発売日付近に購入したのですが、定期試験と被って今頃です。
さて。
デリックがしてきた外道な事が明かされます。
よくある金持ちの憂さ晴らしなんですけどね、輝かしい功績には裏がある。
そして悲劇が起こった。
伝統を守るために殺人をする他なく、正当化しなければ耐えられなかった。
助けを求める『詩』の謎解き感が良かったです。
動く死体の件については、また一層深い話になります。
主軸は「動く死体」ですから。
死の先に面白味を求める者、死は絶望的故に美しいのだと否定する者。
私は断然後者ですね。
動く死体を女王はどうしようとし、どう動くのかが気になるところですね。
裏表紙に「契約上最優先されるべきは、貴方の命です」とありますように。
シエルの命令よりもシエルの命を救う事を優先して、校長には逃げられてしまいます。
久し振りに覗く強烈な悪魔っぽさが印象的です。
エドワードも良い味出していました、新しいP4に選ばれても苦い顔しか出来ない。
ただ、殺人=正義という図は間違いでもないと私は思います。
殺人=悪徳であることを理解し、選ぶなら。
それは利己的と言われても、外道、酷薄だと罵られても。
本人にとっての「正しい選択」であったに違いはないのです。
…と。
正義とは、正しい道とは何ぞやと考え込みました。
寄宿学校編も終わり。
戻って来る穏やかな日常、ソーマとアグニの来訪、屋敷の皆でお出掛けです。
スネークが可愛い!
バルドを気遣う様なシエルに感慨深くなりました。
で、葬儀屋の遺髪入れの詳細です。
思わぬ所にファントムハイヴ。
これで恋愛絡みだと笑えない……
こほん。悪魔っぽさを出したと思えば敏腕執事全開なエピソードも入ります。
ほっこりした所で新しく、魔女の呪い編が幕開けです。
ドイツのヴェアヴォルフの森で起こる変死事件の調査を女王から依頼されます。
ついでに葬儀屋の事について知るた為に、父親の友人に会いに行く事を決めて。
人狼の森へ、お屋敷メンバーで出発です。
集落を見つけ、領主に会えば幼女で……
次巻は初夏です!