いつ頃からだったのだろう。
私は寝ることを非常に怖れるようになった。
それがハッキリと認識できるまで酷くなったのは25歳くらいだったと思う。
何がイヤなのか?
私は昔から、何故か怖い夢を見る頻度が高い。その確率…およそ90%
だから、それも理由の1つなのだと思う。
そして残りの10%…私は夢か現実かが判別出来ない夢を見る。
コレが少し厄介なのだ。
その夢の殆どが私が実際に経験したこと…つまり過去の再現…
だが、その確率は息子を産んでから徐々に変わっていった。
約30%が目覚めると夢だったとハッキリわかる怖い夢。
そのうち昔から繰り返して見ている夢が約半分。
約10%が過去の再現。
そして残りが、ほぼ現実と変わらない夢…
そして離婚を経た後その確率は、とんでもないことになった。
夢の殆ど…確率的に言えば80%ほどだが、その全てが過去の再現になったのだ。
因みに残りは怖い夢である。
私は怖れた。
もう抜け出したのに私はまだ夢の中で苦痛を強いられている…
繰り返し繰り返し、夫に姑に苦痛を与えられ続けるのだ。
そして時折、ほかの過去の再現を経験する…
しかし、それがまだ序の口だったと知ったのは、完全発症した時からだった。
病院で薬を貰ったことで、やっと眠ることが出来るようになった私に襲いかかったのは、それよりも、もっと前の過去。
物心ついてから結婚するまでに経験した出来事。
まっ、もっともソレは、何も寝ている時だけのことではなかったのだけどね…
父は孫にも同じ調子だったようです…
息子が望んで遊びに行くのを私は止めれないからね…(*´Д`)=з
孫に「お母さんは、お前を捨てたんだよ」とか冗談でも言ってはいけません。
「お母さんは、お前がいなくて嬉しいんだよ」とか「お父さんは、お前が邪魔なんだ」とか「お母さんとお父さんは直ぐに別れるよ」とか勝手に捏造しないで下さい。
しかも、それを息子が泣き出すまで繰り返し言わないで下さい。
おかげで息子は私に捨てられると思い込んでしまったではないですか!
主人には邪魔だと思われてると思い込んでいたし…
責任もとれないのに止めて下さい。
「責任をとれないようなことは、してはならない」とアナタが私に体の真髄まで刻み込まれるべく教えたんですよ。お忘れですか?
他にも、なんだか言っておられたようですが…
まあ息子があまり口を開かないので、私はよく知りませんが…
「いっぱいイヤなこと言われた。いっぱいイヤなことされた。」と告げており、毎回泣いていたのですよ。
それでも行きたがる息子を止められ私も私ですが…
私が何度も「止めてくれ」と言っても「言ってない。してない」と仰ってましたが…私は息子を信じます。
最後は息子を思いっきり傷つけましたね。
自分の思い通りにならなくなったら、知らない子ですか。そうですか。
じゃあ、もう二度と来ないで下さいね。
私は、もうアナタの娘では、御座いません。赤の他人です。
私は今日から天涯孤独の身ですから悪しからず。
と、私が天涯孤独の身になったのは発病した直ぐ後のことです。
父は…やっぱり変な人です。
たぶん言ってはいけないことまで言ってしまう人。
夫婦の馴れ初めとか思春期の娘に聞かせては、いけないと思うの。
当人に「続けて堕ろしちゃマズいと思って結婚した」とか言ってはいけないと思うの。しかも「お前がいたから次の子は堕ろした」とかも言ってはいけないと思うの。
まして「男の子じゃなかったから残念だった」とか告げてはいけないと思うの。
更にそれらを何百回と聞かせてはいけないと思うの。
娘に「チビ・デブ・ブス」とか小さい頃から、ずーっと言い続けてはいけないと思うの。
「役立たず」とか「良い子じゃないと捨てる」とかも言ってはいけないと思うの。
夫婦喧嘩をして母が飛び出していったからといって、娘に「お前は捨てられたんだ」とか「お前は要らない子なんだ」とか言ってはいけないと思うの。
それも繰り返し…
「泣くのは卑怯者のすること」とか「他人は全て敵だ。他人を信じるな。誰にも頼るな」とか…そりゃまあ、ある意味正しいだろうけど、女が社会に出るには厳しいものがあるんだよね…男の子なら良かったんだろうけど…
「女に知恵は要らない」とか「女は黙って男に養ってもらっていればいい」とか…絶対間違っていると思うの。
まして「女は男に逆らうべきではない」とか…女性差別だよね、それ。
でも悪気はないんだよね…それは、わからなくもないけど…
でも、たぶん言ってはいけないと思うのよ。女の子にはね…
始めは穏便に話し合いで解決しようと思った。
子供の成長には睡眠が必要なこと。
途中で起こしたりすると悪影響があること。
子供の精神には両親からの愛情や世話が大事なこと。
ついでに、勝手に「浮気だ浮気だ」と騒ぐのが苦痛なこと。
姑や小姑が勝手に息子を連れ出すのを快く思っていないこと。
だけど…
夫は私の話を聞こうとはしなかった。
上の三つは伝えたが理解はしてもらえなかった。
だから、もう離婚かな。と…
しかし夫は、私が「離婚…」と口にしかけた瞬間、左目をグーで殴りつけたのだった。
その後は、もう大変だった。
息子を盾に私を脅す。
私を殺してでも息子は奪うと宣言。
そして実際、息子を抱く私をバットで追い回し殴ろうとしたのだ。
あの時は、さすがに恐怖を覚えた。
私以外に息子を守れる人はいない。
今、私が死ぬわけにはいかないのだ。
…夫の目は本気だった…
いや…もはやソレは狂人のものであった。
かといって、夫が私を殺したいほど息子を大事に思っているのだとは思えなかった。
夫は私が息子を抱いていても平気で私を蹴ったり殴ったりしていた。
それも息子に絶対当たらない位置を狙うのではなく、無関係に。このままでは、いつか息子に当たってしまう…
そして、あのバットで殴られそうになった時。
おそらく夫には、もう息子の姿は見えていなかったのだろう。
あのまま振り下ろされついたら、私どころか息子も無事では済まない。
私は今でもゾッとする。
あの光景、あの目、あの表情。
薄暗い廊下でバットを振り下ろそうとした夫の姿…
それはもう、私の知っている夫ではなかった。
追伸
バットは金属バットでした。
また、私が「離婚」を口にしかけて顔面を殴られてから数日経っています。
私は一生懸命働いた。
少しでも給金が多くなるよう指名が入るよう頑張った。
その甲斐あって、ボチボチ指名してもらえるようになり、私は喜び密かな野望を抱き始めた。
いつか…夫の借金さえ無くなったら…息子と家を出て行く。
私と息子を守るには、もう、あの家から逃げ出すしかないのだ。
少なくとも最初は、そうだった。そう思っていた。
姑と小姑は、息子を愛玩かなんかと思っている。
夜中だろうが寝ていようが勝手に連れ出す。
あれだけ夫に、夜8時には息子を就寝させるよう、就寝以降に起こしたり連れ出したりしないよう、お願いしたのに!
まぁ想定内と言えば、想定内だったのだけど…
2人っきりで過ごしているうちに父性が芽生えるかとも思ったけど…やっぱり無駄だったかな。
サラブレットだからね…
だ・け・ど
私は気付いてしまったのだ。
息子が…青白い顔をしてガリガリに痩せているのを!!
勿論、夫を問い詰めた。
夕飯代はキチンと渡しているのに、どうなっているのかを。
夫は答えたよ。悪気無くね。
夕飯を買いに行くと息子がお菓子を欲しがるから、それを1つだけ買って、残りは夫の酒代になっているってね。
許せなかった。コレでは私と同じになってしまう。
私も覚えていないほどの幼児の頃…栄養失調で死にかけた私と同じになってしまう。
それだけではない。
夫は夜中に高熱を出した息子を保険証がドコにあるか分からないという理由だけで放置しておいたりしたのだ。
しかも「任せて」と言ったはずなのに、実際に面倒を見ていたのは姑…
もう我慢出来なかった。
息子は玩具じゃない。息子は人間なんだ。都合のいい時だけ面倒見ればいいというものでもなく、可愛がればいいというだけのものでもない。
私達はペットでも玩具でも人形でもない。
感情も意思もある人間なんだ。
血の通った、れっきとした人間なんだ!!
それを…それを…
私は許せなかった。
彼らが息子に行った全て。
そして、もう諦めかけていた私への仕打ち。
私は今一度、牙を剥く時なのだと…因果を終わらせる時なのだと感じた。