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あのひとの、「本当」

先日ふと、スガシカオさんについて、彼はなぜ、事務所から独立したのだろうと急に気になりました。

ずいぶん前になりますが、ニュースで見たときは、なんでまた、と思いました。そんなことして大丈夫なのか。初心忘れるべからず?ってこと?よく山にこもって作曲するらしいけど、それに似た、ひとりになりたい的なこと?

そういう感想だけにとどまっていたけれど、急に気になった理由というのが、先日雑誌で見たインタビューでした。

立ち読みだったので曖昧ですが、たしか、「こちらが命をかけて伝えようとしている、ということを本当の意味で伝えるには、ここまで自分でしてみせなければならないと思った」みたいな意味合いだったはずです。

それから、公式ホームページの本人の言葉と、事務所の代表の方の言葉を読むと、どうやら音楽業界の行く末への不安と衝動から、みたいな意味もあったようですね。

何に驚いたって、その代表の方の言葉です。
経営やスガさんが組織にとってどうか、ではなく、音楽業界にとって、彼にとって、彼が持つ可能性について、お話しているというところでした。

貴重な存在なのではないでしょうか。

そして、まだ社会の荒波にもまれていない私には計り知れないであろうスガさんの苦しみも、わからないなりに、ジンワリわかってきています。

スガさんのprogressをはじめて聴いたときに似た、あの感じ…

彼は自分を追い詰めて、考え詰めて、それで自分を形成している。
自分を維持している。

それは向上心の象徴。同じ場所にとどまらず、限界を決めず、今の状況を常に疑う。

私は最近まで、正確に言えば今もまだ少し、組織に入れないと生きていけないかのような脅迫にも似た感情を抱いている。自分が浅はかだなあと思うわけです。

正しい答えはないんですけどね。
でも、自分は考えすぎるわりに、考えが甘い、考える方向が、考える対象が。

アーティストと名乗れるのは、いつの日か。

スガさんのこともっと好きになりました。時間はかかるかもしれない。彼が出した答えが作り上げる音楽が、どうなっていくのか。

リスナーとして、楽しみ。

しかし、今考えると、私ってほんと、「人の気も知らないで」…

夢と、雨と

今日見た夢の話です。印象的だったので文章にして残しておくことにします。

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ひどい雨の日、中学生の私は、田舎の最後のバスを乗り過す。

 

そこに通りかかった、駅に近い裏手の道の小さな寿司屋のおじさんが、店で雨宿りをしていけとすすめてくれる。

 

住宅の一部が店舗になっている。おじさんは背が低く、ちいさい。50歳くらいかな。

店舗と合わせるとたてものはそこそこ大きい。けっこう年季が入っていて、古い。昔ながらの振り子時計の音がする。

 

温かいお茶を出すため中の部屋に通された。

フランス人形がたくさんあって、「いいだろ、大事にしてるんだ」と言った。

雨の日だったし、薄暗い中でのフランス人形は正直怖かった。そんなにきれいにとってあるという印象でもなかったし、おじさんがフランス人形を好きな意味もよくわからなかった。古い日本家屋にフランス人形という組合わせで、失礼ながら気味が悪い、という印象だった。

 

その後、数週間。具体的にはわからないけど夢の中では1ヶ月くらい経っている印象だった。

私はまた店の前を通りかかる。

 

今日は雨はひどくないが、小雨で湿度が高く、空気が重たい。

おじさんは誰も来ない店のなかで、なにか下ごしらえでもしているようだった。

 

じっと下をうつむいて、背中がまるまっている。気のせいか背が縮んでいる。劇的に背が縮むにはやや早い気もするが。表情は店の曇りガラスのせいでみえにくいが、下を向いたその目はなにかを思い詰めるような、でも何も考えていないような。

一瞬だったけれど、おじさんの目尻になにがにじんでいたように思えた。

 

それを見たとたんに曇りガラスに雨が叩き付けられて、視界が流れる雨でいっぱいになった。そのときはじめておじさんは家族を失くしているとわかった。亡くなっているのかいなくなっているのかはわからなかったが、多分もう戻らないのだろう。

 

あのフランス人形は、きっと家族のものなのだろう。家が大きいのは、おじさんがどんどん丸まってちいさくなっているからだろう。からっぽの家と一緒に、おじさんは歳をとっていく。

 

あのときどんなきもちで、人形を私に見せたのか。

 

胸が苦しくなって、目が覚める。そこで夢はおしまい。

 

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今文章にしてわかったのですが、夢の間中天気が悪かったのも伏線というかおじさんの心情だったのだなと。文才も無いのでどんでんがえしもおもしろみもないですが、私の見る夢にしては珍しく、突然意味の分からない展開になったり登場人物が増えたりするようなことがなくて、なんだか不思議でした。

 

なにか意味でもあるのでしょうかね。

でも本人ではないですが、出てきたおじさんはどこか亡くなった祖父に似ていました。

残されているのは祖母なので立場は当てはまりませんが、もしかして「向こう」での祖父の気持ちだったりして。とか。

でも私は祖父の人生観をよく知らないし、孤独でもなかったはずだしなあ。

 

「よく知らない」という事実に対する、罪悪感から来る、強引な想像なのかもしれませんね。

 

でも唯一よかったのは、おじさんが家族を大切におもっているというとこですね。

 

 

氷菓!

最近ハマッたアニメが!

京都アニメーションさんの「氷菓」!

何が良いって、内容と作画!!

いくつか前のブログで話していた、「才能」について触れている作品のひとつです。

原作は米澤穂信さんの小説です。「インシテミル」とかの!
本格サスペンスミステリから、青春ものまで、幅が広いですね!

この氷菓は、日常ミステリでありながら、青春のほろ苦さ、人間らしさを描く、素晴らしい作品!

もうすぐ最終回みたいですね。悲しいさみしい…

細かい表情や背景の書き込みなど、作り手のこだわりがすごくてですね。それが伏線になってたりして、何度も見直したくなります。そういうとこはジブリに次いで好きですね。

添付はそんな氷菓にはまった私の初書きのイラストです。へたくそめ!笑

ちなみに登場人物のなかでは左下の福部里志くんのファンです。

見かけも好きっていうのあるんですけど、悩んでることが私と似ていて、共感するんですよ。考えすぎちゃうタイプ。今一緒に苦しんでます!笑

映画、アニメーション、絵本、小説、漫画、絵画、彫刻、デザイン…

なにかを豊かに伝えられるというのは、素晴らしいですよね。

日本のアニメーションが世界に評価されているのは、日本人の繊細さ生真面目さのあらわれだと思います。職人技じゃないかな!
日本人で誇りに思う!!←何様!

見たことない人はぜひ!

「はっ」とする瞬間

最近、本当に「頭でっかち」な私。
中ニ病ってやつをこじらせてるんじゃないの?今更だけど、って思います(笑)

そんな私に訪れた、今日の衝撃の瞬間。

将来の事、卒業制作の事、近々ある試験のこと、 不安が頭の90%を占めている感じ。

ふいに、しばらく会っていなかった、他の専攻の友人に会いたいなあとぼんやり思っていました。
前に展示を一緒にやった友人も含め、自分と違う分野を勉強している人には、自分には無い視点や考え方があるものです。その「刺激」を、本能的に頭がほしがっていたというかんじでした。

そしたら今日偶然、久しぶり(多分まともに会話するのは半年かそれ以上ぶり)に絵画専攻の友人に会いました。
なにげない会話の中で近況報告をし合っていて、卒制の話に。

私「卒制が、進んでなくってさ…先生に見せたらダメだしされて、ふりだしに戻っちゃった。卒業まで時間もないし、焦っているよ。いつもの、考えすぎる癖で、なかなか動き出せないし。」 
友人「別にこれが最後じゃないんだから、いいんじゃない。そのときに出来たものを出せば。」


―これが最後じゃないんだから


これが衝撃だったのです。
そういえばこの友人は前も私の、「創作への悩み」に対して、「今回で終わらない。一生続いていくんだから、こだわりすぎなくていいのでは」と話していたのを思い出しました。
思えば、「僕はあまり普段から悩まない」という言葉にもびっくりしたものでした。なにせ自分とまったく違ったもので。

私は、最近よくも悪くも「結果」しか見ていない。将来に続いていく道のことを、見ていない。
とにかくどこかに所属して、安心したがっていた。ただそれだけ。誰も見ていないのに「人目」を勝手に想像して、決めつけておびえていただけ。

「良いもの」をつくる。
「作るよろこび」に対してのこだわりの薄さよ。

ちなみに友人は、「
最後じゃないんだから」という理由で今を「てきとうに」している人ではありません。
だからこそ意味が染みるのですが。

とはいえ彼の私への言葉に深い意味はないでしょう。
それは彼の中に当たり前に、さらさらと流れているもの。
「勝つかどうか」は問題ではなく、「過程を楽しむ」「自分の限界値を上げる」「新しいことをする」が彼にとっては価値のように話していて感じます。(本人は多分無意識)


そんな衝撃の後、ウソのように頭が「スっ…」としたのがわかりました。

そうだ、最後じゃない、「そのとき」がくるまで、ベストをつくせばいい。

こだわっているものはつまらなく、ちっぽけだったんじゃないかなあ。

すごいっていわれたい。あなたらしいねといわれたい。あのこにまけたくない。

言葉にすると小物感が半端ないな、私は。(笑)


おおきくみよう、広い道を。


薄々感じていたけれど、視野が本当に狭まっているなあ。

「浪人してでも第一志望以外受けない」「あのひとみたいに、描けるようになりたい」

何年か前の、自分を省みず危ないくらいの攻めの姿勢できらきらした新鮮なきもちは、どこへ。

4年もたって、昔の自分をうらやむなんて、情けないもんよ。


さて、考えすぎる癖とは一生つきあわねばならぬ。友人とわたしは違うのだから。

でもほんとうに、今日は私の心に、かたまった頭に、風が通った日だったなあ。

今日言えなかったからこの壁乗り越えたら言おう、ありがとう、ほんとうに。


つつしむべし。

以下、日記(気持ちの整理)です。ひとりごとを、ポエムみたいに言ってます。ご注意を。笑



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眠れない日と、胃が痛む日と、食欲のない日が続いている。だからといってやせたわけでもやつれたわけでもない。食べたり食べなかったりするだけだ。

少しはやせたらよかったのに。ようやく元にもどった、ぐらいのもんだ。誰に心配されるわけでもない。もっとも、最近は人にあっていないのだけれど。ちなみに引きこもりでもない、最近のことはたまたまだ。まあ厳密にいえば、誰かに声をかけることくらいはできたはずだが、遠慮した。文字通り、遠慮。自分勝手な理由で友人を巻き込むような、本当に友人ならば、許されるはずのことも、できなかった。

体調がすぐれない原因は、まず生活が乱れていることだ。生活が乱れているのは、問題が解決されていないからだ。

問題は、自分の将来が定まらないことである。定まらないというのは、まあ、進路が決まってない、「所属先」がない、ということ。

考えはじめたのは去年の夏、具体的に行動を起こしてから、今月で9ヶ月。
有言実行してきた。休日があっても思考が止まった覚えはない。

考えはじめてから一年過ぎてしまったことになる。まだ結果はでない。

ここまでくると先輩や恩師、友人もみんな、「運が悪い」と口を揃える。本当にそうなのか?

けれど、ひとに指摘されることには、心の中、あるいは言葉で、「とっくにそんなことはわかっている」と答える。

見栄をはっているわけじゃない。本当に、大抵のことはもう、考慮済。そして現場でテスト済。リストに書き出したなら、全てにチェックがつくくらい。そして、場数をある程度積んだ中で、客観的視点(他人)から見ても、少なくても致命的ミスはない。
私だけが絶望的に力がない、というわけでもない。

ならばチェックリストにある改善点の、その組み合わせが悪いなら、本当に運だ。でもその運に個人差がある限り、それは実力としか思えない。私は、なにか欠落してる。

そして、見失っているものは、「目的」だと予想する。
もうどう考えても、目的がないから、「非効率的なやり方」になっているとしか…

目的。目的。目的。今まで散々、コンセプトだの、目標だの、プロセスだの、授業でも、課外でも、大切に、時には意固地に守ってきたのに。自分のことはわからない。ボンヤリとは見えている。どうやって言葉にすればいいんだ。

友人だって、そんな事細かに雄弁に、誰も思いつかないような素晴らしく具体的な目標なんて、話していないのに。なぜ。

でもおそらく原因のひとつはそれで合っているだろう。

もうひとつは、性格だ。

弱みを基本的に見せたくない。できない、と言いたくない。とはいえ嘘もつきたくない、だから他人に相談できない。

非効率的なことをしたくない。努力はしたいが、努力は無駄にしたくない。無駄にならない努力がしたい。

なぜなら、努力が報われないことは、それまでの苦労が水の泡、時間が無駄になった、ということに、どうしても思えてしまう。

失敗に何か学ぶものがあったとしても。

そして、また一からはじめるときの気の遠くなるような感覚が、自分はダメなやつだと、繰り返し思わせる。

デザイン科なのに、広告だってたくさん見てきたのに、自分の広報が下手くそだなんて、認めたくない。

今まで、自分の武器は習慣と信頼。あの小説にもあるように。
でも、信頼は日々の積み重ね。すぐに、他人に伝わるものじゃない。

それくらい、地道に、それなりに、積み上げてきたものを、あっさり、授業にもろくにでず、私に仕事を押し付けたようなひとにひっくり返され追い抜かされた。

でも本当は自覚している。

負けず嫌いに、くだらないプライドに、負けてるのはわたし。

長くなった。

課題は、目的の明確化

「ひとまず置いておく、とにかく」

の精神。

無駄を無駄にすべし。

強欲、怠惰、傲慢、嫉妬、慎むべし慎むべし。(これもとある小説にあるように)

今日もまだ眠れない。
問題も、やるべきことも、シンプルなのに。



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