育毛のために頭皮マッサージをするときは、椿油を取り入れてみるのも良いでしょう。
椿油はオレイン酸を多く含み、不乾性油に分類されます。
油は空気に触れると徐々に酸化して乾燥する(粘度を増す)のですが、オレイン酸は高温でも変質(酸化)しないため、理美容効果を期待して化粧品の保湿剤やヘアクリームなどにも使われています。
シーズンを問わず利用できるので、継続的に使うことができ、頭皮をやわらかくして状態を整えるほか、シャンプー後の急激な乾燥から髪と地肌を守り、潤っている状態が長時間続くなど高い頭皮ケア効果を得ることができます。
一度に多くの油を使用すると洗髪時に負担がかかりますから、最初は少なめに、あるいは気になる部位から使ってみるのも良いでしょう。
肌トラブルや老化の原因となる過酸化脂質の分泌を抑える効果もあるので頭皮の状態が回復するのを助け、育毛につながるでしょう。
頭皮マッサージの時間を確保するのが難しい場合は、シャンプー後のトリートメントに使うこともできます。
熱に強いのでドライヤーの温風による乾燥から髪と地肌を保護し、適度なツヤによって白髪を目立ちにくくする効果もあります。
効果的な育毛のために気をつけたいのは、毎日の食生活です。
糖分と脂肪分の取り過ぎには注意しましょう。
とくに、外食を控えていても多くなりがちなのが糖分です。
脂質を控えているから大丈夫と思っていてもドレッシングや調味料には意外なほど多くの糖分が使用されています。
許容量を超えた摂取を続けていくと過剰な皮脂の分泌と老廃物の停滞を招き、抜け毛の原因となります。
長時間おいしさを保つ市販の惣菜パンや加工食品も添加物が多く含まれ、育毛には不向きです。
髪に良いと言われる食品は多いですが、それらプラスの要素ばかりを適切な時間や量を考慮せずに、闇雲に摂取しても効果はありません。
せっかく育毛するのですから、育毛に良い環境とは何なのかに興味を持ち、栄養バランスに配慮したメニューを選ぶようにしてください。
蛇足ですが、総カロリーの計算も大切です。
摂取しすぎは肥満や病気につながる以前に、育毛にとって大きな阻害要因となりますので、注意すべきです。
初期のAGA(男性型脱毛症)の場合、症状の進行にはやや規則性があり、おでこの天辺からこめかみのあたりまでの髪が薄くなってくるパターンが一般的です。
症状の進行はそれほど速くないため、髪をよほど掻きあげてみなければ気づかないでしょう。
おでこが広がったり分け目やつむじの地肌が目立ってきた、部屋に落ちている抜け毛が多くなったと思ったら、他に原因がなければAGAを疑った方が良いかもしれません。
AGAが抜け毛の主な要因である際には育毛にどれだけ力を注ごうとも何も成果が得られないということもあり得ます。
早い段階でAGAの治療を開始することで、症状を少しでも良くすることができますので、まずは、AGAの検査を受けて診断してもらうようにしてください。
AGAとは異なるケースの際には、日々の髪へのいたわり方、食生活を反省してみると理想の髪へと近づくかもしれません。
もしかすると将来的には変わるかもしれませんが、差し当たりは適用外と厚生労働省による取り決めがあるので、発毛や育毛の治療を行うにあたって健康保険の適用はありません。
育毛治療にはなかなかの期間がかかりますし、クリニックでの治療にはそれなりのコストを覚悟しなければなりません。
ですが、支払い後の手続きにはなりますが、年に一度、確定申告を行うはずですのでその際に医療費控除を申請すればいくらか還付を受けられるかもしれません。