最近季節の変わり目で、体の自由が効かない。
たくさんのこと、たくさんの人、全て恋しいくせに体が動かない。
あの時の異常なモチベーションはどこへやら。
欲しくても、届かないものばっかり。
しゃーないやね。
そういう人間。
既に、何も残っていないのかもしれない。
熱量は次第に失せていく。
憧れた景色はただ褪せて、鮮明になるのは白黒の疎外感。
期待も希望もなく、失望したのはいつの日か。
川の流れが時の流れなら、絶えた魚は川底と大空を見続ける。
やがて。
やがていつか、大海に注ぎ、荒波に飲まれて躯はばらばらになり、腐敗した体が海鳥達に駆逐されるまで。
いつかこの手が、本当に全てから離れた時。
この旅も終わるだろう。
もう彼はいなくなった。
どうやら。
他人でもないか。
それ、に対して執着しなくなった時点でもう僕は彼ではない。
理想像は現実のものとなった。
しかし、それはひどく味気ない。
苦しくなく、痛くない。
かと言って、彼が帰って来てしまうと今にしがみついていられなくなる。
愛情を持って自分に接した時に、また僕も過去の彼達と同じ様になるんだろう。
おやすみなさい。