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孤高の23歳と夜中のカフェデート

仕事が終わったあとの喫茶店で、
I君を前に、
私は涙ぐんでしまった。

「……辛くないの?23で、そんなに背負って……」






先日、終わらない仕事を一人必死でフォローしたI君は、
今日の職場で殆ど誰とも口をきかなかった。

朝一番で、
「負担をかけてしまい申し訳ありませんでした」
と頭を下げた私に、
黙って頷き、睨みをきかせて後ろを向いたI君の背中を見ながら、
私は泣きそうになった。


けれど、スタッフの皆はI君の真意を解っていた。

『Iさんは、立場上ああやって怒るしかないんだよね。』


皆が、I君の優しさを知っていて、
その弱さも強さも解っていた。




同じ駅でI君と降りる私は、電車を出て初めて声をかけた。

さくら「Iさん」
I君「はい」
さくら「今日は口をきいてくれないんですか」
I君「………」

今は何も言えないという彼に、一言呟いた。

さくら「お茶を一杯、ご馳走させてくださいませんか。」

I君がため息をつく。


I君「……行くか」
さくら「やったー!同じ駅で良かったぁ!」




今日初めて笑ったI君と、コーヒーを飲んだ。

I君「…今日は、仕事場をシメるために怒ったフリをしてた」
さくら「それ、皆知ってます。」
I君「えっマジで!?うわー俺ピエロじゃん!!!!」



I君は仕事が出来る。
だから、年上の先輩らにも「I君に任せときゃいい」なんて言われて割を食っている。
本人もそれを知っているとは、今日初めて知ったんだけど。



何か、涙ぐんだ私に、皮肉屋のI君が珍しく、「ありがとう」と言った。
お節介女のさくらは、
職場に派閥は出来て欲しくないけど、
この子を独りにするのは残酷だと思っていた。



2人でゲーセンに入って適当に遊び、
私は明日の仕事のがあるから帰りを急いだ。

「好きでやってるんだ」
と言い切った彼の孤高の向上心が良い結果を生むことを、
応援している。


抱きしめて


職場のI君に抱きしめられる夢を見てしまった。


仕事を続けて失敗して焦りまくるという悪夢の最後に、
彼が私を抱いてくれて、
目が覚めた。
…汗びっしょり。


そして夢占いをチェック。


抱きしめられる夢→
『その相手に愛されたいという願望。現実では冷たくされている。逆夢で、関係がこじれる』



わ か り ま す ☆









そして夢を見たその明け方、
私が休みであった当の職場では、
I君が皆のフォローで朝まで作業を強いられていたと、
後から聞かされた。




これから出勤。
皆が各々反省してくるだろう。
I君は、どんな顔してんだろうか。



彼のことばかり気にかかる。


しごと しごと

体調を崩して仕事を休んだ。
雇い主からすれば、チームの仕事が終われば何てことはないのだから、
各自体を大事にと気遣ってくれるだけ。


私の代わりなんていくらでもいるんだよね。
責任を感じるなんて自惚れだ、と
悔し涙はひとり呑み込んだ。




未だに腹痛を抱えながらもなんとか出勤して、仲間に言われる。


私「今回は申し訳なかったです」
仲間「うん、本当にね」
私「…私自身も悔しかったです」
仲間「そういうこと言うと、責任逃れしてるように感じるんだけど。」




悔しいなんて気持ちは抑えて、
ただ周りに向けるのは謝罪であるべきだ。
それが解らない私ではないのに、
もともと責任なんか感じちゃいなかったんだから、
こんな言い訳も出たんだろう。
悔しさはただ、自分の自信が揺らぐのを感じていただけ。


言葉の端々に出る甘さは、
うっかり、ではない。



仕事なんて、プロ意識なんて、
どこまで言っても登れるものだから、
無理に頑張って対応しきれるもんじゃねえ。

せめて好きな仕事を選べて良かったと思う。



………そういえば、
潰れそうな会社で死んだ目をして日々を繋いでいる友達が、
取引先の人に問われたと言っていた。


「………君、この仕事、好き?」




作り笑いは、したくないと思っていたが、
求められてもいない。

男と女の、こっちゃこちゃ。

楽しもうと思えば、これほど楽しい関係もないというのに!

……ちょいと風邪で仕事を休んでいるうちに、男女の軋轢が出来上がっていた。



…………やめようよう!
っていうか私がやりにくくて仕方ないわっ!



しかし、私自身も、只今生理真っ最中。
うまく円滑油の役割を果たす気力もなく、
女の宿命である腹痛にうなだれておりました。



女の子だけの国にも、
男の子だけの国にも住みたくない。

前者に居れば、ちょっと自分が好きになるけど周りに嫌気がさすときがある筈。

後者なら、居心地は良くて楽しいけれど、たまに苦しくなったり自分が少し嫌いになったりするだろう。


とかいう戯れ言、
男女の折り紙。

男の保留と執着


大学時代の男友達の誘いの返事をしないまま。
今度は院生の先輩からお誘いが…


ああもう、面倒だよ!
っと、保留。


この2人、よくをくれるんだけど、
私は殆ど返信しない
なのには途切れず来る。

「彼氏がいるから」とか、断り文句を言うパワーも、私にはない
常に保留。
ついでに、関係の終わりを見るのも大の苦手。
終わるくらいなら忘れたい。

男の人のことに関しては、我が儘で、本当に優柔不断なままー。



この間の、仕事の帰りはヤバかった

不眠の上疲れすぎてた私、
23歳I君に同僚以上の優しさを求めた。
何か独りで居たくなくなって、
I君の家までついて行くところだったよ。(普通に駅で別れたけど)
彼氏でもない男にも、安易に優しさを求めてしまう。
向こうに好意がなければ成り立たない要求を、簡単にしてしまう。

好意でも性欲でもOK。
期待させて我が儘し通し。


大学でも職場でも同じことしているわ



心構えとしては、黙々と仕事だけしますっ
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