男性型脱毛症(AGA)を専門に扱う病院に診てもらうのではなく、町中にある普通の病院でAGAを治して行こうと思ったら、内科か皮膚科に行くことになります。
どちらにしても保険適用外となりますが、皮膚科や内科のほうが専門のクリニックよりは安くつく場合が多いです。
とはいえ現実にどこの内科(皮膚科)でもAGAの診療を行っているわけではなく、特に内科で対応するところは少ないです。
ポスターがあってAGA治療可能と言っている医院でも、治療方法はAGA専門医のそれと比べればかなり限定的になるでしょう。
あらゆる頭皮ケアを試すよりも、全く頭皮ケアを試みない方がかえって髪の毛のためには良いのだと説もあります。
何も特別なことをしなくても、いつもやっているシャンプー方法をちょっと変えたら頭皮の状態が良くなることもあるためです。
石油から合成された界面活性剤を使っていない天然成分から出来たシャンプーに変更したり、湯シャンというお湯のみですすぐ方法を推奨する人もいるのです。
皆が使っているシャンプーやリンスなどの製品は全然使わず、お湯だけで髪や頭皮を洗う湯シャンという方法があるのはちょっと驚きですね。
慣れないうちは髪の毛や頭皮がベタベタして皮脂が取り除けていないように感じて、育毛には逆効果のように思うかもしれないです。
ただ、継続していくうちに皮脂量が正常になっていきますから、何も恐れる必要はないのです。
しかし、どうしてもベタつきが気になる場合には自分が気になったときだけシャンプーを使用してもいいでしょう。
薄毛や抜け毛の原因も色々ありますが、これらに悩んでいる人は、ビオチンが不足している可能性があることを知ってください。
ビオチンというのは、ビタミンBの仲間でビタミンB7の名前もある水溶性ビタミンです。
タンパク質の合成、アミノ酸の代謝に関与するので、不足が起こると抜け毛や白髪の増加に、驚くことになるでしょう。
どうしてそうなるかというと、毛髪はその主成分がタンパク質ですし、タンパク質は約20種類ほどのアミノ酸で構成されているためです。
そのため、タンパク質合成とアミノ酸の代謝に多大な影響を持つビオチンが不足してしまうと、髪の構成物質が失われることを意味する為、大きなダメージとなってしまうでしょう。
育毛にとって、これ程大事なビオチンですが、実は腸内細菌叢でも作られており、常識的な食生活をしていれば不足することはないはずです。
ですが、極端な偏食や、腸内細菌叢に異常があると欠乏することもあり得ますので思い当たることがあれば、食生活を変えてみたりしてください。
ビオチンは卵黄、レバー、豆類にから摂取できますし、サプリも売られています。
コーヒーが育毛にどう影響するかは、諸説あります。
有効に働くという人もいれば、刺激物なので抜け毛につながるのではとも言われています。
経験論ですので個人差もありますが、あらためて調べてみると、なるほどと気づくことがありました。
コーヒーは優れた血行促進効果があり、とくに毛細血管を広げ、末梢にまで血液を行き渡らせる効果があり、髪と地肌の健康維持には直接的に有利に働くはずです。
しかしコーヒーの有効成分であるカフェインは、毛髪の生育に必要なアデノシンという物質の生成を抑制する効果があります。
アデノシンは体内で生成され、一定量蓄積されると眠気を催す効果があるため、コーヒーからプラスの効果だけを得たいときは、就寝時間頃に充分なアデノシン量が確保できるよう、夜以外の時間帯に飲むようにすると良いでしょう。
効果がある人とない人の違いは、検証してみれば簡単なことだったのです。