無理矢理付き合い始めた節はあれど、それなりに順調だと思っていたけれど、突然の別れ話に困惑している私である。

「私はこうだからなあ…」
の一つ一つが彼を苦しめていたり
「めんどくさいからな…」
と背けちゃいけないことに目を背けていたことが彼にとってはとても重要なことだったり。

元々他人なわけだし、付き合い方って人の数だけあると思う。
だからお互いのちょうどいい、を見つける、さがして築いていく、というのが最高の状態だと思う。

どこから間違えたのかといえば、出会ったことがそもそもの間違いなのかもしれない。
価値観が異なるというのは、そもそも生まれ育った環境も性別も年代も違うんだから、それはそれなんじゃないかな。

あんまりこういうことを夜に考えるのはよくないんだ、知っている。
私はこの季節に弱いし、夏特有のエモさにいくらでも浸れるから。

でもそこに、私の人生に彼がいない人生とかやだなってどうしても思ってしまう。
彼のためには別れるという選択肢が一番なのかもしれない。
これ以上思い悩むこともないし、私のことが好きすぎて壊れそうになることもなくなるから。
元の私のいない平穏な生活が彼を待っているわけだし。

私も彼のことを考えなくてよくなるし、一人を楽しむことができるようになる。
誰かに対して考えなくていいし、時間を割かれることもなくなる。
逃げるには今だぜ。もってこいさ。

でも、本当にそれでいいのかとどうしても考えてしまう。

ちょうどいいバランスだった、得意なことと不得意なことが。
でも、どうしても距離感がうまくなかった。
自分のことをここまで、狂うくらい好きに、愛してもらうことなどなかったから、私はどうすればいいのだ、と思ってしまうレベルだった。
一人の時間がなによりもすきな彼が、一人の時間を壊してまで私に使ってくれることは嬉しかったけれど、それは結論彼を彼自身が壊すことになるのではないか?という恐怖があった。
だから「無理しなくていいよ?」と伝えたものの、その「無理しなくていいよ?」が、彼を突き放す言葉になってしまった。

こんなに好きなのに、こんなに大切にしているのに、こんなに愛しているのになんで?は、ある意味脅迫的であり、ある意味、自分自身を攻撃するそれで、だれも幸せになれない気持ちだよ。


大丈夫だよ、伝わってる、大丈夫、でもちょっと重たい。
その重たさがすごく歪んだんだろうな、というのはすごく思っていて。
だから別れを切り出されたとき、リセットするいいチャンスかなって思った。
一度冷静になった方がいい。

私だって、大好きだし、愛しているよ。
もちろん尊敬している。
彼にかなわないことがたくさんあるんだ。
だから、一度別れる、という選択はありだと思う。
でも、別れるっていう選択よりも、きちんと精査したいな、という気持ちが強い。

またこうやって私のように、私以上に大切な人が彼にできたときに、同じトランス状態にならないように。
その後でいいと思う。
別れる別れないの話って。

違うのかな?
私は違わないと思うけどね。