話題:小説の更新
指は遠慮なしに分け入り、硬く細い棒状の物を突き立てた。
何、かは分からない。人の肉ではないことと、裂ける程でないことは救いだが。
樹脂製か何かなのか。手の動きしか見えない。それを無遠慮に差し込んでくる。
どうにでもなればいいのだ。
この時、微かな諦めが脳裏をかすめた。
天賦の才を与えられているとよく評される彼だけれども、実は、誰にも負けない程の努力の人だった。素養があるから努力が身に付くと言われれば、そうなのかもしれないのだが。
しかし、彼が常にしてきた忍耐も努力も、まだ花咲き実るには至っていない。残念ながら。けれども、単に「まだ」その時が来ないだけで、やれるし、やらねばならないと思い続けてきた。そうすれば、いつか時は、必ず到来する。そう信じていた。
だが、実際はどうだろう。より若い者など確実に数多く
沢山の拍手について、訳を話して下さりありがとうございました。
サイトの紹介もありがとうございます。
しかし、良く考えれば私は発達障害と決まった訳ではなく、ツイッターで言われた通り「健常者の見方」をしているのかもしれないと思わないでもないので、最近、自閉症関係について喋ることは自粛し、距離を置いています。
だから、即座に訪問するとかそういったことは恐らくしません。
申し訳ないですが……。
またそういったサイトに頼りたいという気持ちになった時には、訪問するかもしれません。
お気持ちは本当にありがたかったです。
話題:小説の更新
無心に。
自分の体ではないと、思い込ませるように、単調に、彼は手を動かした。
「見事なものだ……」
何を見て言っているかはすぐに分かる。
やめて欲しいと願った。
苛立ちと羞恥。
それが頭の中を埋め、渦巻く。
「へぇ……上品な顔をして、意外と…手慣れているんだね……」
小声で吐かれる侮蔑が、心に刺さる。
彼とて手慰みはしないでもない。十を越えた頃に憶えた。本を読んだり、酒を飲んだりするのと同じ、一人でいる時の密やかな愉しみでしかない。
戦闘続きですさむ心、ぴりぴりと張り詰める神経。それを解消し、手っ取り早く気を抜く為の一つの手段だ。
売春と違って、誰にも迷惑はかけない。情のもつれも存在しない。自身だけの、完結した行為。
ごく当たり前のことなのだ。―それが他人の目に晒されていなければ。
「よくやる、よねぇ……」
聞こえていない振りをする。させているのは貴様らだろう、そう言いたいところだが。
早く果てろ。それだけを考える。
しかし、集中ができない。
硬い床に、監視の目。
あまりにもイレギュラーだ。
徐々に血が集まる感覚はあれど、すぐに散っていってしまう。
―くっ……。
巡らせる様々な想像のうちに、部下の笑顔が浮かんだ。
―!
人懐こく、自分を慕ってくる。歳は五つ違う程度で、真面目で優秀なのに、自分を限り無い尊敬の目で見ている、無邪気な青年。
彼なりに嬉しく、可愛がりたいと思いながらもなかなかできないが、自分の傍にいる限り、便宜は図ってきたつもりだ。
何故、その部下の顔が浮かぶのだ。しかも、こんな時に。
「君…、堅物然として、こんなシチュエーションに興奮するんだな。見られるのがお好きかな」
そんな訳があるものか。彼は唇を噛む。
薄笑いを浮かべて、栗毛が足元に屈み込む。
「一人では達せないんだろう。私がお手伝いさせていただこうか」
腿の下に相手の膝を押し入れられる格好で、腰が浮く。その下に手のひらが差し入れられる。
哀れで間の抜けた格好だ。
何をされるのか。彼は恐れおののいた。
尻を軽くまさぐられ、指が固く閉じた場所に触れた。
「…くくっ」
楽しそうな、隠微な笑いが漏れた。
薬のんで布団にいます。
自分は全てに対して真面目というか、うまく息抜きができない性格なんだと、つくづく思いました。
何やっても真面目にやってしまって疲れる、と。
だからおふざけ、適当でやってるようで上手い人(要領の良い人?)は憎かった。
私の病気の正体が分かってきました。
ホルモンの分泌異常ではないかと。
今まで挙げてきた(苦しんできた)全ての症状がそれで説明できるなと……。
うん、だから何って話ですが。
一見健康でも弱い体というのは存在するわけで、それはなかなか分からない。
疲れちゃう。