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愛しているはあなたにだけ

 




 わたしが浮気するのなら、あなたとそっくりの人だろう。
 そう言えば、あなたは馬鹿じゃない、と笑って泣いた。
 ばかはそっちでしょう。
 わたしがあなたしか要らないのはよく知っているのに。
 愛してるを言うのは、きっと生涯あなたにだけ。



ねえ 殺して

 



 涙が滲むのよ。どうしたらいい?
 恋しくてたまらない。ねえ、狡いよ。
 わたしの知らないあなたをあのこが知るの?
 嫌だよ。苦しい。どうしてあのこはきみのいるところを選んだの。
 他にだって働ける場所、あるでしょう。
 どうしてわたしを揺さぶるようなこと、するの。
 解っていて、どうして止めてくれなかったの。
 どうしてわたしの気持ちを優先してくれなかったの。
 わたし、我慢しなきゃよかったの?
 ねえ どうしてこんな寂しい気持ちにさせるの。
 苦しいよ。寂しくて寂しくて壊れてしまいそう。
 ねえ この寂しさはどうやったら消えてくれるの。
 免許を取ろう。そして、バイトを増やそう。
 わたしはそうやって、何もしようとはしない。
 息が止まってくれたらいいのに。
 ねえ どうか殺して。わたし



 
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