発売日付近に購入したのですが、試験や発表資料作成に追われ遅くなりました。
さて。
予告にありました目つきの悪い男、葵。
少し遠くへ買い物へ出た帰りに会い、探し人が居るかも知れないから学校まで連れて行ってほしいと頼まれます。
お節介なところが夏目らしいというか…ともかく、恋愛話です。
世間は狭いということで、葵の探し人が西村が通っている塾に居るらしく。
同姓同名の別人か、夏目は先に確認に行きます。
葵の名前を出したらドンピシャで、彼女はすごく負けん気が強いと性格だったというか。
『蛍火の杜へ』に近いものを感じ、しかも成就するので感慨深い作品でした。
次は犬の会のターン。
趣向の変わった宴会に行くとニャンコ先生がお出掛けし、夏目はそれを追いかけて廃屋に着きます。
妖の屋敷、聞こえる悲鳴。
誰か迷い込んだのかと入り、傷だらけの人を見かけて声をかけます。
それで谷の覇権を賭けた3日間のかくれんぼへ参加したと見なされ、眠れば屋敷に戻されて寝るに寝れない状態になり。
犬の会の皆が用心棒として協力してくれることになり、主催者を探して下ろしてもらう作戦です。
話のわかる妖だという情報と、似顔絵を描いてくれたチョビが一番協力してくれた感じですね、探し出したのは夏目ですし。
傷だらけの人が主催者であって、人とは遊べないかと言う所が切なかったです。
特別編は名取視点の過去話になります、的場との出会いも含まれますね。
見える者が居なくなり、祓い屋を廃業した名取家に、一人の祓い屋がやって来ます。
その人の式から会合の場所を聞き、出向くという訳です。
その道中、妖に絡まれているところを的場に助けられます。
会合でタクマさんに出会うんですね。
祓い屋を襲っているという妖怪の話になり、タクマさんが襲われたらしく的場と話を聞きに行きます。
帰り、教えを乞うならタクマさんはやめておけと言う的場に名取が怒ります。
意識の持ち方こそ見習うべきだという名取と、強くないと意味がないという的場。
正しさとは何なのか。
それを求めて歪んでしまった的場と、正しいはずなのに上手く生きられない名取と。
憧れとか思いとか願いとか、考え方の相違とか。
似ているのに、自分とは違う考えの元行動するから気に入らなくて、けれど認めていて。
だからこそ同じものを見られないし、見たくない。
そんな気持ちを感じました。
次巻は秋頃発売らしいです。
牛っぽいフォルムでモフモフ…
審判してよということは、また巻き込まれるパターンですかね。
楽しみに待つとします!