俳優の坂口健太郎が連続ドラマ初主演を務めた、2018年放送のドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』がオリジナルストーリーで映画化されることが発表された。ドラマ初主演作だった『シグナル』の熱演などが評価され、18年の[アジアドラマカンファレンス]で特別表彰を受けた坂口君は、愛着の深い作品が来年に映画化&SPドラマ化されることになり、大感激し、「映画では連続ドラマで出来なかった新しいいろんな要素も加わり、すごく楽しみ」と撮影に期待を寄せている。

韓国で[第52回百想芸術大賞]を受賞するなどヒットした、韓国のヒューマンサスペンスドラマ[シグナル]を基に、謎の無線機が“現在”と“過去”の二人の刑事をつなぎ、共に未解決事件を解決していく姿を描いた2018年放送のドラマ版。健人役で坂口健太郎、大山役で北村一輝が出演。警視庁の長期未解決事件捜査班を率いる桜井美咲役で、吉瀬美智子がキャストに名を連ねた。

主人公の警察官・三枝健人(坂口健太郎)は、幼い頃に友達の女子児童が誘拐・殺害された事件で、被害者を連れ去った謎の女を目撃。そのことを警察に伝えるも誰にも相手にされず、事件は未解決のまま15年が経ち、時効が迫っていた。そんなある日、廃棄処分されるはずだった無線機から聞こえてくる声を耳にする。その声の主は、健人と同じ事件を追う刑事・大山剛志(北村一輝)で、事件に関する手がかりを話していた。無線機越しに大山と交信を続けるうちに、健人は大山が過去を生きている人間であることを知る。無線機でつながった2人はお互いを信じ、諦めない姿勢を貫いて、見事、時効目前の女児誘拐殺人事件に終止符を打つ。

その後、健人は、桜井美咲(吉瀬美智子)率いる警視庁・長期未解決事件捜査班に配属。「過去を変えれば現在の被害者を救うことができる」と、無線機を使って長期未解決事件の解決に光を見出した健人は、過去の時代を生きる大山と時空を超えた捜査を開始。2人は協力して多くの事件を解決する。やがて健人は、自分の家族の運命を狂わせた集団暴行事件にたどり着き、兄の事件の悲しい真相を知ることに。ドラマのラストは、健人と美咲が現在の大山の元へ向かうシーンで終わっていた。はたして健人は大山と会うことができるのか、物語の行方が気になるところだ。さらに、坂口君は本格アクションにも挑戦。さらなる前代未聞の未解決事件に挑むとのことだ。「過去を変えれば現在の被害者を救うことができる」と気付いたふたりが、連ドラの最終回は、自身の家族の運命を狂わせた集団暴行事件の真相にたどり着いた健人が、過去を変えたせいで、現実が思わぬ方向に塗り替えられてしまう矛盾。そして、複雑に絡み合う骨太な人間ドラマも相まって、時を越え謎を深めていく予測不可能なヒューマンサスペンスとして話題をさらった。

放送後は[GYAO Awards 2018]を受賞し、[テレビ見逃し部門]において年間で最もユーザーに支持されたテレビ番組に選ばれるなど絶大な指示を得た作品が、映画&スペシャルドラマとして帰ってくる。

また映画の公開にあわせ、原作元の韓国ドラマ[シグナル]の中でも特に人気&クオリティが高かったエピソードをスペシャルドラマ化。2018年放送の連ドラでは描くことが出来なかった珠玉のエピソードを放送する。

劇場版は[探偵はBARにいる]シリーズ、[相棒-劇場版IV-][HOKUSAI]などの橋本一が監督を務め、両作の脚本を[全裸監督]の仁志光佑が手掛け、スペシャルドラマの演出は、連ドラ版に引き続き、鈴木浩介が担当する。


▽坂口健太郎コメント・映画化決定の発表を聞いて
2年前、はじめて僕が連続ドラマの主演として出させていただいたのが『シグナル 長期未解決事件捜査班』でした。今回の映画化とスペシャルドラマ化に際して、「連続ドラマで結末を迎え、完成された作品に、どうやってもっともっと面白い要素を付け加えていけばいいのだろう」と、少しプレッシャーを感じましたし、とても大きな挑戦でもあります。でもまた三枝健人の役をできること。そして、映画では連続ドラマで出来なかった新しいいろんな要素も加わり、すごく楽しみですし、面白そうだとも思いました。

・作品への意気込み
お芝居をやってきて、僕の中では、良い意味で毎回視聴者の期待を裏切りたい気持ちがあります。今回の映画で言うと、「アクションシーンで“肉体を使ったキャラクターの強さ”を出す」という自分の中でも経験したことのない新しい挑戦をします。橋本監督との打ち合わせでも「今回は三枝健人(坂口健太郎)がボロボロになる姿を見せたい」という話がありました。そういう新しい姿を求められていますので、健人の役と一緒に僕も成長していきたいな、と思っています。『シグナル』という魅力的な物語をお届けするのと同時に、新しい坂口健太郎を見てもらえたらいいな、とも思っています。

・ファンへのメッセージ
はじめて原作元の韓国ドラマ『シグナル』を見させていただいたとき、そして、三枝健人を演じるとき、とても魅力的なストーリーだと思いました。ですので、僕自身も『シグナル』ファンの一人です(笑)。今のメンバーで出来る新しい化学反応を大切にしながら、面白い映像を撮っていけたらと思います。公開はまだまだ先ですけど、楽しみにしておいてください。

▽橋本一監督コメント
魅力ある“シグナル”ワールドに参加できますこと、光栄の至りです!「劇場版シグナル」のテーマは、「坂口健太郎をとことんまでに痛めつける」!身も心もボロボロ、満身創痍になった坂口君の晴れ姿、お楽しみに!

▽萩原崇プロデューサー(カンテレ)コメント
2018年の連続ドラマから劇場版へと進化できること、本当にうれしく思っています。今回、原作である韓国ドラマの世界感を活かしつつ、映画としては、日本オリジナルの内容にチャレンジしています。前代未聞の事件の中、過去と現在の時代を超えてつながる絆と、映画ならではのスケールでお届けする、「新・シグナル」をどうぞ楽しみにしていてください。


映画『劇場版 シグナル 長期未解決事件捜査班』は2021年公開。スペシャルドラマ『シグナル(仮)』は2021年、カンテレ・フジテレビ系にて放送。