〜時は新年を迎えた日、或る場所にて〜





「明けましておめでとうございます、主様」

「おめでとう、今年も宜しくね、氷華」

「それでは、主様、新年の挨拶も終わった事ですし、これから−−」

「おせち食べる?? 準備手伝うよ」

「主様………それよりやる事が有るでしょう?」

「やる事?それって−−」

「これを付けて記念写真を撮る事ね」

「うわっ!吃驚した!」

「黒雪様?」

「久し振りね、氷華」

「ちょっと黒雪!突然出て来て何なのさ!?」

「あらぁ、貴方も居たの?」

「何さ、白々しい−−私は最初から居ました!」

「−−ところで黒雪様、今日は如何なされたのですか?」

「嗚呼、そうそう−−今年は子年でしょ?だからこれ付けて写真撮らない?」

「此方、ですか………」

「これ、もしかして(自主規制)の−−」

「違うわよ!普通のねずみみよ!」

「ふぅん…」

「貴方−−折角、その姿になれたのに、何もせずに終わるんでしょう?」

「まあ、そりゃあ、ねぇ…?別に戻れたからって、する事もしなきゃいけない事も無いし?」

「だったら良いでしょ、これ付けて写真撮る位やっても」

「えぇ?嗚呼、うん…?」





「−−で、写真撮ったけど…(結局、黒雪は何がしたかったんだろ)」

「−−主様、そろそろ初詣に行きましょう」

「あ、うん、そうだね、初詣行かないと、だね!」





(end)