スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

痕跡

私が死んでも

涙を流す人は

一人もいない


だから

葬式はいらない

戒名も遺影も仏壇もいらない

遺骨など

ドブ川に流してしまえ

私がこの世に生きた痕跡を

すべて消して欲しい

生まれてくるべきではなかった人間

だから余生はおまけのようなもの



いつ終わってもいい

卑屈

勉強はできなかった

スポーツをする根性もなかった

友達もおらず

彼女もできなかった

何かに打ち込んだ経験もなく

何の思い出もなく

学生時代が終わった

三流の大学を出て

三流の会社に入り

三流の十代、二十代を終えた

たいした情熱もなく結婚をし

作るべきではなかった家庭を

作ってしまった

三十代は3Kが蔓延している

安月給の業界で働いた

あっという間の10年だった

何の実りもなかった

そして四十代で病気になった

気が付けば五十代

何の役にも立たない男

クズ同然になっていた


もうどうでもいいさ



気が付けば春

何も変わらない

仕事場と家の往復の毎日

何も起きない

何も起きない人生

時間だけが流れ去る


本も読めない

テレビも見れない

途中で投げ出してしまう

気力が失せてしまう

何ヶ月も

仕事以外はボーッと過ごしてきた

ほんとに何もしてこなかった


ブログは生きてる証だったが

それさえ書く気力もなかった


何も身につかない

肉体だけが

規則正しく動き

魂はからっぽ

心は何も感じない

何も感じない

機械のような規則正しい毎日


まだまだ

2,30年は続きそうだ


先の事は分からない

とりあえず

今夜までをどう過ごすか

それが問題だ



prev next