話題:過去
今でこそ、嫌な時は嫌!と言えるようになった私ですが、昔は思考停止してしまい、しょっちゅう男性の言いなり、男性のいい玩具になっていました。
それは、ある出来事、ある諦めが原因でした。
あれは幼稚園児の頃。
私の家の裏には、小5の男の子が住んでいました。
しょっちゅう遊んでもらっていたのですが、ある日『お医者さんごっこしよっ』と言われたのです。
お医者さんは、その男の子。
私は患者の役でした。
彼は言いました。『服脱いで』
何も知らなかった私は、そういうものなのかな?と思い服を脱ぎました。
『下着も脱いで』男の子は続けざまに言いました。
疑問に思い渋っていると、『もう遊んであげないよ』と言われました。
私は、それが嫌だったので渋々言うことを聞きました。
私の体をペタペタ触る彼。
私は何ともいえない気分になりました。そしてそれは一回では終わらなかったのです。
私は言われる度に何度も渋りました。だけど『もう遊んであげないよ』と言われると従うしかなかったのです。
ペタペタ触られながら、嫌な気分になりながら、私は悟りました。男の子は、こういうことをしないと仲良く遊んではくれないのだと。
そんな矢先、れいの事件が起きました。
私の思い込みは、これが決定打となり、根深くねつきました。
私は汚されてしまったという思いと、男の子は、そういうものという思いが相俟って、私は自分を粗末に扱ってきました。
その誤解は結婚しても続きました。
その男の子にとっては、ほんの悪戯だったのかもしれません。
叔父にとっては、ほんの悪戯だったのかもしれません。
しかしそれは私の人生を激しく変えてしまったのです。
嫌なのに嫌!が言えない女が出来上がりました。
父の厳しい躾も相俟って、私は男の人が怖くて、男の人の機嫌を損ねないようにするようになりました。そのため、したくなくても、したくないが言えない女。結果、男の人にとって、都合のいい女が出来上がりました。
今でも、男の人に何を話せばいいのか分かりません。長年の習慣で、つい下ネタにはしりがちで、誤解も受けます。
男の人との距離感も分かりません。
唯一、普通に会話できるのは息子と今の主人と本物のお医者さんだけです。
もし、あんなことがなければ、私は普通の女子でいられたのかもしれませんね。
もう手遅れですけどね………