最近寒くなってきた。
カッターシャツの上にカーディガンを着ていたが、それだけでは寒さをしのげなくなったので、最近はマフラーを引っ張り出してくるくらいだ。
そんな肌寒い日の事。
―11月11日―
(う〜……寒い……)
学校に来たのはいいものの、寒すぎて席を立つ元気が出ない。
しかも窓際の席だから寒さは倍増だ。
全身の震えは未だに止まらない。
「おーい、セネル〜」
そんなオレを見かねたのか、スパーダが話しかけに来た。
「スパーダ……寒くないのか?」
「確かにさむいけどよぉ……そこまで寒がるのはお前か女子くらいのもんだと思うぜ?」
「うっ……」
痛いところを突かれて言葉が出せない。
「まあ、いいけどな!
お前らしくて。」
「どういう意味だよ……」
少しからかわれた気がした。
「それよりさ、これやるよ」
そう言って差し出されたのは、イチゴの香りがするピンクの……
「ポッキー?……」
「おう!今日は11月11日、ポッキーの日だろ?だから買ってきてやったんだぜ?」
「ありがとう…」
オレはもらったポッキーをくわえた。
そうしていると反対側からスパーダがオレのポッキーをかじっている。
「!!!!」
オレは急いでポッキーをへし折った。
「なっ……なにやってんだよ!!」
「なにってそりゃあ…ポッキーっていやあポッキーゲームに決まってるだろ」
あまりの恥ずかしさにさっきまでの寒気がぶっ飛んで顔が熱くなった。
そんな冬の日の事。
(オレはいたって本気なんだけどなあ…)
(!!…///……バカ!)
*
やっちまった感がいなめません(^o^)/
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