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痴漢が嫌だなんて言い訳です


「今日も満員電車に乗るのが怖い」?
嘘つけ。


「論争の的にされて嫌だった」?
いやいや嘘言えっ!



…生理1日前という気分最悪な状態だったからさぁ。
自制も効かず、
今日は一緒に駅に降りたI君を、
引き留めていた。
日付が変わり、クリスマスイブになっていた。




この男に甘えられるもんなら甘えたいと思っていた。
そんな私の隙はとうにI君に伝わっていて、
彼は私に好意を持っているようだった。
それが安易なものか、強く残るものかは勿論解らん。


職場の内でも、私とI君の微妙さは伝わっているかもしれなかった。
I君がその気持ちを周りに悟られまいとする振る舞いが、
妙に空気を突き抜けて、
誤魔化すような皆の苦笑いを誘っていた。

その証拠たるか、今日は、いつもは先の駅で降りるはずのY君が、
「乗り換えた方が早いかも」と言い、
私達と同じ駅で降りた。
乗り換えの電車は、“勘違い”で、来なかった。
Y君をホームに残して、I君と2人改札まで歩く。


下を向いたままの私に、
「ちゃんと俺の顔を見ろよ」
とI君が言った。
覗き込んだ彼から更に顔を背けた。
I君が少し笑った。
ものすごく優しい笑みが漏れたのを感じて、


………すみません。


と、白々しい謝罪をした。


「4人の男性が私を巡って争いました」


「昨日の電話は何だったの?」
と、
昨夜の仕事帰りの状態をI君に聞かれたのだけど、
何となく話すことが憚られたので、
タイトルのようにほのめかした。



真相は。
……仕事帰りに珍しく一人で満員電車に乗って、痴漢に遭ったのよ!!!!



(;´ω`)いつか絶対くると思ってた




仕事で体力も精神力もゼロ、
言葉を発する気力もない状態で撫で回されて、
カチーンと固まってしまった。
完璧、思考停止。
また、そういう状態の女が狙われちまうんだから、必然だ。


行為に気づいた正義漢様達と痴漢達が、
車内で激しい論争となった。


「何してんだテメェ!」
「してねぇよ!正義ぶりやがって…」
「こっちは2人も見てたんだぞ!」
「うるせーよ!」
「皆辛いんだよ!」


いつもの状態なら、うまく場を収める発言をしたり、
むしろ痴漢を撃退出来たかもしれないが、
ぼうっとしていた。

「皆辛い」、か。

仕事帰りの人々が黙している空間で、
突如誰かが叫んだ正義が、
映えていた。

……私も辛かったっけ?
などと、
痴漢のことは最早さておき、
他に思い当たるふしを探したりしていた。



同じ駅で降りた痴漢に困り、
後ろの電車に乗ってくるであろうI君に助けを求めてみた。
電話をかけ直してくれたが、
私は終電があるので先にその沿線から去った。




ここぞとばかりにI君に甘えたがった自分の強かさは、
ハッキリと自覚していた。


職場恋愛リターンズ(中止だそんなもん)




言いたいことはタイトルに込めた。



仕事しようぜ仕事。
だけど気に入ってる人が職場にいると仕事楽しくなるよね。
夜でもスタッフが色かけてキャスト繋いだりするじゃない!
いやいや夜の話を持ち込むのはよそう。


あー女の子と仲良くしたいってか、しよう。
その方が私らしいさ!


片手間でやってるショップ店員のバイト先ではレズ疑惑かけられたくらいなのに!(女の子同士の濃厚な友情って最高だろうが!え、違うの!?)
なんてこった!



仕事頑張るよ!
一昨日飲み過ぎて終電逃して風邪ひいたっぽいけど、
調子はまあまあだから頑張っちゃうよ!
うん。

満員電車の中で


仕事帰りに、I君と2人で満員電車に乗った。

彼がその左手を私の腰の方に延ばして来たから、
守るように抱き寄せてくれるのかと一瞬思ったけれど、
その手は手すりを掴んだ。



………おめでたい自分の頭を少し恥じる。



けれど、彼が腕を延ばして柱と体の間にスペースを作ってくれたから、
私はそこに収まることができた。


降車後、
「大丈夫?」
と聞いてくれた彼の気遣いは、
良い思い出になりそうだと思い返している。

欲しい。 欲しい。

職場のNさんは、I君と話す時に気を使ってる。
なるべく自然に見えるように、良い態度で、話しかける。


“ああ、気に入ってるのね”

と、私は思う。




Nさんがいつも職場飲みや食事会を計画して幹事を担当していたのも、


“……I君と遊ぶため?”


と、邪推する私。



今日の仕事帰りに、
一緒に出掛けた時の話をするNさんとI君の後ろで、
私は、
ああ偽らず言おう。

嫉妬していた。




がぜん彼が欲しくなる。




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