大人になるってことが
純粋に歳を重ねるってことなら
私はそこそこいい大人で


子供の時に頼った「大人」ほどには年齢を重ねていて、ただ重ねただけのその数字に追いつけてないこの感性が痛くてつらいこの頃




だいじょうぶだよ
全然いいよ
気にしないで

聞き分けのいいふりをして
ほんとの自分はこんなんじゃないのに
ひとりじゃ生きていきたくないのに
すこし「打算」を覚えてずる賢くなったつもりで



大好きだよって言いたいし
離れて寝たくはないし
まだ一緒にいたいなってワガママ言いたかったし
少し子供扱いされるのもほんとは好きだったんだ



自分の理想とあなたが求めてる私とが
自分が思う自分とあなたが見る私とが
同じでいられるように ズレが生じないように
確かめながらちゃんと してたんだよ


なにが正解でなにが不正解なんだろうって
そんなのばっかり
最適解なんて、あるのか知らないけど


抜けてるって思われたくないから
小さいなんて思われたくないから
がんばって背伸びしたのも
ほんとはやめておけばよかったのかなってぼんやり考えて



こんな世紀末にどうにもならない気持ちと
ポツンとひとり置き去りにされて
頭がぐるぐるして心が重たくなって泣いちゃったりした?


どうしようもなくて
そこにいたい訳じゃないのにその場から動けなくて
どうにもならない過去を思って泣いたりした?



そんな日々が「きっといつか笑える日になる」とか
思い出しもしないくらいの一瞬になっちゃうのか
そんなの今は全然わからないんだけど

イヤホンから流れる音楽だけは、変わらずにずっと
寄り添ってくれてるんだよね



いつかその音で思い出してしまってもいいから

痛みを伴わないくらいでお願いね







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