7/15に公開されるマーベル・DCコミックの新作が毎年のように誕生し、“ヒーロー全盛期”とも言えるこの時代に、“メイド・イン・ジャパン”の新たなヒーローを描く日米ハイブリッド超大作『パワーレンジャー』の日本語吹替版声優を、勝地涼と広瀬アリスが担当することが決定した。

遡ること時は紀元前。古代の地球で世界の運命を決する、大きな戦いが終焉を迎えていた。ある5人の戦士たちによって守られた地球。そこにはやがて新しい命が芽生え、物語は現代に帰ってくる。小さな町・エンジェル・グローブに、普通に暮らす若者たちがいた。ジェイソン、キンバリー、ビリー、トリニー、ザック。ありふれた日々を過ごす彼ら5人は、偶然にも同じ時間、場所で不思議なコインを手にし、超人的なパワーを与えられる。自分たちの力に困惑する彼らの前に現れたのは、かつて世界を守っていた5人の戦士=“パワーレンジャー”の一人・ゾードンと機械生命体・アルファ5.かつて古代の地球で封印された悪の戦士=リタ・レプルサが蘇り、再び世界を滅ぼそうとしていること、そして彼ら5人はその脅威に立ち向かうべくコインに選ばれた、新たな「パワーレンジャー」であることを明かされる。しかし、自らの運命を受け入れられない彼らは、まだその秘めたる力を解放できずにいた。地球に残された時間はあとわずか。果たして彼ら普通の高校生に、この世界を救うことが出来るのか?世界がそして、仲間たちが危機にさらされた時、ついに“その力”が目覚める――。

勝地君と広瀬サンが「きちんとは知らなかった」と口をそろえるように、日本での『パワレン』の認知度は高くない。『パワーレンジャー』は、日本のスーパー戦隊シリーズの特撮部分をそのまま使用し、ドラマパートを外国人キャストで撮り直して全米放送されている人気テレビドラマ。1993年に[恐竜戦隊ジュウレンジャー]を原作にした第1弾がスタートして以降、日本のスーパー戦隊に準じた新シリーズが毎年放送される長寿番組だ。

米国の子供たちに圧倒的な人気を誇り、94年10月には米子供番組史上最高視聴率となる驚異の91%を記録(2〜11歳対象)。おもちゃの品切れ騒動が起こるなど社会現象にもなった“米国で最も成功したジャパニーズコンテンツ”で、95、97年には映画化もされた。

現在は160カ国・地域以上で親しまれている世界的番組に成長。放送開始から20年以上が経過し、視聴者層が拡大したため、今回、子供だけでなく、オールターゲットで20年ぶりの映画化が実現。製作費120億円をかけてCGもふんだんに使って描かれた超大作が完成した。1月に全米で解禁された予告編で瞬く間に話題を呼び、わずか1週間のうちにYoutubeの再生回数2000万回を超え、期待が高まっている。

[ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー]のアリソン・シェアマー、[グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち]のブレント・オコナーらが製作総指揮をとり、脚本は[リアル・スティール]のジョン・ゲイティンズ、[X−MEN:ファースト・ジェネレーション]のアシュリー・ミラーが手がけ、監督は新鋭ディーン・イズラライトが務めた。音楽には[アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン]のブライアン・タイラー、パそして、スーツデザインを手がけるのは[ロード・オブ・ザ・リング][ホビット]シリーズのウェタ・ワークショップのスタッフと、強力な製作陣が集結している。ワーレンジャーのリーダー、レッドレンジャーのジェイソンを本作がハリウッドデビューとなるデイカー・モンゴメリーが演じるほか、シンガーのベッキー・G、ビル・ヘイダー、ブライアン・クランストン、エリザベス・バンクスがキャストに名を連ねる。

勝地涼が演じるのは、将来有望なフットボーラーだったが、ある事件をきっかけに挫折していたところ、偶然手に入れた神秘の力で奮起し、リーダーとして5人をまとめるジェイソン(レッドレンジャー)。広瀬アリスは高校の人気者グループの頂点から追放された過去を持つ美少女キンバリー(ピンクレジャー)を演じる。 勝地君はアニメ声優の経験はあるものの実写版洋画の吹替は初挑戦、広瀬サンは声優初挑戦となった。

2人はロスで3/22に行われるワールドプレミアにも出席。広瀬サンは「そんな華やかなところにいったら、体調を悪くしそう」と苦笑し、勝地君は「日本代表として堂々と歩きたい!!」と宣言。メイド・イン・ジャパンを誇りに、“世界デビュー”の2人がレッドカーペットを闊歩する!!


▽勝地涼コメント
日本のスーパー戦隊を元にした「パワーレンジャー」をハリウッドで映画化するということで、どんな映画になるのか今からとても楽しみです。自分がレッドを演じてもいいのかなという不安な気持ちもありますが、子供のころから見ていた作品に参加できることに、懐かしさと嬉しさがあります。洋画の吹き替えは初めてですが、俳優の自分を選んでいただいた意味があると思うので、キャラクターに気持ちを入れて演じられるように頑張りたいと思います。今回の役柄は、最初からレッドレンジャーとして登場するのではなく、これから“パワーレンジャー”になっていくという話なので、劇中で描かれているキャラクターと一緒にヒーローになっていけたらなと思います。

▽広瀬アリス コメント
今回、初めて声のお仕事をさせていただきます。ドラマや映画のお仕事とは少し違うので今からとてもドキドキしています。実は幼い頃、兄とスーパー戦隊を見ていたと両親から聞き、お話を頂いたときはなにか運命のようなものを感じました。普段からアニメを見て声優さんが大好きなので、憧れのお仕事を経験できることが嬉しいです。吹き替え版の洋画を見ながらアフレコ前にしっかり勉強して頑張ろうと思います。ピンクレンジャーの可愛らしさを残しつつ、かっこよく演じられたらなと思います。