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日本列島 いきものたちの物語

先週、チビッコ達を連れて『日本列島 いきものたちの物語』を観てきました。

以下、感想になります。ネタバレNGの方はここからはスクロールしないようお願いしますm(_ _)m。















感想としてまず一言目に来るのは、『いい映画でした』かな。
元々アタシは動物大好きだし、自然ドキュメンタリー大好きだし。素敵な映像、素敵な物語でした。……物申したい部分もありますけどね( ̄∀ ̄)?


『南北3000q、6800もの島からなる日本列島には』

相葉さんのナレーションでこの映画は始まりました。まあああぁぁこの声が優しくて。
暗い中で響く相葉さんの声、素敵でした。ちょっとそれだけでじーんときたし(笑)。

でも、すぐに相葉さんの声は映像と馴染み、アタシはこの物語に引き込まれていきました。
日本初の、日本のネイチャードキュメンタリー映画として作られた本作ですが、日本独特の四季を前面に出しつつ、テーマを『家族の絆』に絞ったところがまずよかったとアタシは思います。日本ではアフリカの野生動物のように目を見張る大移動はありませんし、大型肉食獣のハンティングシーンなど、スケールではどうしても海外のドキュメンタリーには敵わないでしょうから(^_^;)。


そして改めて……日本の四季って美しい!
ハイスピードカメラで撮った、桜や福寿草などの花がほころぶ様子や星空の美しさは、同じ日本に住んでいてもなかなか目にできないような映像美でした。
他にも、モーターパラグライダーを使って空撮した、上から見た原生林の濃い緑や青い空も、普段見ている森や空とは空気?酸素?の濃さが違うなぁ、と思いました。上手く言えないけど。

普段目にしないから知らなかっただけで、こんなに綺麗な場所がまだ日本にあるんですねぇ。これを増やすことは難しいでしょうが、これ以上失いたくない、ずっと存在していてほしい美しさだと思いました。


あと、本作で描かれた厳しい冬の気候などは、海外のネイチャードキュメンタリーにはほとんど見られないものだと思いますが……海外の方に『日本の自然はこういうものだ』と見せるには教科書的な映画になったんじゃないかなぁ。『ニンジャはこういう所で修行してるんだよ』って言ったら信じてもらえるかな( ̄∀ ̄)?(←)


動物は、どれも皆可愛かったですよー。
相葉さんがナレーションを担当したのは知床半島のヒグマと、屋久島のサルでしたが、どちらもたくましく生きてました。

母熊は、生きていくための様々な術を身をもって子熊に伝えます。川を遡上する鮭やカラフトマスの獲り方を教えたり、子を守るために、自分よりはるかに大きな雄グマに戦いを挑んで撃退します。

母から教えを受ける双子の子熊たちの可愛いこと!元気いっぱい、転がるように駆け回るわ、木に登って落ちるわ(笑)。熊にも表情があって、困った顔や怒った顔は分かりやすかったです(^_^)。

相葉さんは監督さんから『残念なほうの子熊に似てる』と言われたそうですが(笑)、そうですね、『相葉ちゃん』と残念な方の子熊、ポロは似てるかも(^_^;)?


屋久島のサルたちは、天敵がいないかわりに厳しい屋久島の自然に耐えなければなりません。初めて見たけど、屋久島の台風ハンパなかった……(゜Д゜;))))。

その苛烈さに耐え切れず、一匹の子ザルが命を落としてしまうのですが、母ザルが死んだ子ザルを生きていた時と同じように抱えて歩き、毛づくろいしているのを見た時はグッときましたねぇ……。
母親とその姉妹のサルたちは、子ザルの死が受け入れられなかったようです。でも、屋久島の気候では1週間でなきがらは土に還ってしまう。自然の摂理とはいえ、そのくだりは切なかったです。

また、相葉さんが言っていたように動物園のサルとは目の鋭さが全然違うんですね。さすが飼育係、的確な発言!と思ってしまいました。
子ザルの眼差しはどこまでも愛くるしく、雄ザルのすごく厳しい目は、目線だけで見る者をビビらせそうな勢いで。同じサルでも、猿山のサルとはまとう空気が違うと言いますか。

生態だけでなく、そんな小さいことにも気付けたのは確実に相葉さんの発言のおかげです。


六甲山地に住む母イノシシとウリボウ兄弟のくだりでは、イノシシの動きとゴリさんのコミカルなナレーションがマッチしてて、我が家のチビッコ達は大ウケでした(^_^;)。他のお客さんも笑ってたから周りのお客さんのご迷惑にはなってないみたいでよかった……(苦笑)。

イノシシの母さんの子育ては、かーなーり!スパルタで、餌を食べるのは自分優先、食べてる時は我が子すら寄せ付けないその激しさにアタシは最初ビビったんですが……それも、1時間に1回授乳するためだったんですね。なるほどなぁと思いました。

人が住む場所からさほど遠くない六甲山地でも、最初8匹以上いたウリボウの兄弟は最終的に2匹しか出てこなくなりました。ホント、野生って厳しいなぁ。でも、それが現実なんですね(・ω・;)。


下北半島のサルの物語では、世界の最北で生きるサル達の四季が描かれていて。

厳しい冬を前に、母ザルがいなくなってしまった子ザルの生活は、胸が痛くなるほど過酷でした。
まだ絶対に保護者が必要な時期なのに、寒い中で食べ物も少なく、寄り添って暖め合う身内もなく、群れの仲間から邪険に扱われ……アタシの母ゴコロはいたく刺激されました(泣)。


他にもたくさんの動物たちが出てきました。
釧路湿原のキツネ、襟裳岬のゼニガタアザラシ、小笠原の海の生き物たち、千葉沖のイルカ、島根のオオサンショウウオ、群馬のモグラ……あとはタンチョウ、ラッコ、鹿、ミズナギドリ、ホタル、カワセミなどなど。
あと、粘菌も!これって生き物だったんですなぁ(笑)。


最後は、相葉さんが大事に大事に、何度も録り直した言葉、

『彼らは同じ日本列島で生きている かけがえのない仲間なのです』

って言葉が、つよく優しく、けっして押しつけがましくなく響きました。
田舎育ちのアタシでも知らなかった、日本の自然の素敵なところとそこで生きる動物たちのたくましさや子を慈しむ心、逆に人間のか弱さを知ることができてよかったです。よい映画でした。








そして……エンドロールで感じた、ちょっとした違和感。

すっごく嬉しかったの!嬉しかったんですよ相葉さんの名前がトップにあったの!だって、すごいことでしょ!?

だけど……いいんですか?とも思ったのも事実。ナビゲーターがトップでいいの?って。

この映画は動物の物語なのに、登場した動物たちの名前は最後まで字幕に出てこなかったし……これらの映像を撮影したカメラマンさんたちの想いや苦労を考えたら、トップは動物かカメラマンさんなんじゃないかなぁ?

…………まぁ、色々あるんでしょうけどね(・ω・;)。




エンドロール中は、カメラマンさんたちの撮影風景がずーっと流れていました。
この映像もっと見たい!どうやって動物たちのあんな姿を撮ったのか知りたい!ぜひDVD発売のあかつきには、未公開シーンと撮影風景とナレーションの音入れ風景をセットにしていただきたいです!!

最後のところは……超前のめりで希望します(笑)。

映画『怪物くん』

公開から早1ヶ月が過ぎました、映画『怪物くん』ですが。
毎度お馴染み、超絶今さらの感想アップです(笑)。途中まで書いて、毎日慌ただしくしてる間にこんなに時間が経ってしまいました。
お時間のある方はどうぞ。










この『怪物くん』で、アタクシとうとう3D映画デビューしました!
3D映画を観た人の感想でよく『頭が痛くなる』という話を聞くので、今までは3Dを観るのをちょっと避けていたんです、頭痛持ちなもので。

それに、昨今の風潮に反発した『映画をなんでもかんでも3Dにすりゃあいいってモンじゃない!』という持論もありまして(笑)。昔の人みたい、って妹には言われましたけど(^_^;)。

でも、怪物くんは絶対3Dで観たいと思っておりました。せっかく手が伸びるって設定があるんだし、それはぜひとも体験してみなければ!と。松兄ぃも、『こういう作品こそ3Dでやるべきだ』とドラマの時から言ってたそうですしね(^_^)。

で、結論。

頭痛持ちでも頭痛くなりませんでしたー(≧∇≦)!

every特別版『大野智の社会科見学』でも、見やすい3Dにこだわったと紹介してましたけど、本当に疲れませんでした。すごいすごい!
大事なトコはそこかよ!?とツッコまれそうですが、アタシには快適に鑑賞できるかどうかってのは結構重要だったりするのです(笑)。

他の3D映画を知らないから比較はできませんが、何気ないシーンでもちゃんと奥行きが感じられたし、見せ場はバッチリど迫力でしたし。

インドロケの景色も鮮やかで綺麗だったし、CGもそこそこ凝ってたし、カレーの国の人々の衣装も素敵だったし。映像を見ているだけでも面白かったなぁ(^_^)。


もちろん、ストーリーも良かったですよー。

小さいネタでちょいちょい笑わせていただきましたし。一番笑ったのは、牢屋のシーンで全然話を聞いてくれない怪物くんご一行に、ヴィシャールが『聞け!』ってキレるシーン。コントか(笑)!?

ウタコとヒロシの登場シーンは少なかったけど、ウタコとヒロシの立ち位置でピラリとカー姉妹が登場し、怪物くんと衝突してばかり。でも、最後には仲良くなって……TVシリーズの楽しさは少しも損なわれていなかったと思います。

怪物くんと、怪物くんに振り回されつつもついて行くお供3人の関係、怪物大王の親心、デモキンとデモリーナの愛など、1時間45分の中にバランス良くてんこ盛りにしてましたし。


TVシリーズと同じく、テーマが一貫しているのもよかったですなー。

映画のテーマは『ワガママ』。あまりいい言葉じゃないんだけど、実はなかなか奥が深いモンなんだなぁ……と。
単なるワガママと、責任を持って自らの意志を貫くワガママの違い。上に立つ人は大変だぁね(^_^;)。

でも、道徳とか教育といった固いイメージではなく、こういう伝え方なら子供達の心にもスッと入ってくるんじゃないかなぁ?
ピラリの訴える姿や、岩石男と戦う怪物くんがどんなに傷付けられても向かっていく姿に、一緒に行った我が家のチビッコ達3人も、10歳、7歳、4歳なりにそれぞれに感じるところがあったようです(笑)。


ストーリー的には、北村さん演じるサニルにもっと見せ場を!と思いましたし、ピラリの身投げには『おいおい( ̄∀ ̄;)』でしたが……超娯楽作品だし、ね(^_^;)。


そうそう、松兄ぃ演じるデモキン!めっちゃカッコよかったー(≧∇≦)!!

TVシリーズの最後では『人間の欲望を集めるのはやめる』って言ってたのに、デモリーナを復活させるために再び人間の欲望を集め始める……って設定だけで『くうぅーっっ!』なんですけど(笑)!愛のために生きるのねデモキン様(≧∇≦)!!つって(笑)。
デモリーナを抱きかかえるシーンもキュンキュンでしたし、『バカ王子が!』って言いながら力合わせて戦うって……惚れろってかーΣ( ̄□ ̄*)!

……で、いつの間にかいなくなってる、って。パターン通りだけど、カッコつけすぎですよ(笑)。好きだけど(笑)。(←結局)


そして、俳優大野智のツボ。

とても30歳とは思えないやんちゃぶりやキュートさを見せるかと思いきや、岩石男との戦いのシーンで見せた凛々しさ。はーたまらん( ̄∀ ̄*)。

ぶっちゃけ、最初は『おーちゃんが演じてる怪物くん』として観ていたんですよ。カレーの国に着いてすぐの、射かけられた矢を炎を吐いて撃退したシーンなんて、『ぎゃあ!舌なめずりしたー(≧∇≦*)!』と1人密かに盛り上がったりして(笑)。

でも、ストーリーが進むうちにそういう気持ちが薄れていって、終盤にはただの『怪物くん』にしか見えませんでした。岩石男にバチコーン!されて倒れる怪物くんの姿に胸が痛くなり、アゴの傷メイクがこれまた痛々しくて(涙)。

そして、戦いの最後の雄叫びがすごかった……。
観ている時は『うぉっ!怪物くんすごい(゜∀゜;ノ)ノ!』と思ったんですが……冷静に思い返すと、当然だけどおーちゃんが出した声なんですよねぇ……。
おーちゃんのあんな声、初めて聞いたなぁ。あの声を聞くためだけに、もう1度観に行ってもいいかも?と思ってしまいました。


怪物くんって、おーちゃんが演じている役なんですけど……もう別の人格として、1人の『怪物くん』って人物がいるんじゃないか、って時々思います。
それだけ一体化しているというか……例えば、30年後とかに実写怪物くんのリメイクがあったとしましょう。その時怪物くんを演じる役者さんが、大野智怪物くんを超えられる気が、今は全くしません。(←イエス盲目)

上手く表現できないのがもどかしいことこの上ないですが、要するに……俳優大野智、恐るべし!ってコトです!!(←投げた)


思いつくままにサラッと書いてみましたが、観終わったあとは爽快な気持ちになりました。
……強いて言えば、消滅したデモリーナの復活はあるのか!?姿を消したデモキンの行方は!?そしてまるでネタフリのように最後にちょこっとだけ登場した、若かりし日の大王様が掘り下げられることはないのか!?
あと、ついでに怪子ちゃんの恋の行方も(笑)。

……怪物くんはいつ大王になるのか?ってのは、いつまでもならなくてもいいと思います(^_^)。ずーっとワガママ王子のまま自由奔放にやっててほしいのです(^_^)。


『怪物くん2』がもし実現するならば、まとめて解決していただきたいですけど、ね?
……続編はどうかなぁ?興収次第だろうけど……うーむ(・ω・;)。

神様のカルテ

神様のカルテ公開から早1ヶ月。


番宣も雑誌露出もまさに嵐のようでしたねぇ……(苦笑)。

こちらでは触れていなかったんですが、実は公開1週目に観に行ってました。

アタシは何事も準備をしないで事に当たるのが怖いタチでして。ドラマや映画は原作があれば読んでから観るし、雑誌などのインタビューもできる限り読んで、『○○を狙ってやった』とか、『○○は苦労した』とか、事前情報を仕入れてから観るんです。何も知らないまっさらな状態で見落としてしまったら…というのが怖い。

松本さんが以前同じようなことを言っていて、『分かるわぁ(苦笑)』と思ったんですけど(^_^;)。
でも今回はさすがにやりすぎました。インタビューだけでお腹いっぱいになってしまい、肝心の映画を観た後もなかなか感想を書くキッカケがつかめなくて(爆)。
でも、せっかくレギュラー番組がお休みだしSP色々も放送前だし、この機会に振り返ります神様のカルテ。

いつものようにバリバリのネタバレなので、未見の方はご注意下さいませm(_ _)m。















さて。

観てから1ヶ月もの時間が経とうとしていますが、この映画の印象としていまだに鮮明に思い出されるのは、まずは風景の美しさです。

松本の景色、穂高の山波、ハルが撮影で登った山……どれもすごく綺麗でした。
松本の街の風景や、一止が当番で赴く田舎の診療所など、何気ない場所にもとても味があって。御嶽荘のセットの作り込み具合もすごくて。
うん、景色がまず好きだな、と。


そして翔ちゃん演じる一止。

見事に普段のキラキラしたアイドルオーラを封印して、悩める医者を演じてましたね。

後ろ姿のカットが何度もあったんですが、ちょっと猫背で覇気のない歩き方で。そうかあのなで肩は一止を演じるためにあったのか!あのなで肩で一止のオファーをもらったんじゃないか!?と思えるほど(←)、儚げで頼りなげな印象を受けました。

患者さんの急変の知らせを受けて廊下を疾走するシーンもありましたが、それもテレビで見る翔ちゃんの走り方では全然なかったですねぇ……。

一止は漱石マニアということで普段のしゃべり方が風変わりなんですが、それがいちいち面白くて。特に、『なんたる失態…』とか、予想以上の面白さでした。劇場内でも笑いが起こりましたもの(^_^;)。

主任看護師の東西さんに手厳しい扱いを受けても、しれっと変人ぶりを通す(本人無自覚)のが面白かったなぁ。

『私は妻のある身だ』

そういう意味じゃねーっつーの(爆笑)!!!!(←してないですよしたかったけど)


でも、病院スタッフと接する時のいわばオフの状態の時と、患者さんを診る時の口調は違うんですよねぇ。『あ、診察はちゃんとするんだ』ってちょっとホッとしたりして(^_^;)。(←コラ)

翔ちゃんの医師っぷりは……う〜ん、どうなんでしょう?素人目にはアリかなぁ。
内視鏡検査のシーンは深夜ZEROでメイキングをやってたもを見ましたけど、色々と考えながら何度もトライしてましたねぇ。リアリティ追求してましたねぇ。
……でも、アタシは内視鏡検査は受けたことないからこーゆーモンなのかがよく分からんのですが(爆)。




あとね、御嶽荘でのシーンが好きです。

レトロな……レトロすぎるんだけど(笑)、あの元旅館アパートでアタシも暮らしてみたいなぁ。住人は一癖も二癖もある面倒くさい人が多いけど(←コラコラ)、住んだら絶対楽しいと思います。……つまりアタシも変人だっつーことですな(笑)。
あの世間とは時の流れが違うかのような場所で生活してみたいっす。ああいうの、好き(^_^)。


でも……惜しむらくは、学士殿御嶽荘を出て行くにあたっての葛藤や、男爵の抱えているもの、学士殿と男爵と一止の関係の深さが表現し切れていない。と、思います。

パンフレットにこの3人の対談を入れて補完してるけど、DVDになったりテレビ放送されたりした時にパンフなんて誰も見ない。パンフにそんな裏話載せてもなぁ……。

時間の制約やらなんやらがあったんでしょうが、短いカットでもいいからもっと3人の関係性を入れてほしかったです。それがあって初めて、学士殿が出て行く時のみんなの涙の意味がより深くなるんじゃなかろうか……。


あと、やっぱり素人が見ても分かっちゃった医療の現場としての嘘(笑)。

まず、当直明けの一止先生。

疲れ切って床で寝てますが……あら、ほっぺもアゴもツルツルで(・ω・;)。
そこはガチ無精髭生やして撮影してほしかったなぁ(笑)。いくらアイドルでも、すでにその髪型なんだし(爆)、『黄色い涙』ではあそこまでやっちゃったんだし(爆)(爆)、……見たかったなぁ、翔ちゃんの無精髭。


あと、ラスト近くの屋上でのシーン。

いくら死期が近い患者さんのためでも、あんなにたくさんのスタッフが1人の患者のためだけに、真っ昼間に集合できるワケないじゃん!というツッコミです(笑)。

でもコレは、原作者の夏川先生も『現実的には無理』っておっしゃってました(笑)。
併せて、『でも映画のウソとしては素晴らしいと思う』とも。

そうですよね。素晴らしいファンタジーだった。
『あり得ない!』って思うけど、自分が身寄りがない、死期の近いのを知ってる患者だとしたら……あんな風にしてもらえたら、ちょっと嬉しいかもしれませんなぁ。


それから、衝撃のラストシーン(笑)。

一止先生!榛名姫!あなた方、ヤることヤってたのね(≧∀≦ノ)ノ!!?(←言葉慎めや)

あの一止の慌てっぷりはよかったなぁ……(ニヤニヤ)。
今後の2人の生活や関係性はどう変わるんでしょうね。妄想するとかなり楽しいです。うふ。




あとは……キャスティングに対する賛否ですね。

池脇千鶴さん演じる東西主任看護師はよかったなぁ。立場が上であるはずの一止にもズバズバものを言うところも、新米看護師の水無さんを叱ったり諭したりするところも、カッコよかったです。

キャストに池脇さんのお名前を発見した時は、水無が池脇さんだと思ったんですよ。初々しい、可愛らしいカンジの役の印象が強いもので。
でも、気付けば彼女もアラサーなんですな。デキる主任の雰囲気を醸し出す(あくまで素人目線)池脇さんが、新鮮かつお素敵でした(^_^)。


柄本さん演じる貫田先生は、原作の2人のキャラクターを1人に統合した一癖二癖どころじゃない役でしたが、さすがだなぁ、と。
あの絡みづらい雰囲気はすごい(笑)!ってのもあるし、飄々としつつも一止を導いたり裏で手を回したりするのが面白かったです。

そうそう。パンフレットを見たら、柄本さんが監督のことを『いい意味で映画に対しては変態だね』とおっしゃってて、ちょっと笑ってしまいました。ここにもホメ言葉として『変態』を使う方がいました(^_^;)。

つーか監督……変態なんだ(笑)。(←映画に関してだっつーの)


逆に、うーむ……(-"-;)。となってしまったのが、安曇さん役が加賀まりこさんだということ。

これはただ単に原作を読んだ時に、アタシが安曇さんをもっと線の細い弱々しい方としてイメージをインプットしてしまっただけなんですけどね。

安曇さんの最後は見事なものでしたが、それをやってのけたのが加賀さんのような、お強そうな女優さんだとつい『あぁ、あるかも』って思ってしまうんですよ(^_^;)。もっと普通っぽい方だったら、『おぉ(゜∀゜;ノ)ノ!』という驚きが生まれると思うんですが……けっこう加賀さんの安曇さん、好評価ですよね。

確かに、話の流れの中でどんどん痩せていく女優根性はすごいと思いますが……。
自分の持ったイメージと、監督がやりたい安曇さんのイメージが最後まで歩み寄れなかったんですね。ま、こういう意見のヤツもいると、読み流して下さいませm(_ _)m。




そして、この映画の中で描かれていた医療の現実。

身内に年取った病人もいるし、父母も確実に老いてきているし。アタシは現在の日本の医療の在り方に無関心ではいられません。

でも、なにが正解なのか……そもそも、正解というものがあるのかすらも分かりません。
医療者にはこうあって欲しい、と望むことすら、望んでいいのかどうかも分からない。だって、テレビ等で見るだけでも望むことすら申し訳ないほど、医療の現場が過酷そうなんですもの(・ω・;)。

肋骨を全部折っても、身内の到着まで臨終を保たせなければならない、ってマジですか?そりゃないぜ……と、アタシがこの映画で唯一泣いたのはこのシーンでした。

近い将来身内が、そしていつかはアタシもお世話になるであろう終末期医療について、色々と考えさせられました。気付きのきっかけをもらいました。


翔ちゃんが主演じゃなかったら、観に行ったかどうか分からないですからね。ありがたいことですm(_ _)m。




最後に。

ものすごく悩んで、嵐としての仕事中も役を引きずっていたという翔ちゃん。そうなって当然くらいの重いテーマでしたね。

でも、撮影期間中に放送されたレギュラー番組からも、オトノハからも、そういった苦悩はアタシには感じ取れませんでした。うーん、お見事。プロですな。

アタシは今、この映画がどんな数字を出しているのかは全く知らないし、今後も興味はありません。
でも、たとえ数字が商業的に驚くようなものを残さなかったとしても、アタシの記憶にはしっかりと残る映画でした。

翔ちゃんと、共演者の皆様とスタッフの皆様に、心からのお疲れ様を。

GANTZ PERFECT ANSWER感想(ネタバレその2)

GANTZ PERFECT ANSWERのネタバレ感想の続きです。

では、ネタバレと長い文章バチコイの方は、下へお進み下さい。















・多恵ちゃん
ふにゃっとしてるようで強いですな、多恵ちゃんは。

突然地下鉄ミッションに巻き込まれても小さい子を守ろうとし、勝手にGANTZにターゲットにされて追われることになっても、『逃げろ!』という玄野を信じて走るし。訳が分からなくても、とりあえず玄野を信じる。
信じるって、強さが必要だと思うんですよアタシ。すくなくともアタシには、これだけ1人の男を信じることはできない。

そして……多恵ちゃんがいても助けになんてならないのに、玄野に駆け寄るしねー……。
『多恵ちゃんっ!空気読んでー!!』って、コレはアタクシ渾身の心の叫びです。案の定後ろから切られるし。しかも何度も……。

そんな多恵ちゃんを見る玄野の表情。ここからの和くんと吉高さんの演技は、まー……すごかったですな。他に当てはめられる言葉が見つかりません。

・慟哭
でも、本当にすごかったのは多恵が死んだことによってミッションが終了し、ガンツ部屋に帰ってからの玄野の慟哭でした。

和くんのこんな姿を見ることになるとはねー……。
多恵ちゃんがいたはずの場所が何もないただのフローリングになり、泣きながらそこを拳で叩く。文字にすればそれだけだけど、そこに和くんが込めた感情は……。涙なしでは見られませんでした。

玄野の気持ちと、そこまでして玄野を縛り付けたいGANTZの思惑。残酷ですな……。

ガンツ部屋でのシーンは、撮影が始まってすぐにまとめて撮ったそうですから、このシーンだっておそらくミッションのシーンよりずいぶん前に撮影されたはず。ひょっとしたら和くんはまだ吉高さんとお芝居してなかったかもしれない……と考えると、改めて恐るべし二宮和也、です。

どこかのインタビューで(←出典を確かめる気はないのか!?)佐藤監督が、『泣いている二宮くんを長回しで撮った。カットがかかっても、さらにボロボロ泣き続ける二宮くんの姿に泣けた』というようなことをおっしゃっておられました。
『スタート!』『カット!』の声でスイッチがON・OFFする人がねぇ……。

・緊急ミッション
ガンツ部屋への最後の鍵である多恵ちゃんが死んだことで(?この辺がよく分からない)、星人達がガンツ部屋へ。

ここからの星人とGANTZメンバーの対峙がまた怖い。部屋もそこにいる人たちも撃ち合いでボロボロになっていくのに、GANTZ球だけが無傷でどーん!と鎮座しているのが不気味でした。

で、ここで星人がGANTZ球にかけた液体の意味が分からないアタシ……。何か見逃したか?
最近本屋さんでpart1の小説版みたいなのが出てるのを見たんですよ。PERFECT ANSWERの小説版が出たら、それを見れば少しは分からなかった部分が理解できるかなぁ……?

・玄野の選択
まんてんめにゅーの詳細希望!……無理か。

途中で予想はできたけど、やっぱり和くんのあの姿は衝撃的でした。……鎖骨めっちゃキレイだったけど(爆)。

玄野が次の玉男になることで、その力によって、GANTZに関わっていた人たちは日常を取り戻した。でも、本人たちに自覚はないけど1回は死んでるんですよねー……。

『子供の時のこと覚えててくれてありがとう。すげぇ嬉しかった。でも、もう忘れてくれ』
だっけ?言葉尻とか怪しいけど玄野の、加藤への最後の言葉。
加藤がいなきゃ、加藤がpart1で偽善者と嘲られながらも『誰も死なせない戦い』をしようとしなければ、加藤が死ななければ、玄野が加藤の想いを継承しなければ、この選択はなかった。

アタシは、偽善も貫けば本物になる、ってのがこの作品のメッセージの1つだったんじゃないかと感じました。
今、現実社会でも偽善だなんだと取り沙汰されていますが……いーんだよ、偽善でも。つって。

誰かが犠牲になって、他のみんなは大団円、って作品はよくあると思うんです。だけど、犠牲になった人の存在や行いは永く記念碑的に人々の記憶に残る。
でも玄野が選んだ道は……永遠の孤独の道。誰にも思い出されることもなく、1人で命尽きるまであの部屋にただ在り続ける。
ネタバレなし感想に『この作品を海外に持っていったら、外国人から「非常に日本的」とか言われそう』って書いたのは、この部分を指しています。
この孤独に耐えられなくて、先代の玉男は力を使ってあんな残酷な遊びを始めたんじゃないかなー……。

でも、玄野は『もう誰も呼ばない』って言ってましたね。GANTZ球が玄野の時代になって、あの部屋に昼の光が射し込んでたのが象徴的というか、印象的でした。今まで夜の風景しかなかったから。まさに、『あーたーらしいーあーさがきた』ですな。


加藤も多恵ちゃんも、他のGANTZメンバーも、それぞれの日常を生き始めましたが……全てを忘れたわけではなく、若干の違和感はもっているようで。

泣きながら目覚めた加藤が歩くんの存在を確かめるのとか。多恵ちゃんが1人で遊園地へ行って、スケッチブックや観覧車に現れたメッセージを見つけたり、地下鉄で訳も分からず涙を流したりとか。

切ないねぇ……。

彼らには、これからもずっと違和感を抱きながら、幸せに生きていってほしいなぁ。それがGANTZ玄野のなによりの願いだと思うから。


最後に、アタシはエンドロールを見てまた泣きました。もう泣きっぱなし(笑)。

だって、こんなにたくさんの人がこの映画を支えてたんだぁ、って。この人たちの仕事の先頭に、主演として和くんが立ってるんだぁ、って。(もちろん監督と一緒にね)
ここでは名前は出さなかったキャストの皆さんだって、肉体・精神共にすごくキツい撮影だったと思います。スタッフさんだって、演者の待ち時間も働いているわけですから。

監督をはじめ、GANTZに関わったスタッフ・キャストの皆さんに心からの感謝と尊敬を。

楽しかったです。
嵐の4人のGATNZ感想が聞きたいですな。


…………どーしよう、めっちゃはしょってもこの長さ(爆)!感じたことを残そうと思ったら、色々ありまして……(;_ _)σ。

って、果たしてここまで読んでくれた方がいるのか!?もし読んで下さった方がいらっしゃったら……お付き合い下さいまして、本当にありがとうございましたm(_ _)m。お疲れ様でしたm(_ _)m。

GANTZ PERFECT ANSWER感想(ネタバレその1)

大変遅くなりましたが、PERFECT ANSWERの感想です。がっつりネタバレです。未見の方はご注意下さいませ。

また、以下はあくまで個人の感想でありますので、ご了承下さい。

……では、どうぞ。
















アタシはPERFECT ANSWERが終わった直後、なかなか立ち上がることができませんでした。
そうか、あの冬の和くんは、こんなことをやっていたのか、と。これを踏まえて、『これから先、自分のプロフィールに載る作品になる』という言葉があったのか、と。

泣きたくなりました。つーか、泣いてたけど(爆)。

冷静にフラットに、映画としての出来映えを見る目線と、和くんが投げてくるものを受け止める嵐ファン目線と、自分が2人いるようでとても疲れました。(←)


アタシは元々マンガGANTZが好きで、映像化は不可能だと思っていました。だから、映画は全くの別物として見ようとしていたんですが……GANTZpart1は原作のストーリーに沿って進んでいくことから、やっぱりどうしても原作と較べてしまって……。(←残念なヤツ)

色々と、『もっとここはこうした方が……』とか、ミッションにはエリアが設定されていて勝手にエリアを出るとジ・エンドになってしまうという原作との違いや、サラッと流されてしまった千手のその後、が目についてしまって不完全燃焼な部分もあったんです。
でも、PERFECT ANSWERは完全オリジナルストーリーなので全てを素直に楽しむことができました。


結局、GANTZという存在の謎自体は最後まで明かされなかったけど、この訳の分からないものに支配されていく不条理感やモヤモヤを、納得いかなくても受け入れる(受け入れざるをえない)ことこそが『GANTZ』なのかなぁ……。




映像は文句なしの大迫力でしたなー。大画面で見てよかった!
ストーリーも、上手い!と唸らされたりツッコミ入れたり。どんどん引き込まれて、最後に泣かされる、っつーね(^_^;)。


↓長くなるのでポイントのみ。

・タイトルバック
これカッコよすぎー!このセンス好きです。公式ツイッター情報によると、フルCGだそうですね。このセンス、好きだなー。

・加藤がいない加藤家
ここでの玄野・多恵・歩の日常(玄野にとっては束の間の)が、キツイ状況の中でもほっこりさせられます。『口笛ふくな!』って、兄ちゃんか(笑)?(←切ない笑い)
そして和くんのバイトのユニフォーム姿。……に、似合わん(爆)。

・可愛いカップル
遊園地へのお誘いと、『計ちゃん』呼びの要請(笑)。玄野の優しい声……その後のことを考えると、切なくて早くも泣きそうになりました。

・地下鉄ミッション
戦いが始まる前の違和感が怖い。一般人が巻き込まれるのが怖い……。

そして、黒服星人がどいつもこいつも不気味なんだけど、壱のグニャグニャ具合と女子高生がすごい!
壱の綾野さん、首が曲がるのはCGなしだったそうで(ブランチ和くんインタビューより)。
……ど、どんだけ!?人としてあそこまで首が曲がってしまっていいもんだろうか……?
女子高生黒服星人、顔も制服も超可愛いのに、アクションがキレキレで!ご本人のブログによると、相当練習されたそうです。

玄野が車両から放り出されて一瞬で多恵ちゃんを見つけ、ホームを走って再び車両に飛び込むシーンは素晴らしかった!撮り方も面白かったし、興奮しました!
武器を手放したらコドモのケンカみたいな殴り合いになるところも、妙にリアルで。

・5ヶ月経って
GANTZとある種の信頼関係?を結び、さらに戦い方を心得て強くなった玄野と、対照的に生き残ってるけど戦い方はいまだ素人っぽい鈴木さん(苦笑)。
アタシ的には鈴木さん、影のMVPです。加藤を生き返らせたり多恵ちゃんを守ったり亡き妻のために葛藤したり。人間くさくてよかった。

・謎の男、重田
公安の人間だったんですなー……。
地下鉄で玄野と重田がはちあわせした時の、玄野のカッコイイことったら!あの目、一礼して去って行く姿……DVDを入手したら10秒バック10回コースです(爆)。

話がそれました。重田だ重田。
結局、最後までカヤの外で気の毒な人でした。でも、GANTZメンバーでない彼だけが、玄野のことを覚えてる。玄野の知らないところでチョロチョロしてただけですもん、GANTZになった玄野も1度すれ違っただけの重田の記憶は消せないわな(^_^;)。

彼は退院したら、どうするんだろう……?

・加藤星人誕生の謎
千手=黒服星人=加藤星人=西くん(星人)って……なるほどねー、つって。殺した人をコピーできる能力なのね?
千手がGATNZに復讐を誓うきっかけの出来事が描かれていれば、もうちょい解りやすかったか……?

しかし、加藤の表情が、加藤の時と星人の時で全く違う!本郷くんも西くんの時と星人の時では別人のよう!役者ってすげぇ!!

・神戸ロケバトル
この逃走劇と戦いのために『エリア内でのバトル』っていう縛りをなくした…とアタシは解釈しました。

GANTZメンバーとの残酷な対峙。桜井は、なぜあそこまでできたのか……。
そして、殺された歩の姿と壊れたケーキ。その瞬間の歩の心情を思うと涙が出ました。

歩を亡くした加藤に、加藤星人が投げつける『父親を殺したくせに』という言葉、容赦なく矛盾を突いてくるのは、痛かった……。

バトルシーンは、本気で街を壊してる爆破シーンがやはり圧巻でした。in to theG2でもいっぱい爆破シーンのメイキングがあったけど、すごいですなこりゃ。

和くんは終始GANTZソードを右手で使ってるし、ドロップキックにスクーター投げるって!!
スピード感満載の展開、ワイヤーとCGを駆使した戦いががアルで、でもあまりにあまりな身体の張り具合にビビリましたよ……。




…………って、ダメだ。やっぱりどーしてもアタシの文章は長くなる……(-"-;)。

文章を分けます。よろしかったら次のエントリーにもお付き合い下さいませm(_ _)m。
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