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依り頼りどころ

女一人、東京に来て寂しい自分は認める。


だからといって、


仕事中心細くて胸の内で主任の名を呼ぶのはどうなの。




(^o^)/らーいらーいらーい☆




これでももう24だからっ。
近しい男と簡単に寝ちゃったりしてないしっ。
後から後悔するの面倒だからっ。



だけど、
仕事がバリバリ出来る主任を頼って密かに叫んでしまう。
抱きしめられて依存心も移っただろうか。


別に好みじゃないわよ?確実に…
だから嫌。




こんな状況を特に注視せず過ぎる日々はどうなの。
当の主任は何を考えているんだか。



女友達にSOSを送りたい。


べたつく愛


本日はまたも、主任の部屋に行って仕事。
相変わらず抱きしめてくる彼であるが、

………暑い。



額に頬を寄せるな……
腰を掴むな……


そして………



な ん か 固 い も の が 当





(^o^)/




いやいやいやいや主任――――っ!!!!!!


さくら「そろそろ帰ります…(同発言3回目)」
主任「泊まってってもいいよ?」



言 う と 思 っ た



ぐったり疲れて帰りの車内である。



始まりと空の色


それはまるでプロポーズ。


社長「あんたの心意気をかって、これからも力を貸して欲しい!」



試験には、合格した。


主任が横で微笑んでいる。



社長「あんたは一人前になれる。これは俺が師匠に言われた言葉だが、自分は他と違うと思って絶対頑張るんやで。大丈夫や、オッチャンを信じろ。」



梅雨明けの青空の下、ひとつ扉が開いた感覚だった。



パン!
と、電車内に響く、主任とのハイタッチの音。


同時に、ずっとずっと連絡を取り続けていた元カレKと、
本当に終わってしまうのかもしれないと恐れていた。


新しく踏み出す私に嫉妬する彼なら、
今度こそダメかもしれない。



少しの寂しさを連れて、
明るい空は頭上に抜けて行く。

女と寝坊


決戦の日。

始発に間に合うように、主任がバイクで駅まで送ってくれた。
彼に抱きつきながら、道なりの景色と風を感じる。



主任「もっといたずらしたかったんだけどなー睡眠時間がなくなっちゃうからなー」



優しいんだか打算的なんだか紳士なんだかセコいのか、

………男性に厳しいさくらは、「ふーん」と言って冷たい目をしてみせたけど。


二時間後にはまた、職場に行く待ち合わせの約束をして、
彼と離れた瞬間、
少し「寂しさ」がよぎった。



……やだやだ。
寂しさは行動を安易にするから。




そして二時間後、主任からメールが来た。

主任『寝坊した(笑)仕事遅れる』



Σ(´゜Д゜`!!




\(゜∀゜)/




我が儘女に付き合って自分は寝坊して、
そりゃあ主任も『自分の責任だから』と言ってるけれど、


…この、お人好し。



主任不在で職場に向かったさくら、
ちょっとは心細くも感じていた。



先輩との一夜

ただただ無心で仕事を続けたさくらはとっくに終電を逃している。

主任はゲームをしながらソファーに寝転がっている。




たまにソファーに押し倒されて寝技をかけられる。
元柔道部らしい。
いやもう、潔癖な女ならセクハラどころの話じゃねぇ!



(-_-



夜も深まってエネルギー0になったさくらが主任のベッドに倒れ込む。
奴にぐいと体を引かれる。


さくら「野郎っ、触んなっ!」



我ながら、隣に寝といて何を言う。


顎を引き寄せられては、肘で打ち返す。
腕を回されては、逆に向き直る。




主任の「寝らんねぇ…」と呟きを聞きながら、
借りた寝間着で職場の夢など見ながら眠った。
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