アテンション!

きどふど。
妄想100%。
公式で二人が喋ってるとこ見たことない。
10年後設定。


知らない人帰ってね。




よし、いけ!←







「・・・オレ、出てくから」
「あぁ、勝手にしろ」

そう言って、オレには似合わないマンションを出て来た。これまでで一番長く住んだ部屋だった。飼い主とも一番気が合った。キャリアウーマンとも会社の女社長ともNO.1のキャバ嬢とも、こんなに長くは続かなかったし、必ずケンカした。

あぁ、そうか。
アイツはただ、オレを受け入れていただけだったのか

よくよく考えてみると、ケンカは全てオレが吹っ掛けて一人怒ってただけだった。アイツはいつも「悪かった」って言って薄く笑ってた。
オレが全て、悪いのに。
今までずっとお人よしなアイツに凭れ掛かって甘えて全てを擦り付けて、10年経った今も変わらない。またアイツに背負わせた。またアイツだけを置いて来た。
なのに、
なのにどうして。

「アンタはそんなに優しいんだよ、鬼道クン・・・っ!」

愛してた。
愛してる。
夜遅くに帰ってきても必ず俺の顔を見てから寝るところとか、
失敗した料理を全部食べて美味しいっていってくれたところとか、
オレが風邪ひいた時は忙しいのに会社休んで看病してくれたところとか。
真綿のようにオレを包み込んで愛してくれたとこも、もどかしくてくすぐったかったけど・・・すごく、嬉しかったんだ。

「ごめん、・・・だいすき」
「・・・そういうことは、面と向かって言ってくれないか」

え、

「鬼道クン・・・!?」
振り向いたその先にいたのは、髪も結ってなくて服も部屋着のままで息も乱れた、アイツだった。
「どうして・・・」
「悪かった」
「・・・は?」
「戻ってきてくれないか、不動。俺が悪かったなら、謝るから」
「っ、なんなんだよ!」
「不動・・・?」
「なんでアンタが謝るわけ!?今までのケンカ全部悪いのオレじゃん!鬼道クンなんにも悪くないし、なんにも・・・っ」
「・・・じゃあ、謝らなくていいなら、戻ってきてくれ」
「・・・なんで?」
どうしてあなたは、そんなにやさしいかおをするの。
どうしてわたしをまた、すくいあげようとするの。
「好きなんだ、お前が」
「・・・オレさぁ、めんどくさいよ?」
あなたはしっているはずでしょう?
「知ってるさ。何年一緒にいると思ってる」
さらりというそのことばになきそうになる。
「フラフラどっか行ったりするし」
のらねこのように、どこかに。
「行かないよう繋ぎ止めておくさ」
あなたのすべてで?
「っ、それに・・・それに!」
「それに?」
「・・・オレ、重いよ?」
あなたがおもっているよりずっと、みにくいきもちをもっている。
それはあなたをこわしてしまいそうなほどの。
「大丈夫だ」
「ハハッ!なに、その根拠の無い自信」
それにあまえてしまいそうなわたしがいる。
「俺がいるし、それに二人なら何でも乗り越えられそうじゃないか?」


「・・・ばかだなぁ、」
「・・・馬鹿で結構。ほら、帰るぞ」

アナタの差し出した手を取って、またオレは歩き出す。
もう、放さない。



The die is cast.
(賽は投げられた)







書いたネタを無くしたので新しく考えてみました。

鬼不はこんな感じで始まる気がするのです。
これまではダラダラ続いてただけだったけど、これを機に鬼道さんは不動を甘やかすのに磨きがかかって、不動は不動でヒモから専業主婦にランクアップすると思われ。
ゆくゆくは結納だな。
鬼道さんは洋装と和装どっちも見たいからって、式二回挙げるよきっと←
まぁそれまでにごたごたあるんだろうがそれはご想像にお任せするとして。

あ、ブログタイトルと小説の題名合わせるとこんなことに↓
One thing's for sure.
The die is cast.

(ひとつだけ確かなことがあるわ、)
(賽は投げられた)

一応繋がってます!


では!
文句は聞かん!以上!←