子供への性虐待の定義

話題:虐待

1:身体への性的暴力・性的虐待
●身体へ性器を挿入する・挿入させる
性交・口唇性交・肛門性交
●性器や肛門への接触
性器や肛門を触る・撫でる・指や異物を入れる・舐める等
●性的なキス・愛撫
唇や肌への軽いキス・舌を絡めさせるようなキス。抱擁・胸や尻を触る・身体を性的に撫でたり、さすったりすること。
●性的な行為をさせる・見せる・見る
手淫・自慰を相互にするなど
因みに『和姦』『合意による性行為』は子供が対象の場合、認められません。
強迫や暴力を用いなくても、子供自身が積極的だったとしても『児童を性的行為に勧誘、教唆した』ということになります。
肩や腕など性的な場所でなくても本人が嫌がるのに不必要に身体に触れることもまた虐待の範疇に入る。

2:言葉や態度による性的暴力・性的虐待
●窃視症(覗き)
子供が裸でいるところを覗く行為。
子供の着替えや入浴・トイレにいるところを覗き見る
●露出症
身体の性的な部位・裸を見せる行為
性器を見せる。お風呂上がりに裸で歩き回るなど。
●言葉による虐待・嫌がらせ
性的なことを聞きだそうとする。話す行為。
猥褻な冗談を言う
子供がボーイフレンドやガールフレンドと性的な付き合いをしているか露骨に問い詰める
●子供の身体の発達について
『胸が大きくなった』『性器に毛が生えてきた』などと本人が嫌がる・恥ずかしがることを表現することなど。

●児童ポルノ
既に規制されていますが、直接子供に手を出さなくても、撮影・製造・運搬・輸入・輸出・提供・陳列すると性暴行になります。

●お医者さんごっこ
子供に年齢差・身体的能力差がある場合・行為が不自然なほどエスカレートした場合・複数のイジメとして行われた場合は、虐待として認識される可能性が大幅に上がります。

●コミュニケーションとの判断基準
子供が精神的苦痛・恥辱感・違和感を感じる行為
その子供が生活する社会において不自然だと感じられる行為であるかどうかが重要


◎成人の場合
いくら恋人でも夫婦でも、望まない性行為を暴力や強迫で強制することは全て性暴力であり性犯罪です。
また、避妊に非協力的な性行為を力づくで求めることも性犯罪。
デートしたから、家に来たからといって勝手に性行為に同意したと思い込み強制することも性犯罪です(デートレイプ

C-PTSD(複雑性PTSD)2


話題:精神科
2:意識変化であって以下を含むもの
外傷的事件の健忘、或いは過剰記憶
一過性の解離エピソード
離人症・非現実感
再体験であっても侵入性外傷後ストレス障害の症状、或いは反芻的没頭(再演など)のいずれかの形態をとるもの

3:自己感覚変化であって以下を含むもの
孤立無援感、或いはイニシアティブ(主動性)の麻痺
恥辱・罪業・自己非難
汚辱感、或いはスティグマ感
他者とは完全に違った人間であるという感覚(特殊感・全くの弧在感。判ってくれる人はいないという思い込み。自分は人間ではなくなったという自己規定が含まれる)

4:加害者への感覚の変化であって以下のものを含むもの
加害者との関係の没頭(復讐への没頭含む)
加害者への全能性の非現実的付与(但し、被害者の力関係のアセスメントの現実性は臨床家よりも高いことがありうるのに注意)
理想化・逆説的感謝
特別、或いは超自然的関係の感覚
信条体系の受容、或いは加害者を合理化すること

5:他者との関係の変化で以下を含むもの
孤立と引きこもり
親密な対人関係を打ち切ること
反復的な救済者探索(孤立・引きこもりと交代して現れることがあってもよい)
持続的不信
反復的な自己防衛の失敗

6:意味体系の変化
維持していた信仰の喪失
希望損失と絶望の感覚

◎児童への長期的な性虐待
子供の場合、被害が人格形成にダイレクトに影響するので、上記のようなPTSD症状が精神的に根付いてしまう。
回復への道のりは子供の頃に被害を受けた人ほど辛く苦しいと思われる。

C-PTSD(複雑性PTSD)1

話題:精神科
★PTSD(心的外傷後ストレス障害)
本人、若しくは近親者の生命や身体保全に対する重大な脅威となる心的外傷的な出来事に巻き込まれたことにより生じる障害で、外傷体験が反復的かつ侵入的に想起され、あたかも過去の外傷的な出来事が目の前で起こっているかのような苦痛に満ちた情動を伴う錯覚(解離性フラッシュバック)・孤立感・睡眠障害・外傷体験に類似した状況に暴露された時に生じる著しく過度の驚愕反応などの症状のこと

★C-PTSD
PTSDの中でも長い期間支配されたり窃取されたりし続けた人は『C-PTSD』という特殊な症状が出ることがあります。
通常のPTSDの定義に収まりきれない症状があることは確かです。
数ヶ月から数年・数十年に及ぶ長い期間に渡って服従を強いられる生活。例えば、戦争捕虜・強制収容所・家庭内虐待・家庭内暴力…などが考えられるでしょう。
このような場合、苦しみや痛みは一過性のものではなく、日常生活で繰り返し繰り返し起こります。

《主要症状》
PTSDの主要症状を抱合し、各種の人格障害や不安障害・鬱状態や躁鬱病・自己愛の欠落や解離性の障害を網羅します。

1:感情制御変化で以下を含むもの
持続的不機嫌
自殺念慮への慢性的没頭
自傷
爆発的、或いは極度に抑止された憤怒(両者は交代して現れることがあってもよい)
強迫的、或いは極度に抑止された性衝動(両者は交代して現れることがあってもよい)

人格障害の種類(超簡略版)

話題:精神科
★Aグループ
遺伝的に統合失調症気質を持っていることが多く、自閉的で妄想を持ちやすく奇妙で風変わりな傾向があり、対人関係がうまくいかないことがあります。
ストレスが重大に関係することは少ないが対人関係のストレスに影響を受けます。

☆妄想性人格障害
他人に対して強い不信感と猜疑心をもつ

☆統合失調症質人格障害
人との付き合いや親密な対人関係がなく、また欲しいとも思わない

☆統合失調症型人格障害
極端に迷信深く、異常・突飛で奇妙な考え方をする

★Bグループ
感情的な混乱の激しい人格障害。演劇的で情緒的で移り気に見えることが多い。
ストレスにかなり弱い傾向。

☆反社会性人格障害
18歳以上で傷害・詐欺などの違法行為や無責任かつ非良心的な考え方や行動がある。犯罪を繰り返す傾向がある

☆境界性人格障害
神経症と統合失調症の境界。感情が不安定で対人評価が両極端。衝動性が強く、自傷行為などが多い

☆演技性人格障害
自分が注目の的にならないと楽しくない。芝居がかった言動が多く、暗示にかかりやすい

☆自己愛性人格障害
自分は美しい・立派だ・特別だと思い込んでいる

★Cグループ
不安や恐怖感が非常に強い人格障害です。周りに対する評価や視線などがストレスになる傾向がある。

☆回避性人格障害
人と付き合うのを避けたがる

☆依存性人格障害
人から世話になりたい・頼りたいと強く望む

☆強迫性人格障害
細目にこだわり、融通がきかず、極端な完全主義で金銭的にケチ
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人格障害


話題:精神科
★人格とは?
普段使う性格と同じような意味。
人格には『気質』と『性格』が含まれています。
『気質』は遺伝的な要素が強く『性格』は周りの環境や社会文化などに強い影響を受けるものです。

★人格障害とは?
その人の持っている人格が常道からはずれてしまっていて、社会生活に障害をきたすものを言います。
青年期や成人期早期に始まることが多く長期に渡ってその人格が安定していて苦痛を伴います。
この中でその障害が他の精神障害に原因がないものを一般的に人格障害といいます。
DSM(アメリカの精神医学の基準)では、個人の最近(1年間)又は、もっと長期に渡って持続する機能状態に特徴的な行動傾向や人格傾向のことである。これらの組み合わせのタイプは重大な社会的・職業的・主観的な苦痛をもたらすものとなっています。
機能障害とは『認知・感情・対人関係・衝動のコントロールの領域の2つ以上の領域に及ぶこと』などとなっています。
一般的な人格とは連続性(かけ離れたものではない)があります。
このことが、他の精神障害と異なる点です。

★人格障害の考え方・捉え方
正常と精神病の間。
病気とは無縁でむしろ正常からの偏位・逸脱
平均からの変異や逸脱(シュナイダー説)
その人格の異常性のため本人が悩むか社会を悩ませるか

病気ではないので、治す(平均に近づける)には本人の根気と努力が必要。
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