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ブラックジョーク

『◯◯までお願いします!途中●●で一人下ろしてください〜』





仕事が終わって今日は定時に
着替えて髪も巻いておしゃれをして、

上司が持ってきた縁談、のような、お見合い?のようなものに参加するために

私は人見知りで、初対面の相手にうまく話すことが出来なくて、頭の中真っ白な状態だった

先方がお酒が好きでこだわりがあって、お酒が美味しかった記憶だけ
毎日ふたりで仕事をしている上司と先方の快活な笑い声と

そして今 上司とふたりでタクシーに乗って帰路についている途中


『…どうだった?彼、いいやつだったんじゃないの〜?』

『…そうですね、背が高くて優しくそうで…いい人みたいです』


顔真っ赤にして笑っている上司
…私達ははたから見ると父娘にでも見えるのだろうか


『…私達はたからみてどう見えますかね!』

『普通に父娘じゃない〜?ははっ』

『わからないですよー!もしかしたら不倫カップルに見えるかも?』


と言い肩にもたれ掛かってみた


『いやいや!それはないだろっ!父娘だよー!!』


わたわたして必死に否定する上司を見て私は笑った

『…冗談ですよー!ブラックジョークっ!!フフっ』


頭を肩から離して
いつものように爆笑する私
本当に面白い人で、お父さんのような人だ
…というか、お父さんってこんな感じなのかな?
って感じ



『また明日からも試験頑張りましょー!!』
『ああ…君酔ってるなあ…そう見えないけれど』

『あんまり酒飲みすぎるなよ』




本当にこの人は、いい人だ
他人の私のことも娘のようにいつも考えてくれている
私とひとつしか変わらない、本当の娘さんのことを何となく聞けない
どうしてなのか…ねぇ?不思議…

この心地いい時間が永遠に続けばいいと思いつつしばらく揺られていた
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