どこか大きなショッピングモール。
本屋と家具が併設されてるフロアで、家具を見てた。
大きな鏡台で、引き出しが付いていて、開けたら中から出てきたのはアクセサリー。
ネックレスと指輪とブレスレット。
いずれもどこか見覚えがある。
指輪をはめてみる。
大きくて、親指にしかはまらない。
これはゆうきのだ。
どうしてあるの。
あぁ夢なんだこれは。
どうしよう。
また夢で逢ってしまうかもしれない。
ほら来た。
アクセサリーを取りにきたんだね。
アタシは指輪を外して鏡台の上に置いたケド、もう遅くて、目前にはゆうきがいる。
勿論捕まる。
聞かれる。
『どうしているの。どうして俺の指輪をはめてるの。』
そんなの分からない。
ただ懐かしくてはめただけかもしれない。
何も答えられなくて、フロアの隅でアクセサリーをつけるゆうきをただ見ているだけ。
アクセサリーが元の場所に戻って、あぁやっぱりゆうきのなんだって感じて。
ゆうきはどうにかアタシを一緒にいた人達の所へ戻そうとしている。
勿論ゆうきに逢ったことなんて分からないように。
『ちょっと待ってて。』
そういって行ってしまった。
夜寝る前に、我慢してでも好きだから耐えるとか、盲目的にならないようにとか、引きずると大変とか話してたらこんな夢を見ちゃったんだな。
別に何も思わないケド、彼は元気だろうか。
幸せになっているだろうか。
自分は幸せだ。
好きな人と共にいて、幸せだ。
そんな現実を彼も送っているといいな。