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ぬくぬく。ひやひや。

ハイデルベルクにて








白い雪が降り積もる冬景色。




端から見ればとても綺麗で幻想的な世界。


雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりするのも楽しいかもしれない。



ただ、屋根に降り積もる雪をひたすら雪掻きしたり、雪国に住んでいる人は大変なことがたくさんある。


そして何より一番大変なのが……













*ロニ×の場合








「はあ〜〜」




寒さで冷たくなった手の平に温かい行きを吹きかける。

が白い息が出るだけで一向に温まる気配はない。



「うう〜。寒い寒い寒いよ〜」




普段が薄着なので余計に寒く感じるのかもしれない。



「どうした?カイル。お前にしちゃ珍しいじゃないか、お前ならもっと走り回ると思ってたのに。」


ロニが心配そうに尋ねる。



「うーん。俺もそのつもりだったけど…俺、結構寒いの苦手みたいなんだ。」


カイルは寒そうに身体をさすりながらつぶやいた。



プツッ




えへへっと寒がりながらもはにかむカイルの姿を見て何かが弾けたそうな。





「そうか!!じゃあロニ兄さんが温めてやるぞぉ〜」



ロニが強引にカイルを抱きしめて顔をこすりつける。


「!!ちょっ、ロニ!!こんなところで何してるんだよ!離して!!」


「嫌。無理。絶対離さない。」



カイルはロニにがっしり抱きしめられて逃げる余地もない


カイルの顔は羞恥で紅に染まっていく。


「もう、ロニ…恥ずかしいじゃんか…」



だけど先程とは違い、身体がポカポカ暖まってきた。


(まあいっか。暖かいし。)



もう抵抗するのをやめてロニに身体を委ねることにした。




「ありがとうロニ。暖かいね。」



宿に着くまでずっとぎゅっぎゅしてたんだとさ。






リアラ「いにしえより伝わりし浄化の炎よ……」


ジュダ「Σ落ち着け!リアラ!!」
















*ジューダス×の場合










「あう〜、寒いよー。」





カイルはあまりの寒さについ愚痴がこぼれる。


そんな中、無口だけど寒さにふるえているジューダスを見つけた。





「ジューダスもやっぱり寒いよね??」


「な、何を言っている!!寒くなんかない!」

「えー。だって声、震えてるよ?」



虚勢を張ったようだがすぐにカイルに見破られてしまったようだ。




「そうだ!! ねえねえ、もっと近くに寄っていっしょに歩こうよ!!その方が絶対暖かいよ。」



「誰がお前なんかと……」




言いかけてカイルの顔を見ると少ししょんぼりしたように目が垂れ下がって涙目になっていた。


これをされてしまったら皮肉の一つも言えなくなってしまう。


「っ………フン!一緒に歩いてやらんでもないぞ。」



「ほんと!?やったあ!」



満面の笑みでそういうと、カイルはジューダスの身体にすりよって手をつないできた。



「な、手をつないでいいとは言ってない!!」

「いいじゃんいいじゃん!ほら、こうしたら暖かいでしょ!!」





こうやって手をつなぎながら口論して歩いていたら、いつの間にかポカポカしてたんだとさ。






リアラ「氷結は終焉………」


ロニ「Σうおい!!リアラー!!!!」











駄文でしたがこれでおしまい*
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