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トリップ話【ライナとヒューズ】




「千夏ちゃん何をしているの?」

「あっ、ライナさん。流れ星にお願い事をしていたんです」

「流れ星に、お願い事?」

「はい!!私の世界では流れ星が消えるまでに、三回お願い事をすれば願いが叶うとゆういい伝えがあるんです!」

「おいっ、それ本当かっ!?」


私の行動に疑問を抱いて聞いくれたライナさんでは無く、まさかのヒューズさんが食い付いてきた。
何時の間に来たんだろう?
あと、そんな真顔で聞かれても言い伝えは言い伝えだからね。

「あっ、また流れ星!!」


「ライナと結婚、ライナと結婚、ライナと結婚んんんー!!」


ライナさんが流れ星を見つけた途端、ヒューズさんは何時も以上の早口で願い事を言ってる。
流石、セラ1の敏腕ガンナーだからマシンガントークもお手の物なのかな?
(今のはギャグだからね。マシンガンを掛けてみたんだけど――だいぶ無理があったかな?)
でも、声にださず願い事するんだけど……んーまぁ、いっか。


「よし、三回言えたぞっ!!ライナ、俺と結婚してくれっ!!」

「謹んでお断りするわ」


アハハ、ヒューズさんドンマイです。
ライナさんなんて、にこやかに即答したしね。


「おいっ、千夏!!叶わねーじゃねぇか!!」

「いや、あくまでもいい伝えって、さっき言ったじゃないですかっ!!」



星に願いを込めて


(千夏ちゃんを困らせるんじゃないわよ、バカヒューズ!!)

(ギャアアア!!)

(また、ヒューズさんが氷漬けにっ!?)

トリップ話【ヒューズ&アトラス】


「わっ、ビックリした」

とある宿の朝、私は奇妙な光景を目撃した。


今日はとても清々しく目が覚めた私。
顔を洗おうと宿に1つしかない手洗い場に行ったのだが、目的地に着いたら上の様な事となった。
そう、その手洗い場に――


「朝っぱらからうるせぇ……ん?何だ、○○じゃねぇかっ」

「○○ちゃん、おはよーさん」


旅仲間であるヒューズさんとアトラスさんが手洗い場にある鏡を前にして何かをやっていた。
それも、やたら鏡に体(いや、正確に言えば顔だ)を近づけさせている。


「はい、おはようございます」


てか、何で朝ぱらから大の男二人が鏡を陣取っているんだよ。
これじゃあ、顔洗えないじゃんか。
それに、二人してピンセットを片手に持ってるし……
髭剃りならまだしも、ピンセット(あと、ヒューズさんの髪の毛にはカーラーがついているし)ってどうなの?
うん、やっぱ奇妙だ。
(それか、もしや二人はナルシストなのだろうか?)
(二人共、男前だしね)


「あの〜、お二人はココで何をしているんですか?」


顔も洗えずこのまんま引き下がる訳にもいかないので、勇気を振り絞って聞いてみた。
(敢えてピンセットは聞かないでおいたけど)
すると、二人はきょとんとした顔をして


「何をって、眉を整えてるだけやで」

「へっ?」


まゆ、繭、MAYU……まゆって、眉毛の事?
って、眉毛整えているんかいっ!!

「おい、どうした?間抜けな顔になってんぞー」


軽く放心状態だった私にヒューズさんは掌を上下に振っている。
てか、今思ったんだけど顔近すぎっ!?
『イケメンなお顔があんな近くにあるのは心臓に悪い』――と、私は思い慌ててヒューズさんから離れた。
そして、半端ない心拍数を落ち着かせようと二人に


「お、お二人は毎日こうやってるんですか?」


聞いてみたは良いが、やらかした……
ココで噛むか、〇〇よ?
てか、明らか挙動不審じゃないかっ!!
脳内で更に慌てている私、しかし二人は然程気にしてない様子で


「ああ、そやで。眉がボサボサやったら、可愛い子ちゃんと会った時カッコ悪いやろ?」

「まぁ、そうゆう事だ。さて、眉も整ったし髪をセットしねぇとなっ」

「は、はぁ……」


どうやら私の脳内での焦りは無駄だったようだ。
良かった、良かった。
つか、ヒューズさんの髪ってクセで毛先がカールしてるんじゃなくて、ちゃんとセットしてたんだ。
(〇〇は『ヒューズの髪はクセ毛ではない』と新たに知った〜。チャラララ〜)


いやでも、毎朝欠かさず眉を整えてる(あと髪のセットも)なんて流石はナンパ師と言われるだけの二人。
女の子を口説く為に毎日欠かさずちゃんと手入れをしてるんだ――私も見習わなくちゃね。
あっ、口説くところは別に見習わなくてもいいけどっ。


努力あってこその男前



(あれ、ヒューズさん?よく見たら眉毛が……)
(あっ?……しまった!?抜きすぎたっ!)
(ギャハハハ、ヒューズちゃんの脱線しとるしっ)
(あのー、眉ペンあるんで貸しましょうか?黒ですが……)



───────
どもー。
消えては突然現れ、また消える葡伽でゴザイマス(苦笑)


久々なんですが、書く事がそないにないのでトリップ話を上げました。
まだコレの他にもトリップシリーズ書いてあるんですが、SDや未送信BOXに保存して放置状態であります(笑)
まぁ、日記ネタ尽きた時にチマチマ上げていくつもりです。
(あっ、常にネタ尽きてるんだった)


さてさて、恒例のいらぬ解説といきましょうか!


えっー、ウチのナンパ師らは朝から洗面所を陣取ってます。
それもおなご並に長い時間……共同スペースの洗面所だったらかなりの迷惑行為。
そこへヒロインちゃん登場でなんと間の悪いタイミング(苦笑)
ヒロインちゃんこの後更に待ちぼうけを喰らわされたので、ヒューズ(又はアトラス)と洗面台の間に無理やり入って顔を洗った様です(笑)
このヒロインちゃん結構な実力行使派だったりします。
だが、この二人+ユウナス(化粧をするので)が加われば最強コンボ(笑)
他メインメンバー+他の宿泊客にも迷惑掛かっていたりしますが、本人らは真剣なんでそんなん知ったこっちゃじゃない……とか(苦笑)
セットが終わった頃には長蛇の列が出来ているのもシバシバ(笑)


二人は主に眉毛整えたりーの、髭剃りーの、髪の毛セットしたりーの、顔チェックしたりーの……って、ナルシストかっ!!
まぁ本人ら曰く、バッチリ決めておかないとナンパが成功しても落とした内に入らないそうです。
うーん、訳ワカメ(笑)
アレ、よくよく考えればこの設定アチキがしたのかっ!!www
まぁ、お洒落に敏感な二人ですので仕方がない……そうゆう事にしておいてやって下さいな。


でもって、上の三人で出発準備に時間掛かる順番は……
(上が早い)
アトラス

ユウナス

ヒューズ。

アトラスは眉毛と髭剃りにポニテして終了。
ユウナスは化粧して髪を整え終了。
んで、ヒューズが一番遅い理由は髪のセットに大分時間を掛けるから(苦笑)
彼の髪、毛先が天然パーマでカールしているように見えますが……実はセットしているからです。
ホンマはサラサラストレート(略してサラスト)の持ち主。



絵に描いたらこんな感じ。(気が向いたら着色する予定)
これがホンマのヒューズ氏です(笑)
本人は天然パーマであるライナを羨ましがっとりますが、彼女に天然パーマの言葉は禁句ですので心の中で「いいなぁ〜」と思っていたり。
因みに前日の夜にカーラーで髪を巻きセットしているんですが、ハネ具合やカール具合を調整するのでセット完了が遅いんです(苦笑)
なので、夜に彼の部屋へ行けばオバチャン並みにカーラーを着けたヒューズ氏が出迎えてくれます(笑)
あと、ヒューズは雨の日は極力外に出るのを避けます。
だって折角セットしたカールが崩れてしまいますからねぇ〜(苦笑)
まぁ、彼もライナ同様に雨は天敵っ(笑)


さて、長い解説となりましたがコレにて終了。
これ以上書いていたらまだまだ要らぬ解説を書き足しそうなんでキリがありません(苦笑)
お付き合い頂きありがとうございました♪

トリップ話【クジャ編】

(この空だけは何一つ変わらないなぁ〜)


空を見上げながら私は1人で大きな木の幹に寄り掛かっている。
この大空は私の世界とは何一つ変わらないんだ――そう考えていたら


「先程から空ばかり眺めておられますが、どうかしたのですか?」

「クジャさん、いつの間に……」


何時の間にか私の隣には爽やかな笑顔がお似合いのクジャさんがいた。
相変わらず笑顔が素敵だなこの人。
てか、ぼーっとしていたので気がつかなったや。


あれ?
ちょいと待て。
確かさっきまでライナさんとお喋りをしていた筈なのに、いきなり私の隣に現れるなんて……クジャさんってどっかの人(私を連れてきたあの女)みたいな神出鬼没者?


まぁ、上の事は置いといて。
私はクジャさんに「クジャさんこそ、どうしたんですか?」と聞いてみた。
どうやら私が空ばかり眺めているのをクジャさんは不思議と思い、私の所へ来たらしい。


クジャさんは「私で良ければお話を聞きますよ?」と笑顔で仰られた。
私の事を心配して下さったクジャさんに、私はおもいきってさっきから考えている事を彼に話すことにした。
まぁ、悩みってワケじゃないんだど――


「私の世界とは違うのに、この空だけは私の世界と変わらず同じなんだなぁ〜っと、そう考えていたんです」


ちっぽけな考えでスミマセン――そう言おうとしたらクジャさんの表情から笑顔が消えていて、上の言葉を何も言わず飲み込んでしまった。
そして――


「やはり元の世界が恋しいのですか?」


今のクジャさんは神妙な表情で何処か心配そうな顔となっていた。


ああ、もしかして私が元の世界へ帰りたい――そう思われたんだろうな。


「うーん、違うって言ったら嘘になるんですけど……」


確かにクジャさんの言う通り。
いくらこの世界に慣れてきたとは言っても、やはり元の世界は恋しい。


でも――


「……でも、何だかんだ言ってこの世界も良いなと私は思ってます」


私の言葉にクジャさんは鳩が豆鉄砲を喰らった様な顔してとても驚いてた。
つか、クジャさんの驚いた顔をこんな間近で見られるなんて……今日はアタシついてる?

クジャさんって、いつもニコニコ笑ってるか、それか困ったような苦笑いをしている――そんな人なのに。


「それに、クジャさんや他の皆さんとこうして出逢えて今はとっても楽しいです」


そう言ったらクジャさんは「そう言ってもらえて幸いです、私も○○さんと出逢えて嬉しいですよ」っと、優しい笑みを浮かべながら私の頭を撫で「元の世界へ戻る方法をなるべく早く見つけますね」と励ましの言葉をくれた。


ありがとう、クジャさん。
でも、私死んでるから戻っても意味ないんだけどね。
それでも、その気持ちだけで私は充分嬉しかった。
やっぱりクジャさんは本当に仲間思いがあって優しい人なんだっと、今日改めてわかったや。





はっ、しまった!
あのレアな驚き顔、写メれば良かった。



拝啓、私は今日も元気にしております。


(クジャさんっ!)
(な、何ですか?)
(もう一度、さっきみたいな鳩が豆鉄砲を喰らった感じの驚いた顔してもらえません?)
(え、ええっと……)
──────────
トリップ話【クジャ編】でした。
そして久々の日記(苦笑)



またもや要らぬ解説ですが、クジャはヒロインちゃんの事を何かと気にしております。
あっ、恋愛感情とかではなくてですよ(笑)
それに、彼にはライナと言うパートナーがいますからね。
これだけは譲れません。
まぁ言うたら、妹を思う兄みたいなそないな感じです。
なのでヒロインちゃんが元気無かったりしたら励ましてやったり、ヒロインちゃんが悩んでいたら親身になって話を聞いたりとかしとります。
まぁ、メインメンバー達にも上と同じような事しとりありますが、クジャはヒロインちゃんが妹のように可愛くて仕方がないんです。ヒロインちゃんも後々にクジャを本当の兄のように慕っていきます。
そして、そんなヒロインちゃんに対してライナがジェラシーを感じていたりもします。(笑)



あっ、因みにこのトリップ話には恋愛要素を入れる気はさらさらありません。
ほのぼの系で書いていきます。
つかぶっちゃけた話なのですが、実はこの話とある版権の夢小説で考えてたネタをちょいとリメイクした話でして……はい、ようは使い回しです(苦笑)



とゆうより、最近無性に版権の夢小説が書きたくなってきましたわ。
トリップ系で恋愛要素は無く、ほのぼのした感じの内容で。(ようは友情系のお話)
書くとしたら無双だな。
でも、最近無双してないからキャラの口調や性格が掴めないやっ(笑)



やっぱオリジナルにしとこう。



ほんでもって、どーでもいい話ッスが……今日見た夢にヤンデレなアトラス(オリキャラ)とツンデレなヒューズ(オリキャラ)が出てきた。
そして「どっちが好きなんだ!!」と、言い詰め寄られたのにはビビった(汗)
キモイよ二人とも!!
特にアトラスのヤンデレっぷりがキモかった。
何時もの陽気キャラだったら間違いなくアトラスを選んだのだが……つか、何故あの二人だったんだろう?(苦笑)
夢にまでオリキャラが出てくるなんて親バカも大概ですね。



でも、ヤンデレなアトラス……何かネタになりそう(笑)
夢小説かCP小説で書いてみようかな。

トリップ話【ホトギ編】

「アナタがツクヨミのネェさんに連れてこられた方ですか……まっ、今日1日よろしくッス」

「はっ、はい!!コチラこそよろしくお願いします。あとお世話になります」

ガチガチに固くなっている私を見てホトギさんは「そんなに緊張されなくてもいいッスよ」と可笑しそうに笑いながら「まっ、楽にして下さい」と高そうな椅子に座らされた。


いや、大国のお城に仕えるお偉いさんである方に私みたいなのがお世話となるのにそんな楽に出来るワケがない。
てか、ホトギさんって私と歳は対して変わらなさそうなのに部隊を率いる隊長を務めているだなんて……うん、この世界の女の人って皆して強いんだと改めて思わされた。


そもそも何でこんな事になったのか?
それは、ライナさん達が今日行く場所は何でも危険な場所らしくて、能力を何一つ持ってない私では危ないとの事(お荷物にもなるから)でライナさんのお知り合いであるホトギさんのところへ預けられたのだ。


「まっでも、アナタもとんだ災難でしたねぇ〜」

「何がですか?」

「いや、ツクヨミのネェさんに連れてこられた事ですよ」

ああ、それか。
うん、ホトギさんの仰る通りだ。
あのツクヨミって人のせいで私はとんだ迷惑掛かってるんだ。
まぁ、元の世界じゃ私死んでますけど……でも、迷惑ちゃあ迷惑だっ!!
今度あの女に会ったら文句言ってぶん殴ってやるっ!!


「威勢がいいのは認めますが、ツクヨミのネェさんをぶん殴るのだけは止めておいた方が身の為ですよ」


ホトギさんはのほほんとした表情でお茶を一口飲んでから「ツクヨミのネェさんは七邪将【月の大魔女】と我々ヒューマンから恐れられている方ッスからね、秒殺されちゃいますよ」っと、忠告してきた。
あっ、そんなに強い人なんだ。
ツクヨミって。
つか、それより!!


「どうして私が殴ろうとした事が分かったんですかっ!?」


まさか、ホトギさんってエスパーなのかっ!?
他人の心が読めるのかっ!?
あっ、だから隊長さんになれたのかぁ……納得、納得。


「あっーいや、アタシがエスパーとかそうゆう類いではなく、さっきから声にちょくちょくと出してますよ」


それに、エスパーだったとしてもこの部隊の隊長にはなれません……っと、ホトギさんは苦笑いで言った。
あっ、マジですか。
つか、声に出していたとは……今度から気をつけないとな。


「しかし、ツクヨミのネェさんが何一つ能力を持っていないアナタをこの世界に連れて来るとは……何か企んでいるんッスかねぇ?」

「いや、私に聞かれましても困ります」


私が聞きたいくらいだよ。
なんであのツクヨミって人は私みたいなパンピーをこんなとんでもない世界へと連れてきたのだろうか?


「ツクヨミのネェさんは自分に利益のない行動を嫌うお方なので、何かしら理由があるんッスよ」

「私また声に出してました?」


そう聞いた私にホトギさんは「ええ、バッチリと」っと、申し訳なさそうに仰られた。
ああ、またやってしまった。


「そう言えば、ホトギさんはツクヨミとは知り合いなんですか?」


それにさっきからツクヨミの事を【ツクヨミのネェさん】と呼んでるし……もしや、友達かっ!?
あっ、でも友達だったらライナさんが私をホトギさんに預けるワケないか。


「ええ、少しばかり。まぁ、昔にツクヨミのネェさんとは色々とありましてね……」

「色々ですか」


色々って何があったんだろう?
まぁ、ホトギさんの今の顔色からして伺えるのはツクヨミって人にそうとう酷い目にあったんだろうな。


「じゃあ、ツクヨミって人はどうゆう人なんですか?」


私はホトギさんにツクヨミの事を聞いてみた。
前にライナさんにどうゆう人かと聞いた時は敵としか言われなかったんで、ホトギさんなら彼女の事何か知っているかもしれない。
そんな期待を持って聞いたんだけど……


「そうッスねぇ〜、アタシが言える事は神出鬼没で掴み処が無く、何を考えていらっしゃるのかわからない謎な方ですかね」

「そうですか」


結局ホトギさんも詳しい事は分からないみたいだった。
でも、ツクヨミって人は神出鬼没で謎が多い……其だけはわかった。


取り敢えず、ツクヨミと会った時はぶん殴るのは止めて文句だけ言ってやろう。



動機不十分


(それにしても○○さんって美人系ッスよね。この先、どう成長なさるか楽しみですわ)
(えっ!?何か私、狙われてる!?助けてライナさーん!!)


──────────
久々のトリップ話です。
今回はホトギと絡ましてみました。まぁ、ぶっちゃけ最後のオマケ部分をやりたかっただけなんッスけどね。
でも、出来がグダグダです。



あっ、ホトギに狙われたヒロインちゃんですがこの後アクロムに助けてもらっていたり(笑)
そして、未だトリップヒロインちゃんの名前が決まってなかったりします(苦笑)

トリップ少女とライナの話

「雨の日って、どうも憂鬱になるんで私嫌なんですよね」


こじんまりとした部屋の窓から、一人雨を眺めているライナさんに私はこう話し掛けた。


そもそも旅の途中、不運にも雨が降ってきて先に進めなくなった私達は、やむ終えず立ち寄った小さな村の宿屋に泊まる事となったのだ。
そして、雨脚は酷くなる一方で私の心も酷く憂鬱となっていく。


そんな私と部屋には外を眺めているライナさんと、ふかふかベッドで爆睡をしている人が約一名。
気持ち良さそうに眠っているヒューズさんには鼻ちょうちんのおまけ付きときた。
あとの他四人は各人やりたい事があるとか何かで外出している。


居残り組みの私は繋がりもしない携帯を弄っていたんだけど……何だかそれも厭きたんで、同じ居残り組のライナさんに『親睦を深める為のお喋り会をしてみようかな〜』っと思い話し掛けてみた。


「確かに、重々しい空気になるし、天然パーマの私にとって雨は天敵だけどね」


ライナさん天パだったんだ。
てっきり、毛先だけパーマをあててるのかと思ったや。


「でも、私は雨が好きだよ」

「ええっ〜、じめじめしてコッチが憂鬱な気分になる雨がですか?」


天パを気にしているのに雨が好きだなんて、ちょっと変わった人だな――そう思ってたら、不意にライナさんは私の方へ体を向けて


「うん。降り頻る雨はね、多くの生き物達に恵みを与え、そして汚れも綺麗に洗い落としてくれる」
(――そう、幾度となく魔物と戦う私にこびりついた血生臭い匂いも一緒に洗い落としてくれる)

「それに、雨って神様の涙でもあるんだよ」

「神様の涙?」

「泣けない人達の分を、空にいる神様が代わりに泣いてくれているの」


だから、私は雨が好きなんだ――そう言い、曇天の空を眺めるライナさんはとても儚げで、まるで女神のように綺麗だった。


ああ、嫌いだった筈の雨の日もライナさんを見ていたら何だか好きになれそうだ。



憂鬱な雨と恵みの雨



(まぁ、雨が上がった後の空気はひんやりと冷たくて好きですけどね)
(あっ、その気持ちわかるっ。涼しくて気持ちがいいよね)



──────────
トリップヒロインとライナの絡み話。
物語の主人公同士(トリップ夢の主人公と【Land Queen】の主人公)で絡みさせてみました。
それとヒロインちゃんはライナのことを怖がっとりますのであまり自分から話をしようとはしません。ライナから話掛けられたら喋りはしますが、でも内心ではおどおどしとります(苦笑)
因みに、ヒロインちゃんがライナを恐れている理由は『ライナさんを怒らしたら魔法をぶっ放たれる』と思い怖がってます(苦笑/前回のトリップ話を参照)
まぁ、ライナは特定の人間(ヒューズとホトギ)にしかやりませんがね。



つか、この絡み話には裏設定がありまして…実はヒロインちゃん、ライナに対する恐怖心を克服したいが為に『ライナさんとの親睦を深める為のお喋り会』だと自分に暗示させて自ら喋りいったのが真相だったり…(苦笑)
そして話をしてみた結果、ヒロインちゃんの中でのライナは【ちょっと変わった人】と【実は天然パーマ】が付け足しされたとか。



あと雨の日ってどうしても憂鬱になりますよね。



そして、今日(って言っても昨日になりますが…)のバイトはえらく忙しかったです。近隣で花火大会があるとか何やらで親子連れのお客さんがぎょうさん来てはりましたよ。



さて、今日も朝からバイトなんで頑張るぞ〜(・ω・)
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