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夜は

考え事しちゃいけないっていうけどそのとおりですのう。
ひとつ前のやつ、ちょいと残酷表現だぜ。

やんでれはある種、一番深い愛情をもってるんだろうなぁ。
変に甘いやつよりずっと人間らしい気がする。
まさにエゴイズムの塊。嫌いじゃないよ。
いやあ、今日もくろさんは通常運転です。

何度も言うが、あたいにデレはない`・ω・´

無知とエゴイズム

小鳥が怪我をしていた。
淡いブルーのグラデーションに、疎らに散った赤黒い飛沫。
猫にでも追いかけられたのだろう、弱々しく翼を動かしていた。
僕は小鳥を家に持ち帰った。
傷の消毒をして、包帯を巻いた。
篭のなかに寝床を用意してやった。
何度も何度も包帯を代えた。
やがて篭のなかを飛び回るようになった小鳥を、時々外にだして遊ぶ。
小鳥は空を眺めていた。
何度も何度も窓硝子にぶつかった。
僕は小鳥の片翼を鋏で切った。
淡いブルーの羽が舞った。
小鳥が啼いた。
これでもう硝子にぶつかって痛い思いをしないですむ。
僕はよかったね、と小鳥に呼びかけ、篭のなかに戻してあげた。
すると今度は篭からでて床に転がっていた。
片翼をばたばたと動かしてもがいていた。
また羽が舞った。
僕は小鳥の足をへし折った。
小鳥が啼いた。
これでもう床に落ちることはない。
そうだ、もうひとつ。
僕は小鳥を篭のなかにいれ、入り口に南京錠を付けた。
これでもう怖い目に会わなくてすむ。
僕はよかったね、と小鳥に呼びかけた。
小鳥は弱々しく啼いて、それっきりだった。
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