「青い文学」昨日の感想の続きです。


「走れメロス」

…初っぱなから木内秀信さんで、え?誰?となりましたが。

高田…太宰さん自身が主人公のお話だったんですね。


堺さんはメロス。

いやはや…なかなか合ってましたよ、聞き慣れたのかな。←


吉野裕行さんのセリヌンティウスは素敵でした。

そして涙の絵がすごく美しい。←


原作の話自体は、ラストまで描かれていなかったですが。

そこがミソですね。

魔が差したのだという直接の謝罪が無いぶん、綺麗な最後でした。


高田の友達役、関智一さんは…ウケました。

演技が素晴らしく…ロミジュリ辺りが特に。笑


涙を流していたシーンが多かったですね。

私ももらい泣きしてしまいました。←


途中から、待つ人と待たせる人が逆になって。

そこがまた良いです。

「待つ方が辛いのか、待たせる方が辛いのか」

それが強調されて。


確かに「青い」

純粋と正義を貫く…なんて。


「裏切り者」と呼ばれた友達は。

心臓が悪くて家族に止められたのでしょうか。

そしてあえて高田だけを行かせたのは…

彼の才能を見込んでの事だったんでしょうか。

なんにせよ、良い最期でした。


作中で使われていた言葉のひとつひとつが、心に染み渡りました。

「自分の不幸を、なめるようになめるように…書く」

「上手いものを読みたいんじゃない、お前のだから読みだいんだ」

…的な。


〆もきっちり納得のいくもので。

感動しました。

後半は本当に始終泣いてました←


…2回見ましたが。

取り置きです。

決定です、永久保存行きです。笑