俳優の福士蒼汰が10月スタートのTBS系金曜ドラマ『4分間のマリーゴールド』で同局連ドラに初主演することがわかった。小学館の新人コミック大賞(青年部門)大賞を受賞したキリエ氏による原作漫画を実写化。蒼汰君演じる「死の運命」が視(み)える救急救命士と、菜々緒演じる命の期限が1年後に迫った義姉との禁断の恋を描く切ないラブストーリー。2人は初共演。一方[Missデビル 人事の悪魔・椿眞子;'18・日本テレビ系]のキャリアウーマンや今年4月クールの[インハンド;TBS系]のエリート官僚など、タフでクールなイメージの強い悪女や意志の強い女性役の多かった菜々緒サンが恋愛ドラマで心優しく天真らんまんな“ナチュラル系”ヒロインに初挑戦する。
主人公の花巻みこと(福士蒼汰)は「手を重ねた人の“最期の瞬間”が視える」特殊能力を持つ救急救命士。幼い頃に母を亡くし、父の再婚相手である義母、そして義母の連れ子の3人の兄弟と家族になったみことは、一つ屋根の下で暮らす義姉TV沙羅(菜々緒)に密かに想いを寄せていた。しかしある時、沙羅の「死の運命」を視てしまう。
沙羅の幸せを心から願い、どうにかして命を救いたいと必死に考えるみこと。しかし、これまでに視た「死の運命」は、救命士としてどんなに手を尽くしても必ず現実になってしまっている。それでも“視える”自分だからこそ、この残酷な運命を変えられるのではないか。そんな中で、胸に秘めた沙羅への想いは抑えきれなくなっていき…。
原作は[週刊ビッグコミックスピリッツ;小学舘]に連載されたキリエの同名漫画。単行本は全3巻が刊行されている。2017年より連載され、「どんどん引き込まれる 悲しい純愛に涙したい人に」(読売新聞)、「作品のテーマは“生”だ、あるいは“死”だ」(毎日新聞)と新聞各紙が絶賛するなど多くの感動を呼んだ。
福士蒼汰は勤務3年目の救急救命士・花巻みこと役に。幼い頃に母を亡くし、後に父の再婚相手である義母、その連れ子の3人の兄弟と家族に。一つ屋根の下で暮らす義姉・沙羅(菜々緒)に惹かれるも、自身の特殊能力によって1年後に死亡することを知り、沙羅の幸せのために尽くすことを心に誓うという設定だ。
これまでさまざまな話題作に出演し、好青年から悪役まで巧みに演じ分けてきた蒼汰君が、本作では“禁断の愛”と“変えられない運命”に立ち向かう救命士役で新境地を開拓。蒼汰君は初めての救急救命士役。「数分間で生死が分かれてしまう救命の現場において、命をつなぐ役割を担っている救急救命士はとても大変なお仕事」と脱帽。今月中旬の撮影に備え、実際の救急訓練を猛練習する予定で「学ばせていただきたい」と謙虚に意気込んでいる。制作側は「優しい雰囲気の中に芯の強さを持つ」という蒼汰君のイメージが、役柄に合うと起用した。
タイトルの「4分間」とは、救命において呼吸の停止から生死を分けるタイムリミットとされる。人間は呼吸が停止してからすぐに心肺蘇生を行わなければ、命が助かる可能性は2分で90%、3分で75%、4分で50%、5分で25%…と分刻みに低下していく。そのため、呼吸停止からの4分間が救急救命士にとっての正念場であり、主人公TVみことにとっても、人の命を救えるかを左右する重要な時間となる。
菜々緒が演じる沙羅は、画家で地元のカルチャースクールでお年寄り向けに絵画教室を開いたり、自宅のアトリエを開放して近所の子どもたちにお絵描き指導をしている。1年後の28歳の誕生日に死ぬ運命にあるが、本人はそのことを知らない。
脚本を手がけるのは、[マルモのおきて]、[表参道高校合唱部!]の櫻井剛。[古畑任三郎]シリーズ、[僕らは奇跡でできている][子ぎつねヘレン][椿山課長の七日間]の河野圭太が演出を担当する。
▽福士蒼汰コメント
本作のお話をいただいてすぐに原作を読ませていただきました。ラブストーリーの名作はたくさんありますが、そのどれにも負けないくらいとても感動できる作品だと思います。原作を読んで涙し、台本を読んでまた泣きました。
「手を重ねた人の“死の運命”が視える」というフィクションの要素はありますが、物語はとてもリアルで新しいラブストーリーだと思います。主人公が運命に抗って進んで行く中で、人間の本質的な部分が見えてくるところも面白いと感じました。
今回で初めて共演させていただく菜々緒さんは、これまで強い女性の役が多かった方という印象なので、天真爛漫な沙羅というヒロインをどう演じられるのか、ご一緒させていただくのが今からとても楽しみです。
この作品は、切ないラブストーリーとしての側面を通して、「生」と「死」についても深く考えられる作品になっていると思うので、涙覚悟でぜひご覧ください。
▽菜々緒コメント
恋愛ドラマのヒロインで出演させていただくのは初めてのことなので、楽しみな気持ちと不安な気持ちが入り混じっていますが、今までにない新たな一面をお見せできると思うので楽しみにしていただきたいです。
沙羅は天真爛漫でピュアな女性です。周りの人を笑顔にする魅力を持っていて、優しさでできているような人。これまで悪女の役はたくさん演じましたが、“強い”部分が最初から最後までない役を演じたことはほぼないので(笑)、不安な部分もありますが楽しみです。
今回で初めて共演させていただく福士さんは、みこと像にぴったりの爽やかな好青年だと思います。みことが救命士として一生懸命頑張っている姿とかが、福士さんのイメージにとても合います。
この作品は、切ないけど心温まるラブストーリーです。人の気持ちや思いが大事にされていて、運命に立ち向かうみことの姿に勇気づけられる部分もあるので、何かに立ち向かっている方への応援にもなる気がしています。色んな角度から楽しめる作品になっていると思うので、楽しみにしていてください。
▽原作・キリエ コメント
この度、私共の漫画「4分間のマリーゴールド」を連続ドラマにしていただくことになりました。その夢のようなキャストに私たちは衝撃を受けました。死の運命が視える救命士、みこと役に福士蒼汰さん。そして、ヒロインの沙羅は美しい菜々緒さん。それぞれのキャラクターたちが、素晴らしく輝かしい命を授かるであろうことが、原作者として心からうれしくありがたく思います。1話と2話の脚本を拝見して、笑い、そして泣きました。
読者の皆様とこの感動を分かち合えることを、とてもとても楽しみにしています。
この作品を通して出逢ったすべての方に、心からの感謝を込めて。
▽橋本芙美コメント
原作を読んで泣き、「命」や「大切な人との時間」は決して当たり前にあるものではないことを改めて考えさせられ、「生」と「死」と「愛」に真正面から向き合う作品として、ドラマ化したいと強く思いました。
主人公・みこと役に真っ先に思い浮かんだのは福士蒼汰さんでした。なぜこの能力が自分にあるのか苦悩しつつ、愛する沙羅のために、死の運命を変えようと立ち向かうみことを、優しい雰囲気の中に芯の強さを持つ福士さんが演じることで、勇気と感動を呼び、たくさんの方々を魅了する新たな主人公が誕生すると確信しました。
そして、太陽のような存在である沙羅には、美しく溢れるような笑顔で周りを照らす力と真っ直ぐな心を感じる方に演じていただきたいと思い、菜々緒さんにオファーさせていただきました。今までのイメージを覆す、余命1年のヒロインを菜々緒さんがどう演じるかも大注目です。
沙羅はなぜ1年後に死ぬ運命にあるのか?みことは愛する沙羅を救うことができるのか?この秋、毎週金曜の夜はテレビの前で切なくも温かい涙をみんなで流す、そんな「命と愛の物語」をお届けするべく、スタッフ&キャスト一同、魂を込めて頑張っていきたいと思います。お楽しみに!!
金曜ドラマ『4分間のマリーゴールド』はTBS系にて10月より毎週金曜22時放送。