日本人男性の薄毛の90パーセントを占めるのがAGAですが、残りは非AGAということになります。
比較的よく見られるのは、生え際でなく頭の一部だけが小さく円形に脱毛する円形脱毛症です。
免疫疾患や精神的なストレスなどを要因とし、自然治癒する場合もあれば難治性のこともあります。
ほかにストレス性と思われる薄毛には、もともと頭皮にも髪にも異常はないのにほとんど無意識か、あるいは習慣的に髪を抜いてしまう抜毛症という症状もあり、他の診療科の治療が必要です。
育毛には、各種栄養素が必要になります。
ですから、栄養のバランスがいい食事はとても大事です。
髪に必要な数々の栄養素のうち、特に大事なものの一つとして、ビタミンCがあります。
育毛にとって、タンパク質や亜鉛が欠かせないものだということは、よく知られているのですが、ビタミンCも必須です。
ビタミンCの働きは様々です。
多くの栄養素の吸収や代謝などに関わるのですが、一例として、髪を太く丈夫にするコラーゲンの生成に関係していますし、また、強い抗酸化作用を持っています。
これらの働きは全て育毛にとっては、なくてはならないもので、カルシウムや鉄などミネラル類の吸収を補助し、身体の免疫機能を高める働きも持ちます。
色々な野菜や果物から、またサプリメントを使って積極的に摂ると良いかもしれません。
育毛剤といっても色々なタイプがありますが、国産のものだと多くの場合、グリチルリチン酸ジカリウムという、あまり聞きなれない名前の成分が入っています。
グリチルリチン酸は、漢方薬で知られる甘草(カンゾウ)の根や茎の部分に含まれていて、強い甘みがあるのですが、この物質にカリウム塩が加わって、抗炎症剤、抗アレルギー剤として、医療の世界でよく使用される化合物となります。
これが育毛剤としてどのように働くかというと、頭皮を荒らし、抜け毛を増やす炎症を防ぎ、フケやかゆみを鎮めてくれます。
グリチルリチン酸ジカリウムの配合された育毛剤は、抗炎症作用で頭皮に働きかけ、頭皮の健康状態を保つことで、薄毛の改善を図るということになります。
極度の肩こりは、薄毛と関連しているというのはご存知でしょうか。
薄毛対策のためにも、肩こりの解決をお勧めします。
さて、肩こりと薄毛がなぜ繋がっているのかというと、肩こりが血行が悪いことに起因するからです。
血液の流れが悪いと、頭皮の隅々まで栄養を運ぶこともできず、どんどん溜まっていってしまう老廃物が、薄毛になってしまうのです。
温泉にはさまざまな効能がありますが、抜け毛や薄毛の予防はできるのでしょうか?実は、温泉でも泉質を選べば、育毛の効果が期待できるものがあります。
育毛に適した泉質とは、酸性の温泉です。
泉質が酸性だと、体の毛細血管が拡張されるので、滞りがちな頭皮の血行も改善されるという訳です。
具体的に酸性の泉質を持つ温泉を挙げると、炭酸泉か硫黄泉ということになりますが、日本では硫黄泉の方が一般的なようです。
しかし、刺激が強いというデメリットもあるので、あまり肌が強くない人は入浴後に洗い流すなどの対策が必要です。