に慌てた。
『大丈夫か?どこか痛いのか?』
とオロオロしていると、黒田は思い切り笑い始めた。
白石は呆気に取られた顔で、黒田を見た。
ゲラゲラと腹を抱えて苦しそうに笑っている。
涙を拭いながら黒田が口を開いた。
『あんな勢い良く飛び出すとか漫画か…いや、ほんと見てて飽きないです。』
ひぃひぃ言いながら、笑いの止まらない黒田に、白石は何とも言えない気待ちで、立ち尽くしていた。
白石は、その後も何度か人参を脱走させたが、その度に黒田は笑い転げるのだった。

白石が人参と格闘している間に、黒田は他の準備を全て済ませていた。
白石の人参が鍋に入れられ、煮込みに入った。
その間も黒田はずっと笑っていた。


いただきます、と手を合わせ、苦労して切った人参を口へ運ぶ。
『あ……。』
苦手な味のはずなのに、じんわりと甘く、不思議といつもより美味しく感じる。
『自分で作ったものって、いつもより美味しく感じるでしょ?』
白石の心を読んだように、黒田が言った。
作ったのはほとんど黒田だけどな…と心の中で毒づきながら、確かに、何となく愛着というのだろうか、苦労した分味わい深い気がした。

『また、一緒に料理しましょうね。』
食べ終わって寛いでいると、黒田が楽しそうに声をかけてきた。
『お前、笑いたいだけだろ。』
と返すと、そんな事ないですよー!と言いながら、既に笑っている。

料理も、悪くないかもしれない。
白石は、何となくそう思った。

食後、少し話をしていると、いつの間にか22時を回っていた。
『うわ、やばい。もうこんな時間か!先輩、俺そろそろ帰りますね。』
腕時計を見た黒田が慌てて立ち上がる。
もう、そんな時間だったのか。
これ以上黒田を引き止めることは出来ない。
何となくまだ物足りないような気持ちがして、遠慮する黒田を言いくるめて、公園まで送っていく事にした。
人通りと電灯の少ない、寂しい道。
男一人でも、物騒だから、と。

『一人でも大丈夫なのに。先輩、心配性ですね。』
公園の入り口にある、薄暗い電灯の下で黒田が手を上げた。
『それじゃ、ここで。おやすみなさい。』
『あぁ。』

黒田の遠ざかっていく背中が見えなくなるまで、目を離すことが出来なかった。

モノクロ15

それから、黒田は3日に1回程度のペースで白石の家へ来た。
学校帰りに二人でスーパーへ寄り、買い物を済ませ、白石の家へ向かう、というのがいつもの順序だ。

黒田は、知れば知るほど面倒見の良い男だった。
スーパーでは、周囲の主婦達にも引けを取らない、真剣な眼差しで野菜をカゴに入れていく。
その様子を後ろから見ていた白石の方をクルリと向き、
『嫌いなものありますか?』
と尋ねてきた。
実は、白石には好き嫌いが多い。
高校生にもなって恥ずかしいが、苦手なものは苦手なのだから仕方がない。
全部挙げるとキリがないので、代表的なものだけ言っとくか、と思い、小声で答える。
『……人参。』
『へぇー、そうなんですか。』と言ったそばから、黒田は人参をカゴに入れる。
慌てて『おいっ!』と声をかける。
『嫌いって言ってるだろ!』と抗議すると、キッと眼鏡の奥の瞳が光った。
『先輩の為です。』とピシャリと言われる。
ぐっ……と言葉に詰まり、白石は抗議を諦めた。
『前から思ってたけど、母親みたいなやつだな、お前…。』
と呟いたら、『面倒見が良いって言ってくださいよ!』と返してきた。


白石の家に着き、黒田は早速台所へ向かった。
しばらくすると、『あ!』という声がして、黒田が台所から顔を出した。
『今日は一緒に作ってみませんか?』
名案を思いついた!とでも言いたいかのようにキラキラとした笑顔で黒田が言う。
白石としても、いつも作ってもらって、自分が何もしないのは悪いと思っている。
思ってはいるが、自分に出来ることなど、何もない。
『…俺が作ると美味くなくなるぞ。』と軽く反対すると、『先輩はもう少し生活力を付けるべきです!』と正論が返ってきた。
それ以上言い返せず、白石は諦めて台所へと向かった。

『では、まず野菜切りましょう』
と、皮むきピーラーと人参を渡される。
皮むきピーラーは見たことがないものだったので、どうやら黒田が家から持ってきたものらしい。
『…どうやって使うんだ、これ。』
左手に人参、右手にピーラーを持ったまま固まっていると、すっと黒田が白石の背後に立った。
そのまま、ピーラーを持っていた白石の右手に自分の手を重ね、
『こうやって、表面の皮に刃を滑らせるんですよ。』
と人参の表面にピーラーを当てるジェスチャーをする。
背中からすっぽりと黒田に包まれたような体制に、カッと体温が上がるのが分かった。
『なっ………!』
反射的に身を引き、ボトッと人参を落としてしまった。
『あ、滑るんで気をつけてくださいね。』
黒田は何事もなかったかのように人参を拾い、ニッコリ笑う。
『……。』
この男、仮にもゲイだと知っている相手と、この距離感はどうなのだろうか。
チラリと黒田の方を見ると、味噌汁に使う出汁の準備をしているところだった。
…意識しているのは自分だけ。
気にした方が負けだと思った。

危険だ。
白石はそれ以上深く考えるのを止め、人参の皮むきに意識を集中させた。

モノクロ14

それから少し気まずい空気が流れたが、黙々と作業に没頭し、終わる頃には先程の気まずさは無くなっていた。

渦高く積まれていた本は取り敢えず、本棚に入るだけ入れて、入らないものは分別して部屋の隅に並べられた。
それだけで、しばらくご無沙汰だった床がお目見えし、随分スッキリとした印象になった。
『まさかこんなに片付くとは…。』と呆然としていると、『言っときますけど、これ、とりあえずの応急処置ですからね。』と釘を刺された。
自分としては、これで十分なのだが…。

久しぶりの片付けは中々に重労働で、白石は綺麗になった床に早速ダラリと足を伸ばした。
しばらく動きたくない。
『さて!じゃあ、ご飯作りましょうか!』
パン!と手を叩いた黒田の声で我に帰った。
『お前…元気だな…。』
心底尊敬の眼差しで黒田を見ると、眼鏡の奥の目が得意そうに笑った。
『それだけが取り柄ですから!』

ここへ来る前に既に買い物を済ませて来ていたという黒田は、『適当に作っちゃいますねー。』と言って、さっさと台所へ向かった。
白石の台所にはほとんど何もない。
最低限の食器、鍋、フライパン、調味料も塩、砂糖、醤油くらいなもので、冷蔵庫の中にも、ほとんど何も入っていない。
自炊しない事が浮き彫りになったような台所だ。
事前に黒田にその事を伝えると、『それだけあれば、とりあえず何とかなります!』と言っていた。
あれで本当に大丈夫なのだろうか…と考えていると、30分程して、『お待たせしました!』と黒田が皿を持って現れた。
『え、もう出来たのか?』と驚くと、『簡単なものばっかりですから。』とテーブルに皿を並べていく。
トマトパスタと、サラダと、コンソメスープ。
トマトソースから作ったというパスタはガーリックの香ばしい香りが漂い、彩り豊かなグリーンサラダ、ベーコンが浮かんだコンソメスープはホカホカと湯気を立てて、食欲をそそる。
白石は驚愕の眼差しで黒田を見つめた。
『お前…凄いな。』と真剣に言うと、黒田は嬉しそうに笑った。

二人で、いただきます、と手を合わせパスタを口へ運ぶ。
一口目を口に入れた瞬間、白石が動きを止めた。
急に動きを止めた白石に、黒田は慌てて
『だ、大丈夫ですか?』と尋ねる。
お口に合いませんでした?と不安そうな声で白石を覗き込んだ。
白石は黒田を真剣な眼差しで見つめ、一呼吸置いて口を開いた。
『……すごい美味い。』
シンプルなメニューの筈なのに、味に深みがあって、コクがあって、こんなに美味しい食事は久しぶりだ、と話した。
黒田はプッ、と吹き出した。
『なんだ、凄い険しい顔してるから、美味しくなかったのかと思いましたよ!』
とゲラゲラ笑う。
そんなに笑われると少し恥ずかしくなって、
『…美味すぎて、驚いたんだよ。』と言って、フイと目線を逸らした。
白石は夢中で食事を平らげ、黒田はその様子を嬉しそうに眺めていた。

『…なんか、先輩って意外ですよね。』
突然意味の分からない事を言う黒田の真意が分からず、
『は?どういう意味?』と問い返すと
『普段は落ち着いててカッコいいのに、実はちょっとだらしなかったり、考えてる事が割と顔に出やすかったり。』
クスクス笑って、黒田が続ける。
『さっきだって、すっごく美味しそうに幸せそうに食べてくれて。』
そんなにがっついていたんだろうか…。恥ずかしくなって、白石はふいと顔を背けた。
ほら、そういうとこも。と黒田は笑った。
『先輩にこんな事言うの、失礼かもしれませんけど』
と楽しそうに笑って
『先輩、なんか可愛いなって思いました。』



喋りながら空になった食器を集めていた黒田は、そう言って立ち上がった。
まずい、片付けに、食事まで作ってもらって、さすがに皿洗いくらいやらなければ。
そう思うのに、立ち上がれない。
白石は下を俯いたまま、動けなかった。
耳の奥で脈拍を感じる。
全身が、心臓になったみたいだった。
顔が熱くて仕方なかった。

モノクロ13

『うわ、汚い!!!』
部屋の扉を開けた瞬間黒田は絶叫した。
『おい、部屋の壁薄いんだから大声出すな』と白石に言われると、すみませんと素直に謝った。
『だから言っただろ、汚いって。』と白石が溜息を吐くと、『いやー、想像より上を行ってたというか…』と正直な感想を漏らしてきた。

学校からの帰り、突然白石の家に来ることが決まった黒田は、一旦自宅に帰り、準備をしてから来ると言い、そのまま別れた。
近所の公園で落ち合い、白石の家に向かう間、何度も『本当に汚いからな』と念を押し、『大丈夫ですよ〜』と答えていた黒田だったが、どうやら全く大丈夫ではなかったらしい。
白石は自分の部屋を見渡した。
机の上や床には、本棚に入りきらない本が渦高く積み上げられ、書きかけの原稿用紙が散乱し、どことなく埃っぽい部屋。
しかし、本以外の物は少ないので、散らかっているのはほとんど本だ。
台所はほとんど使っておらず、空のペットボトルや惣菜のプラスチック容器が散乱している。

『とりあえず、簡単に片付けしましょう。』と決意したように黒田が言った。
『えぇー…面倒だし別に』『駄目です。』
スパッと黒田に話を途中で遮られた。
さっきから先輩後輩が逆転しているような気がするのは気のせいか。
『本は本棚に入りきらないから、今度一緒に本棚買いに行きましょう。今日は少し片付けて、とりあえず座るスペース確保しましょう。』と、テキパキと指示する。
『ちょ、そこまでしてもらうのは…』『い・い・か・ら!』
もはや白石の言葉を問答無用とでも言うように遮る黒田。
白石に確認を取りながら、本を分類して並べていく。
ふと、
『あれ?これアルバムですか?』
と、黒田が呟いた。
『あ!それは』と白石が止めるよりも早く、黒田はアルバムを手に取り、ページを開いた。
と同時にヒラリと一枚の写真が出てきた。
少し幼い学ラン姿の白石と、同じように学ランを着た笑顔の男の並んだ写真。
床に落ちた写真を、白石は反射的にパッと隠した。
『すみません、ページ開けたら出てきちゃって…』と謝る黒田に、『そもそも勝手にページ開くな』と返す。
デリカシーのない男め。とキッと睨むと、本当にすみません…と黒田がしょんぼり謝った。
あまり責めるのも可哀想な気がして『まぁ別に…いいけど。』と返した。
『あの…その人って、もしかして…』と黒田が恐る恐る聞いてきて、何が言いたいのかすぐに分かった。
拾い上げた写真に目をやると、無愛想な自分の隣で、太陽のように笑う男が写っている。
『亜紀!』と笑顔で自分を呼ぶ声が、脳内に響いた気がした。
白石は自嘲気味に笑った。
『…忘れてたよ、こんな所に写真挟んだ事なんか。』
黒田はそれ以上何も聞いて来なかった。

モノクロ12

部活が終わり、家の方向が同じ事から、何となく流れで黒田と白石は一緒に帰る事になった。
あまりにも落ち込んでトボトボと歩く黒田に、白石は何と声を掛けるべきか迷っていた。
季節柄、19時が近いというのに、まだ辺りは明るい。
夕焼けが黒田の横顔を照らして、より一層哀愁を漂わせていた。
『おい、いい加減元気出せよ。』
迷った末に出た言葉は励ましのつもりだったが、何か少し冷たかったような気がして、白石はそれ以上何も言えなった。
ハァ……と溜息を吐きながら黒田は溢した。
『ダメですね…俺、木村さんの前だと良い格好したくなって、結果空回ってばっかりで。』
と、しょんぼりする黒田。
確かに、好きな人の前で良い所を見せたいというのは当然のことだ。
『まぁ気持ちは分かるよ』と何気なく同意すると、黒田は力のこもった目でこちらを向いて『ですよね!?』と返してきた。
『木村さんって凄いしっかりしてるから、俺、少しでも木村さんに似合う男になりたくて…必死に頑張ってるつもりなんですけど、でも、全部裏目に出ちゃうというか…そしたら情けなくなってきちゃって…』ここまで話した黒田の目からポロリと涙が溢れた。
白石はギョッとして『お、おい、大丈夫か?』と慌ててハンカチを出して渡してやる。
自分は何度この男にハンカチを貸すのだろうか。
大きな体を屈めてシクシクとなく姿が切なくて、白石は思わず口を開いた。
『そんなに背伸びしなくても、お前、良い所いっぱいあるじゃん、そんな頑張らなくても大丈夫なんじゃないの?』
これは白石の本心だった。
最近、黒田が根詰めて部活に打ち込んでいるのは気になっていた。
活動日でない日に部室に明かりが点いているな、と思って気になって覗いたら黒田が一人でいた、という事も何度かあった。
熱心なのは良いが、無理してなければ良いけど…と思っていた。
まさか、恋愛が原因だったとは。
渡されたハンカチを握りながら、黒田はポツリと『白石先輩は優しいですよね。』と呟いた。
『ありがとうございます。でも俺、木村さんのしっかりしてる所に凄く惹かれたから。俺も、あんな風になりたいな、って思って見てたら、いつの間にか好きになってたんです。だから、もう少し頑張ってみます。』と眉を下げて困ったように笑った。
瞬間、白石の心臓辺りがズキリ、と痛んだ。
自分で驚いて思わず胸に手を当てる。
何だ?体調不良か…?
『あっ、そうだ!』白石が胸を押さえて不思議そうな顔をしている横で、黒田が叫んだ。
『先輩の家、今日行ってもいいですか?』
先程とは打って変わって子どものような表情になった黒田は、ワクワクした目でこちらを見た。
白石は自分の部屋を思い返した。
混沌とした部屋。
あそこに人を呼ぶ?そんな事出来る訳ない。
『いや、悪いけど、今日はまだ片付けが出来てな…』『大丈夫です!気にしませんから!』
断ろうとした話を途中で遮られる。
『本当に汚いんだって…』『大丈夫ですって!』
再度断ろうとしたが、黒田は大丈夫、の一点張り。ダメだ。埒が明かない。
少し声のトーンを暗くして黒田が口を開いた。
『俺、今日ちょっと凹んじゃってるんで…母親も家にいないし、一緒にいてくれませんか?』
まるで捨てられた子犬のように白石をジッと見つめる。
途端にキュッと胸が締め付けられ、罪悪感が襲ってきた。
傷心を盾にされたら、白石には断ることなど出来なかった。
『……本当に汚いからな。後悔するなよ。』
と白石の諦めにも似た肯定を、『やったぁ』と無邪気に喜ぶ黒田。
今一度、自分の部屋を思い返して、果たして二人が座れるスペースを確保できるだろうか…と思案していると、黒田がふと『白石先輩、』と声をかけてきた。
なんだよ…と返すと、黒田は泣きそうに眉を下げて、
『先輩、本当にありがとうございます。』とペコリと頭を下げた。
その瞬間、キュウッ、とまた白石の中で心臓の音が響いた。
何故か、自分まで泣きそうになるのだった。
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